2002年4月週刊東亜 332号

新世代 酒の席 … 暴飲 ゲーム “祭り”
第332号/2002.05.02

新世代 酒の席 … 暴飲 ゲーム “祭り”
‘酒よりも雰囲気’ 飲酒風俗図大変化 … 2次会も無アルコール飲料中心に


"ナナナナ〜 ナナナナ〜.
”最近、大学街の酒場では、若者達が歌手 ユ・スンジュンの歌‘ナナナ’を叫ぶ姿がよく目につく.
酒の席に集まった一行が‘ナナナ’の最初の部分を共に歌って雰囲気を集中させた後, 歌詞が始まる部分で手振りと共に‘クンクンデリ クンクンダ〜’等と叫んでゲームを始める.
一見すると、酒を飲もうと集まったのか, ゲームをしようと集まったのか、区別がよく出来ない.

三六句・語尾つなぎ ‘定番ゲーム’

若者達の飲酒風俗図が変わっている.
酒の量よりも雰囲気を重視する最近の新世代たちは、酒だるに浸かるような乱酒よりは、一杯を飲んでも洗練されてすっきりと飲むのを好む.
また、酒を飲んでも、討論や対話よりは、ゲームを通して雰囲気をおもしろく盛り上げる.

“おもしろくなければ、それは酒の席ではありませんよ.”

ソウル Y大 3学年であるパク・某さん(22)は、先後輩たちと交流するのが好きだが、タバコの煙に覆われた所で飲めない酒を無理に飲まなければならない雰囲気だけは避けたかった.
ところが、1年間米国に語学研修に行って帰ってくると、酒の席の雰囲気が大きく変わったという.

“酒の席で‘ワンショット’を強要することもなくなりましたよ.最近はゲームを多くやりますね.”

酒の席に欠かせない三六九(註:"サミュック"と発音)ゲームは、既に酒の席の古典になった.
みな一緒に“三六九 三六九”と叫んだ後、順に数字を叫ぶ.
この時、3の倍数や最後に数字3が入っている数字は手拍子を打たなければならない.
最近は、5の倍数で手拍子を打ったり, 数字を英語で叫ぶ等、難易度を高めた応用バージョンが人気だ. 難しくないようだが、酒を何杯も飲んだら“三六九”発音もうまくできず, 14を“フィフティーン”などと堂々と叫んで顔が赤くなることもよくある.
流行歌で始める‘クンクンダ’ゲームは、語尾つなぎの一種で, 単語は三字で構成されたものだけに制限される.

酒を飲むことをゲームの罰則として定めるにしても、それが酒の席を苦痛にしてはならないと考える最近の新世代たちは‘黒騎士’や‘黒バラ’を愛用(?)する.
罰酒を代わりに飲む男子や女子を指す 黒騎士や黒バラが、酒に弱い人々の負担を減らしてあげるのだ.
もちろん、タダではない. 酒を飲んでやる代わりに、願いを聞き入れなければならない.
その大部分は歌や踊りを要求するけれど、質問に事実だけを答える‘真実ゲーム’をすることもある.
“初めてのキスは、誰といつしたか?”などという質問に皆の視線が集中する.
酒をよく飲む後輩をかわいがる先輩たちも、後輩の下心をながめることができる‘真実ゲーム’のため、適当に黒騎士を呼ぶことを願う.

“大学に入ったら、酒をたくさん飲まなければならないと思って心配したのですが、入学したらそうでもないですよ. ゲームの種類も多様で, 先輩たちが酒を代わりに飲んでくれるので、負担が ないですよ.”

ソウル S大 新入生 パク・某さん(19)の話だ.

