2000年9月号女性東亜

新貴族 明細書 & ライフスタイル


'名品・美食・社交クラブを楽しむ
財力と高学歴で武装したチョンダム洞族'


文・ジョン・ジヨン記者 アシスト・イ・ヒョンオク 写真・パク・ヘユン記者, 東亜日報 写真DBチーム



ある新貴族の一日


三成洞に位置した外資系証券会社のCEO J氏(31). 174cmの身長に貴公子スタイルの外貌が自慢だ. グッチのオートクチュールスーツを着て、フェラガモの靴を履き、彼がからだに付けた服とアクセサリーの価格を合わせれば、約5百万ウォン程. ライターは100万ウォンを超えるデュポンで、サングラスは今使っているグッチをはじめとして、ベルサーチ, ジェニー, ロメオ・ジリー等、いろいろなブランド製品をみな揃えている.

京畿道の高級ヴィラで父母と暮らしていたが, 今回、胛鴎亭洞60坪のHアパートに分家して出てきた. 以前まではダイナスティーに乗っていたが、今回、ベンツに変えた. 妻はBMWを乗りまわしている.

J氏は朝出勤すれば、コンピュータで証券市況を見回した後、昼食時は普通、驛三駅附近の日本料理屋で先後輩たちと簡単に食事をする. 退勤後には、チョンダム洞のグランドハルエやフュージョンレストラン等に立ち寄ってディナーを楽しむ. 夕食後に軽い酒の席を持つ時は、インターコンチネンタルホテルやハイヤットホテルへ行くけれど, 友人たちと酒を飮んで楽しむ時は、三成洞や駅三洞の上得意のルームサロンHに立ち寄る. Hは、新貴族の間では有名なルームサロン.

週内には、胛鴎亭洞に位置するスポーツセンターや室内ゴルフ練習場でゴルフの練習をする. 時には、妻と共に輸入衣類が多いチョンダム洞のブティック通りやガレリア名品館でショッピングを楽しむこともして、ギャラリーで美術展示観覧をすることもある.

一般の人々が見れば、驚くに値する消費水準を誇る、こういう富裕層が韓国にも存在する. 特に流行語として浮上したのは、‘新貴族’. 彼らは、単純な成金とも区分され、80年代バブル経済時代に登場した各種‘××族’たちとも区分される. 大部分は外国の名門大を卒業した高学歴者として、一種のエリート意識を持つ彼らは、彼ら自らが華やかな名刺を揃えている点から目先が違う.

21世紀の最先端時代に、中世時代に存在していた貴族が…、なんという話だろうか?こうは言うものの, 厳格に、彼らは私達の社会に実在していて、彼らを指し示す用語も多様だ. ‘新貴族’あるいは‘21世紀型貴族’‘NEO ノブレス族’と呼ばれる彼らを、一般‘平民’たちと分ける定規は果して何だろうか?



新貴族等のキーワード
パーティ文化と社交クラブ


“こういう日は、バンス アンド ノーブル(ニューヨークの有名な書店)で、カプチーノでも飲みなが雑誌を見たい….”

新貴族にとって、ニューヨークの通りは、チョンダム洞程に慣れたものだ. 有名海外ブランド等のブティックが集まっている通りとカフェ, レストランで混雑するチョンダム洞の通りは、あたかもイタリアやニューヨークの一部を切り取って置いたような印象を与えて, そこを訪問する外国人たちも驚くらしい. 海外の高級な消費文化をチョンダム洞にそっくり移した主人公が、新貴族であるらしく, 新貴族たちは‘グローバル化’をからだで自然に体得している.

大部分が留学経験がある彼らは、西欧のライフスタイルに慣れ親しんでいる. 代表的なものとして選ぶことができるのが、社交クラブとパーティ文化.

