2002年2月週刊東亜 321号

何故、皆不倫を夢見るのか
[チョ・ヨンジン記者の世の中探訪]

何故、皆不倫を夢見るのか

日本の時事週刊誌‘アエラ’最新号は、30代前後の女性700人を対象にした、セックス形態アンケート調査を報道している.
これによれば、複数のセックスパートナーを持つ事に関して、自分自身が‘可能だ’48%,‘可能ではない’が52%. 女性が複数のセックスパートナーを持つ事に関しては‘かまわないと考える’50%,‘よくないと考える’が45%だった. 反面、男性の場合は‘かまわない’48%,‘よくない’46%. 特定のひとりとの性関係ではなく、複数関係に対して、大体、2名中1名は‘かまわない’と考えることになる.

それなら、実際はどうか.
決まったパートナー以外に性的関係を持ったことがあるかという質問に、32%は‘ある’, 67%は‘ない’という回答だった. 10人中半分は、夫でも恋人でない他人との性関係を夢見て, そのうち3人は実際に経験があるという結論だ. 日本だからそうなのだろうか?

新世代主婦を読者層とする韓国の某女性誌2月号も似たような特集をした.
‘他の人との愛を夢見る’(70%),‘他の愛に出会ったことがある’(20%)…. 特集のタイトルは‘結婚後に訪れた愛’. 時代が不倫的なのだろうか, そうでなければ、人々が‘不倫の時代’を作っているのだろうか.

ドラマ・小説はもちろん、現実でも幅をきかす‘逸脱衝動’

男性問題専門機関の‘韓国・男性の電話’が昨年末公開した資料によれば、家庭不和相談記録中‘インターネットチャットを繰り広げる妻が不倫に陥った’場合が44.2%,‘これによって離婚を決心することになった’場合が22.6%に達する.
ケーブルTV映画チャンネルHBOが昨年末にソウル市内3大学の女子大生533人を対象に実施した性意識調査結果は、‘婚前性関係’に関して応答者の49%が‘可能だ’ということだった.

こういう事例に対する貴方の考えはどちら側だろうか.
・驚くばかりだ.
・別にたいしたことでもないのに、なぜ大げさに騒ぐのか?.

2002年以上文学賞を受賞した新鋭作家 クォン・ジエ(41・東海大国文科教授)は、1月に初小説集‘夢見るマリオネット’(創作と批評社 編集出版)を出して関心を集めた. 小説の主題と素材はすべて‘不倫’だ.

この小説集には、妻帯者の恋人と共に交通事故にあい、自分だけ生き残って苦しんだり(‘静かな日々’), パリに留学している夫と離れてソウルに住みながら他の男との関係で罪責感に苦しめられたり(‘夢見るマリオネット’), 夫は無精子症で子供を持つことができないけれど、2度目に子供を堕した後、むしろ夫を恨む(‘精肉店の女’) 女性たちが登場する.
‘胸の中のかがり火’が呼び起こす脱日常の衝動は、小説中の女性を容易に安住できないようにして,‘花火のように燃え上がって、全身を燃やし尽くして灰になってしまいたい強烈な衝動’のセックスだけが、日常の倦怠から彼女たちを救う瞬間的麻薬だが, いつも不妊で廃れる. (ところが、どこかでよく見た主題だ. イ・ヨンエとイ・ギョンヨンが出演したTVドラマ‘花火’だっただろうか?)

ドラマと小説だけだろうか. 江南一帯の有名ナイトクラブに行けば、いつも‘脱日常のエクスタシー’を夢見る中年女性たちがあふれている. (記者はこのようなトレンドに対する価値判断は留保する. だから、フェミニズム陣営から‘男根崇拝主義’の偏向的記述だと非難される理由もない)

ただし、注目せざるをえないことは、何故、皆‘抜け出すことができず, 抜け出したくて’焦った様に見えるのかという点だ. 何故、皆不倫を夢見るのか.
小説でのように、夫婦が‘単なる妻と夫という言葉にぶらさがったマリオネット(操り人形)の関係’と, 結婚という名前で呼び出されるあらゆる関係が偽善と欺瞞を道具にしてこそ維持することができるというのならば, 結婚という制度自体に対抗することこそ、正しいことではないだろうか?

2000年のソウル基準で、夫婦3組中1組は離婚をした.
最近、‘韓国社会の離婚実態及び原因に関する研究’で、博士学位を受けた韓国家庭法律相談所 クァク・ベヒ所長は、“速く変化する女性と、変化を拒否する男性の文化的ずれ現象こそ、離婚率急増の主要原因”と主張する. “女性たちは変わっています. 誤ちを正す時間がないのですよ. 女性たちは既にどんどん行動にたつことを開始しました.”

貴方も、ひょっとしたら、不倫を夢見ますか?