道具を利用するゲームも人気だ.
‘キングゲーム’は箸を利用したゲームで、箸の隅に人数通りに番号を書いた後, 番号を分けて箸を1本ずつ選ぶものだ.
そのうち、1番を選んだ人が、他の2つの番号を選択して命令できる.
1番を選んだ人が‘王’になるゲームで、“4番が6番にキスしろ”というような意地悪な命令を下すこともある.
携帯電話を利用したゲームも色々だ.
‘携帯電話人気順位決定戦’は、夜遅く電話をかけて友人を呼び出すTV番組を応用し, 同時に各自の友人にメールで呼び出しする.
そして、テーブル上に電話機をすべて置いておく.
誰の電話が最初に鳴るか? だれにも連絡をもらえなかった人が酒を飲むゲームだ.
待つ退屈さを避けるための変則もある.
まず、電話機を開いて, ボタンがある位置をよく見た後、頭でボタンを押す. 液晶に現れた番号を確認し、最も小さい数字になった人が酒を飲む.
大きな数字を出すためには電話機の下の部分だけを押さえればいいと考えるのは誤算だ.
# マークが押された場合は無条件に酒を飲まなければならない怖いルールがあるためだ.
携帯電話に出された数字が知能指数を見せてくれることであり、お互いに遊ばせたりもする.

酒の席を整理しなければならない時には、携帯電話の性能で酒代を払う人を決定する.
場所が地下である場合、受信可能程度を表わす別名‘棒’が少ない人がその日の飲み代を出す.

大人たちの酒の席文化を真似したものもある.
“大人たちはビールに洋酒を混ぜて飲む爆弾酒を楽しむでしょう? 学生達にはお金がないでしょう?”
C大4学年であるキム・某さん(22)は、友人たちとの酒の席で‘タイタニックゲーム’を楽しむ.
タイタニック号が大西洋に沈む姿から名前を取った‘タイタニック酒’は、一行が皆賛同して作る面白さがある.
まず、ビールジョッキにビールを注いだ後、空の焼酎の杯(註:ショットグラス)を載せる.
そして、順番に空の杯に少しずつ焼酎を注ぐ.
一定の量が入ると、小さな杯がビールジョッキのなかに沈んでいく.
小さな杯が沈むと、タイタニック酒が完成で, 沈ませた人が酒を飲まなければならない.
酒杯を沈めた当事者は、引き上げさせられるわけだが、‘次はあんたの番だ’と、復讐を誓う.

酒の席が終わると、そのまま帰るのも惜しいと、2次会をセットする人が必らず居るものだ.
だが、新世代たちは“場所だけを変えて酒を飲むなら、そのまま家へ帰ります”と、堂々と自分の意思を表明する.
その気風で、2次会は雰囲気のよいカフェで無アルコールカクテルを飲んだり、アイスクリーム, 生ジュースを楽しむ雰囲気に変わる.

“初めは酒を飲まされて、その後にわいわい皆で集まってアイスクリームを食べたり飲物を飲むのがぎこちなかったのですが, 何度かしてみるとそれもおもしろいですよ.翌日の授業に無理もないし.”

ソウル D大 復学生 キム・某さん(24)の話だ.

もちろん、酒の席ゲームが暴飲に引き継がれる可能性はいくらでもある.
酒の席のレクリエーションが飲酒文化を変えているけれど, ゲームを通して罰酒の名目で飲まされる酒が暴飲に引き継がれかねないためだ.
このような理由で、大学生の飲酒文化を改善するために組織された韓国大学生アルコール問題予防協会(韓国バッカス)では、毎年繰り返す大学生飲酒事故の原因が、どんぶり酒と酒の強要だけではなく、ゲームを通した暴飲にあるとし、これを予防するためのポスター2000枚を製作し、全国320大学に配布した.

韓国バッカス所属 中央大 キム・ソンチョン教授(児童福祉学)は、
“レクリエーションを通して酒の席の雰囲気を軟らげることはできるが、酒を強要することはなしにすべきだ”としながら、“人々が集まれば、当然酒を飲むべきだという固定観念を破り, 酒を飲まない雰囲気も認めるべきだ”と話した.
 

< ク・ミファ記者 > mhkoo@donga.kr