私たちの社会では‘パーティ’という言葉そのものがまだ馴染まないが, 彼らにとっては非常に自然な日常だ. 多様な人々に会うことができて、また、互いに対する情報と親密さを自然に交わすことができるという点で、新貴族たちyosongtonga0009_21.jpg (15643 バイト)だけでなく、いわゆる‘できる’会社員たちの間で、カジュアルなパーティは トレンドとして浮上している.

そういう動向から、パーティを主管する集いも生じた. クラブ フレンズ(www.clubfriends.co.kr)は、会員を対象にパーティを主導する集い. いくらか前は、漢江辺の船上カフェ ONで、簡単な酒類と料理を共に楽しむパーティを開いた. クラブ フレンズのハ・スンホ代表(30)は、“パーティ文化を色眼鏡で見る必要はありません. 縁故主義を跳び越えるパーティは、自ら肯定的な部分が多いのです. グローバルな体制に変わって行く現実で、人に会って関係を結ぶことができる機会をたくさん提供するということは良いことではありませんか”と、クラブ フレンズの趣旨を明らかにする.

その他にも、ビジネス的出逢いのための社交クラブや、あるいは専門家間での人的集いなどがアクティブになっていて, 普通、こういう場合は、自分たちが楽しみ集まるカフェや場所の名前を取って‘--クラブ’と呼ばれる. 三成洞のラピュタ レストランの名前を取ったラピュタ クラブと、新沙洞のフュージョン レストラン ビオンディから取ったクラブ ビオンディなどがある.

もう一つのインターネット上の社交サイトの、(株)パーティズン(www.partizen.com) 代表 イ・ギョンモク氏は“こういう社交クラブは、普通のビジネス目的でも、多くの助けになるのが事実だ. 集いに行けば、多様な経歴と親密さを揃えた会員たちが多いので、多くの部分で助けを得ることができる. よく考えられるような、ありふれた集いとは厳格に格が違います”と、社交クラブの存在について明らかにする.

こういうパーティ文化と社交クラブの他に、伝統的な学縁中心の集いも多い. 江南 L小学校同窓, E女大-S大 同門, 江南 S女子高-S高 同窓の集いもやはり‘新貴族たちの集い’の一支流を形成する.



新貴族のキーワード
名品と美食, 旅行


新貴族に名品を好むのかと聞くことは愚問に近い. 頭のてっぺんからつま先まで名品で固めた名品マニアが新貴族の多くの部分を占有している. 彼らに“何故、名品を好むのか”と尋ねれば、大部分“物の質やデザインが確実に飛び抜けている. 良い物を使ったら、安モノは使えないのが人の当然の心理ではないか”という反撃が帰ってくる. 丁度‘他の人々に見せるために’名品だけに固執するのではないという話だ.

彼らは、カルティエに, グッチ, ルイ・ヴィトン, ブルガリ, ポルシェ等、あらゆる名品に習熟している. そのうち名品マニアたちは、ブティックやショップマスターのウェイティングリスト(注文予約リスト)に載ることを、一つの地位のように感じるようになる. “誰でも接することができる名品は魅力がない. 全世界的に限定発売されて、何ヶ月も前から予約をしておかなければならない、そのような名品こそ本当の価値がある”と感じるという. ニューヨークのファッションを先導するファッションピープルたちには、しばしば見ることができるが、姿で人より先んじていて、スタイルも良くなければならないという新貴族たちの欲求を読むことができる.

その他にも、ワインやキャビア, フォアグラのような最高級料理を楽しむ‘美食’と、世界有名リゾートを巡礼する‘旅行’も、新貴族のコードだ.

事実、チョンダム洞にしばしば見れないワインバーとシガーバーを入れたのも, そして、その嗜好品を享有することも‘新貴族’だけができる. チョンダム洞のグランドハバナは、国内最初の個人シガー保管ラックがあるレストランだ.

