2002年4月週刊東亜 330号

明洞は既に‘日本人通り’?

明洞は既に‘日本人通り’?

ショッピング・グルメ 満足韓国観光‘必須コース’…最近では、眼科・形成外科手術旅行もぐんぐん

"韓国のスカート チョゴリは本当にかわいいですよ.”
小さい顔に、目鼻立ちがそれとわかる典型的日本人 アキコ・コジマさん(27)が燃えるような色の韓服を着て顔を赤くした.
コジマさんはカメラの前で視線をどこに置けばいいのか惑うが、微笑だけは失わない.
名古屋に暮らしているこの日本人女性は、2泊3日の日程で韓国を訪問した.
韓国訪問二日目の朝早くから、日本の雑誌に紹介されたソウル・明洞のある スタジオを訪ねて写真撮影に入った.

このように、最近、日本人の間ではアルバム製作のための明洞行‘遠征旅行’が増加している.
キムチ, 焼き肉などの伝統料理がおいしくて、韓国を時々訪れるというアキコ・コジマさんは“明洞でチマチョゴリを身につけて撮った写真は韓国観光を記念するのにちょうどいいのです”と話した.
色鮮やかな韓服撮影を終え、衣更えした服は赤い宮中婚礼衣装. 史劇の主人公の姿を演出したコジマさんは、とても楽しそうな表情だ.
“髪をアップにするとよく似合うんですか? 大変ですけどおもしろいですよ.”
彼女がこのように明洞のスタジオで衣更えした韓国衣裳だけでも計五組.

いつどこでも, はなはだしきは食事中にも写真を撮ることを楽しむ日本人たちだが、韓国人のように平常時に結婚記念アルバムを作ったりスタジオで家族写真を撮ることはまれだ. それで、韓国伝統衣装とウェディングドレス, 中国衣装まで揃えて着て、カメラの前に立つことは韓国旅行の新しい妙味に違いない.

“私も日本人が広げていた日本の雑誌を見て、明洞にこういう所があるということを初めて知りました.”
 
ヌード写真など、アルバム製作最高人気

沖縄から来た4名の日本人を案内し、明洞のスタジオを訪れた韓国人観光ガイドの話だ。
日本人観光客の中には、空港で韓国人ガイドに会うやいなや、アルバム製作を紹介した日本の雑誌を差し出して、明洞のスタジオを案内してくれと要求する人もあるという.
アルバム製作過程が日本言論に紹介されながら日本人たちの関心はより一層高まった.
驚いたことに、アルバム撮影を終わらせた後にヌード写真を撮る女性も少なくない.
1枚2万5000ウォン程度の負担のない価格で、若い時期の魅力的なスタイルを 大事に保管することができたためだ.
ヌード写真撮影を要求する日本人は、20〜30代の女性が大部分だが、以前は体重が120kgもある巨躯の日本人男性3人が一緒にヌード写真を撮ったこともあったという.

韓国観光関連日本インターネットサイトにも紹介されたソウル・明洞のMスタジオを訪れる日本人観光客は、一日に多い時は10余名.
イ・ナムフン社長は、“最近、日本人観光客を誘致しようというスタジオが増えて競争が激しくなった”としながら、“毎日空港に出て直接宣伝しなければならない程”と話した.
一部旅行社ではアルバム製作を旅行パッケージ商品として作る計画だ.

明洞で日本人顧客を握ろうと努めているのは写真館だけでない.
最近の明洞の姿は‘日本人通り’を彷彿とさせる.
日本人がたくさん訪れるという足マッサージ店はもちろん、眼鏡店と眼科, 形成外科まで日本語で書かれた看板を掲げている.
鍋路地の飲食店でも、日本語メニューは基本で, 食堂の入口ごとに日本の雑誌をならべた姿をあちらこちらで見かける.
はなはだしいことに、看板と大型ガラス窓をすっかり日本語で埋めつくした喫茶店もある.
明洞に うどん, とんかつ, ラーメン等、日本人の口に合う飲食店が多いというのはよく知られた事実だ.
しかし、最近では、看板はもちろん内部まですっかり日本の絵と日本語メニューで飾った飲食店が増えている.

