2001年8月298号
週刊東亜
[トレンド] "私たち二人だけのカップルパンティ うらやましいでしょ" | |
マーケティング旋風に乗って、新世代カップル文化拡散… 指輪・Tシャツはもう古い, ダイエット・ヘルスも二人で ![]() 退勤時間をすこし過ぎた頃の光化門のあるヘルスクラブ. 20代に見える男女会社員一組がランニングマシン上で玉の汗を流している. 二人は、近くの会社に通う社内カップル. 1ケ月前、このヘルスクラブに一緒に登録し、退勤後には直ちにここに直行する. “恋愛しながら退勤後においしい店を探して通っていたので、二人とも体重がかなり増えました. この頃は食べてしまう代わりに共に運動することでデートの代わりをしています.” 以前、一人でヘルスクラブに通っていた時は、ともすればさぼりがちな習慣であり、運動自体が大きな苦役であったのだが, ボーイフレンドと一緒だからほとんど怠けることなく、楽しく運動をするというイ・ミギョンさん(23). 運動が終わると、互いにボディーストレッチングを手助けして‘濃い’スキンシップも交わす. 肘掛けがない映画館の恋人席が人気 共に遊ぶことだけでは足りない? 最近のカップルはあらゆる事を一緒にしたい. 運動も一緒にして、ダイエットまでも一緒にしたりする. カップル単位の客が増え、`カップルダイエットプログラムを運営するという ソウル・江南の‘からだと心’肥満センター. 1ケ月に100万ウォン程度の費用で、二 人が一緒に食餌療法から運動まで、総体的な管理を受けることができる. 恋人・夫婦の顧客が多く、姉妹・兄弟が一緒に登録することもある. この肥満センターのアン・ドンサム室長は、“互いに刺激をやりとりしながら、それと無く競争心理も発動するために、一人でする人より期間対効果が大きい方だ”という. ちょっと前に健康サイト`‘eホスピタル’(clinic.co.kr)で実施した‘カップルダイエット サバイバル’大会にも、多数の恋人・夫婦・友人・兄弟カップルが参加し、減量競争を繰り広げた. 8週間進行した行事で、 1, 2位は、やはり熱愛中の恋人カップルに帰した. サイト運営者 ジョン・ウンジョンさんの言葉によれば、痩せたい理由も大部分が‘恋愛’のため. 職場男性の場合、酒の席が多くてダイエットが難しい方なのであるが, 恋仲の女性が一緒にしようといえば、男性もやむを得ず参加する場合が多いという. カップル顧客を狙ったマーケティングは、このようにカップルのうちのひとりがなにかをしようといえば、自身の趣向と意図に関係なしに、大部分がつきあう特性を利用したものが多い. 最近のカップルたちは、なんでも一緒にしたい心理が強く, 特に若い恋人たちであるほど、恋人のためならば惜しずに財布を開ける. ![]() 全く同じデザインのカップルリングを交換し, 全く同じTシャツを着て道を闊歩するカップルは、既に過去の言葉. N世代カップルは、カップルパンティをつけて, カップルホームページを作って愛を誇示し, e-メールで日記帳をやりとりする. インターネット カップルサイト内のショッピングモールには、‘浮気防止用パンティ’‘恋愛ストーリーパンティ’‘初めてのキス記念 プレゼント’‘プロポーズ用 商品’等、奇想天外なカップル用品が一杯だ. カップルサイト インターネット 新しい強者浮上 カップルだけのためのサイト‘カップルクラブ’(www.coupleclub.co.kr)のショッピングモール. ‘別れるのをやめよう’‘浮気はだめ’というコピーが二人の写真と一緒に印刷されたパンティがあるかと思えば, 二人だけのラブストーリーを漫画にしたてて印刷したパンティもある. ‘… 私たちが出会って、もう2年… 難しいことも多かったけど、一緒にいてとても幸福だったよ. これからも、いつも一緒の私達になれれば良いね. 10年後にも、私たちの愛が変わらないことを… たぶん、その時は、私たち二人 だけではないよ ^_^’ などという風に長文の文を刷り込んだ‘ストーリーパンティ’もある. このショッピングモールの上半期(2001年 1〜7月)の売上額は、4億1000万ウォンで、1位はカップルリング, 2位 花の配達サービス, 3位 下着とTシャツ, 4位 誕生石 宝石, 5位 化粧品 の順に現れた. サイト運営者は、“カップルたちは、各自の誕生日の他にも、出会って100日, 初めてキスした日 等、自分たちの間だけで通じる記念日が多い. 季節ごとに異なる記念日があって、この時ごとにプレゼントをやりとりして追憶を積むことがN世代の特徴であるため、流行に乗らず, 開発できる商品が無限だ”と話す. しばらく同窓生サイトがサイバー上で大人気を引いていたが、最近はN世代ネチズンを中心にしたカップルサイトがインターネットの新しい強者として浮き上がった. これらのサイトは、カップルにだけ会員加入資格を附与する. 一緒に取った写真を送れば、カップルカードを作ってくれて、オンラインスィートホームを用意してくれる等、多様なサービスを提供する. 恋愛形態が似たカップル間で、別に同好会を結成して活動するコミュニティも活発だ. ‘カップルクラブ’の場合、‘80年同い年カップル’‘もう少しで男子を軍隊に送るカップル’‘恋人と食べ物の好みが違うカップル’‘愛し合っているけれど、頻繁に会えないカップル’などの名前で同好会が結成されている. 17万名の会員を保有する‘カップル愛’(www.iilove.com)のソン・ウォンシク マーケティングチーム長は、“N世代カップルたちは、携帯電話・コンピュータ等の通信手段を最もたくさん使用して、映画館・旅行・公演などの主要ターゲット層であり、直ちに結婚市場とも関連するため、彼らを一つのコミュニティとして括るビジネスは、どんな部門よりも成功の可能性が高い”と話す. ウェディング業者と合併した経緯のある‘カップル愛’の例でも分かるように、カップルを狙ったマーケティングは、オンラインとオフラインの連係が容易な、魅力的な市場であることが明らかだ. 最近は、小学生の間でも‘カップル作り’が流行だ. パク・クリナ教師(ソウル 汝矣島小学校)は、“おとなの見方で‘カップル’という言葉に緊張する必要はありません”としながら、“最近の子供たちは、面白さや楽しみを媒介にして、親しい異姓の友だちを指し示す時、しばしば‘カップル’という”と話す. 私とよく遊んでくれる友人, 自分の側の人という意味だ. しかし、パク教師も、“消費とエンターテイメント的要素に終わるカップル文化には、惜しい面がある”としながら“N世代のためのもう少し健康なカップル文化が必要とされる時”と話す. 率直で自由奔放なN世代の最大関心事に浮び上がった‘カップル’. 精神科専門医 ピョ・ジニン博士は、“今のカップル文化が以前と違うことは、男女が一緒に作っていくということだ. 誰が誰をリ―ドするということではなく、一緒に準備して楽しむという点が目だっている”と話す. < シン・ウルジン記者 > happyend@donga.com
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