ソウル市内は地下鉄網が整備されていて、どこに行くのにも便利です.
料金は1区間が900won('06年2月).たいていはこの1区間で済みますが、1,000wonかかる場合もあります(料金表が駅カウンター上に設置されています).安いのですが、頻繁に乗り降りする場合にはいちいち切符を買うのが面倒です.また、紙幣が使える券売機がなかなか増えず、駅カウンターに並ばなければならないことも・・・.
今までは5,000wonと10,000wonの複数回使用可能チケットがありましたが、既に5,000wonのチケットは廃止され、10,000wonのチケットもいずれ無くなりそうです.
また、「交通カード」というプリペイドカードもありましたが、こちらも廃止されました.その代わりに登場したのが"Tmoney"という地下鉄とバス両方で使える非接触型のプリペイドカードです(Suicaのような).リチャージもでき、クレジットカード大の大きさですので紛失しにくくて便利です.ソウル市内の移動が多い方には必携のカードだと言えるでしょう.
その使い方をご紹介します.

①購入方法
地下鉄駅構内のカウンターあるいはLG25というコンビニで買えます.その時には「Tmoney」よりは「交通カード(キョトンカードゥ)」と言う方が通じやすいようです.「キョトンカードゥ ジュセヨ(交通カードください)」と言います.
通称は以前の「交通カード」を引き継いでいるのですね.
価格は、何もチャージしていないカード本体の価格が1,500wonで、それに幾らか任意の金額をチャージしなければ使えません.
②チャージ方法
カード本体の購入と同じように地下鉄駅構内のカウンターあるいはLG25というコンビニでできます.チャージのことを「チュンジョン(なぜか"充電")」と言います.
例えば、1万ウォンをチャージする場合は「マノン チュンジョンヘジュセヨ(1万ウォンチャージしてください)」と言えば通じます.
また、リチャージ専用のマシン(写真)が駅構内に設置してあります.
詳しくは以下の通りです.

---リチャージマシンの使い方---
使い方は簡単ですが、金額ボタンを押してから現金を投入するなど、ヨーロッパ型のやり方です(チケットを券売機で買うときも同様).
まず、Tmoneyカードを写真中央部下のチャージ口(左の写真①)に置きます(差し込むわけではありません).この時、残額があればその額が表示されます.
次に、中央に並んでいる金額ボタン(同②)からチャージしたい額を選んで押します(キャンセルは一番上).
そして、選んだ金額を紙幣投入口(同③)から入金します. |
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チャージが始まるとカードを置いたチャージ口上のランプが光りだします.
4つともランプが灯って、最後に「アンニョンヒガシプシヨ(安寧にお行きください-さようなら-)」というアナウンスで終了です.

ランプが4つ点灯して「アンニョンヒガシプシヨ」というアナウンスで終了です |
③改札での使い方と注意
現在、ソウル市内の改札はそのほとんどがTmoneyカードを使えるようになっています.その場合、写真のようにカードを載せるセンサーが設置してあります.
一番上の表示が○であることを確認してください.×の場合には何らかのエラーか故障で受け付けてくれません.
改札ゲートを通る時に"Tmoney"と表示されたセンサー部分にカードをタッチします.認識には0.5から1秒ほどかかり、OKなら"ピッ"という確認音が鳴って残額が表示されますのでそのまま通ってください.改札を出る時も同様です.
注意しなければならないのは、一度認識されたらそのままゲートを通らなければならないことです.間違ってまたカードをセンサーに載せると「だぶり入場(退場)」とみなされてエラーになります(その場合にはゲート脇のカウンターの職員に声をかけて、脇を通らせてもらいます).
バスの場合、市内バスは乗る時に乗り込み口(運転席近く)のセンサーにタッチし、降りるときも降り口のドア近くにあるセンサーにタッチします.空港バスなどは乗り降りの際に運転席脇にあるセンサーに
タッチして認識させます.つまり、バスも乗り込む時と降りる時の2回センサーにタッチします.
地下鉄・バスをそれぞれ乗り継ぐ場合には最終的に距離が合算されて精算されますので、かなりお得になる場合が多そうです(ただし、乗り継ぎは30分以内に行う).
簡単・便利な"Tmoney"カード.ソウル歩きには欠かせません!
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