明洞の一日の流動人口は、平日150万名, 週末には200万名に達する.
明洞の入口に位置を占める観光案内所によれば、そのうち日本人が占める比率は1%程度.だが、平日午前に明洞で会うことができる外国人は、大部分が日本人だ.
近隣のLホテルやSホテル等で宿泊して, 早朝からこまめに観光に出かけるという.
業種によって違うが、顧客の半分から80%程を日本人が占める店もある.

2泊3日の間、日本人を案内した観光ガイドキム・某さん(35)は、“旅行雑誌やインターネットサイトを通して、明洞が日本人によく知られました. 韓国を訪れる日本人は、総じて3〜4日しか留まらないため、ショッピングとグルメを一度に楽しむことができる明洞は必須コースです”と話した.
特に、若い女性が楽しく訪れる所は、飲食店, 化粧品売り場, 何年か前から続々生まれた足マッサージルームとサウナなどだ.
最近は、眼鏡店を訪れる日本人がぐんぐん増えて、眼科や形成外科を訪れる場合もある.
明洞で4年目の足管理室を運営しているパク先生足管理室のパク・ウンシル院長は、“顧客の70〜80%は日本人”とし、“日本人が足マッサージを好むので、明洞にある足管理室だけでも30余箇所です”と伝えた.
この足管理室の場合、日本人がたくさん利用するJCBカード社からプレゼントとしてこの店舗のクーポンを提供する程だ.

日本製品専門ショッピングモールも3月開場

日本人たちが韓国にやってきて、眼鏡店や眼科, 形成外科をよく訪れる理由は、低廉な価格のためだ.
眼鏡の場合、日本に比べて価格が3分の1から半額の水準だ.
明洞入口に位置を占めるカトリック聖母眼科の関係者は、“韓国でLASIK(註:近視矯正)手術を受けるのにかかる費用は、日本より100万ウォン程度安い”と話した.
この病院の場合、日本人相談だけを専門担当する職員が別にいて, 1年前から日本人のための日本語ホームページも用意した.
明洞A形成外科の場合、平日顧客の20〜30%が日本女性で, 二重まぶたと鼻の手術に関する相談が大部分だ.

日本人が明洞の主要顧客になると、明洞の真ん中には、思い切って、キモノを着た日本人の顔を看板に掲げた所もある.
去る3月23日、明洞ユネスコ会館後方に店を開いた日本製品専門ショッピングモール‘ジャパン ホンモノタウン’はまさにそのような場合だ.
地下1階, 地上6階のジャパン ホンモノタウンは、日本の電子製品と衣類はもちろん、日本のスポーツカーを展示し, ソニー社で開発したおもちゃロボットをはじめ、30代に追憶を呼び起こさせるロボット アトムと‘鉄人28号’なども披露する予定だ.
また、食堂街である3階の天井には新幹線の大型列車模型が走り回り, 日本から招聘してきた日本人鉄道員もいて、まるで日本に来ているかのような錯覚をする程だ.
ソウル 明洞の真ん中に‘小さな日本’が入ったわけだ.
日本の観光客だけでなく、日本製品を好んで、日本文化に関心ある韓国人を同時に狙った、明洞の中の日本タウンは、小さくはない話題を呼び起こすものと見られる.

明洞は1990年代に入って大型ファッションモールを前面に押し出した東大門に‘ファッション1番地’の名声を奪われた.
以後、明洞にも大型複合モールが建てられたが、他の地域との差別化問題で過去の名声をとりもどすのが容易ではなかった.
これに伴い、2000年3月、観光特区として指定された後、明洞商人たちは外国観光客の大部分を占める日本人の目を引くために、速い速度で明洞を日本化しているようだ.

一方では‘明洞の日本化’に対する憂慮の声も出てきている.
‘歩きたい都市作り市民連帯’キム・ウンヒ事務局長は“外国人の主要観光コースである明洞が変化することは当然のことですが、‘芸術とロマンの空間’‘ジーンズとフォークギター文化’などで象徴された明洞の固有イメージを全く探し出せないのは切ないことです”とし、“明洞の正体と実体性と色合いを探す作業が先行しなければなりません”と話した.
 

< ク・ミファ記者 > mhkoo@donga.com