新貴族たちは、大衆が自身の文化にあまり近接すれば、かえって背を向ける. チョンダム洞の住宅街にできたカフェ等を見れば、その性格を確実に読むことができる. ハルエを筆頭にして、チョンダム洞 南の方に位置していたカフェやフュージョン レストランが、言論に頻繁に露出すると、最近は相対的に露出しないチョンダム洞 北にカフェが列を作ってできている. ビエレやボドゥルーなどがチョンダム洞 南の方にできたカフェということができる.

最近、チョンダム洞文化のアップデートされたトレンドは‘バー(bar)文化’だ. 禁酒時代のマフィアアジトを連想させる‘ムルバ’と‘トゥーム’そして ‘ババ’などが、代表的なバー文化を先導する所だ. アバンギャルドな芸術家的趣向の新貴族たちや、あるいはカジュアルなダウンタウンクラブ街の雰囲気を好む新貴族たちが集まり, 最近は‘ファスモク’や‘ラ・スエズ’のような、東洋的な感じが強いアンティークバーも人気を呼んでいる.


新貴族のキーワード
接待スポーツ


20〜30代の新貴族たちは、レジャーやスポーツにも強い. 最も主力の種目はゴルフ. 事業上、接待スポーツとしてyosongtonga0009_22.jpg (13063 バイト)も必要とされる項目であるだけでなく、僑胞や留学派等の増加で、ゴルフブームは今後も続く展望だ. 主にソウルと近隣新都市のゴルフ練習場を訪れる.

その他に、伝統的に貴族のスポーツとして知られているテニスやスカッシュも人気だ. 特に、漢江辺に位置した江南の会員制スポーツセンターSや漢江辺のテニスコートでは、こざっぱしたスポーツウェアの男女をたくさん見ることができる.

水泳やヘルスのような伝統的なレジャーの場合、年会費が100万ウォン以上になる会員制スポーツセンターを利用する. 胛鴎亭洞のCやAホテルのスポーツセンターが好んで選ばれる. 休暇シーズンを利用して、東南アジア等のゴルフ場をツアーする‘ゴルフ族’も多い.


100万ウォン弁当が登場する‘貴族マーケティング’


このように、新貴族が脚光を浴びながら、彼らを対象とする貴族マーケティングも猛威をふるっている. 上流層だけをターゲットとする雑誌や、インターネットサイトが代表的ケースだ.

有名ブティックやエステティック, ヘアーサロン等で容易に接することができる、高品位会員雑誌の<ノブレス>や<オドゥ>の他にも、7月に創刊された名品専門紙<ミュジェ ドゥ マルク>は、その性格を確実にする. 創刊号から5億ウォン硬貨リピーター腕時計を紹介し、非常な関心を集めた.

ギャラリア百貨店が5月オープンした、ルイジ ドットコムは、オープンしながら1万名にだけ加入招待状を送った. デパートと提携ホテル, カード社のVIP顧客がその対象. 会員加入資格は、年俸概念で約1億ウォン, カード利用金額が月3百万ウォン以上になる富裕層だ. 加入費は10万ウォン, インターネット上では加入が事実上不可能だ. インターネットで加入するためには、既存会員1人の推薦同意がなければならない.

新羅ホテル ノブリアン ドットコムルの場合は、形式的には誰でも加入が可能だ. しかし、内部的に‘水をろ過すること’が進行されていて、このサイトのオフライン社交クラブのヤング ノブリアン クラブは一般人の接近を防止している. 21世紀型 韓国型貴族の社交クラブというに値するヤング ノブリアン クラブの場合は、厳格な事前審査で資格要件を正す.

その他にも、海外有名ブランドだけを専門的に扱うラグジュアリーグッズ(www.luxurygoods.co.kr)でも、名品専門競売サイトアイラグジュアリー(www.iluxury.co.kr)なども、貴族マーケティングのおかげをこうむっていると言っても言い過ぎではない.

それのみだけではない. さる8月5日、新しく登場した金剛製靴の‘カメオ’は、公式的に名品を指向し、最高80万ウォンに達する手製品の靴を披露した. 使われた素材とディテール装飾によって、価格は流動的だ. Sプラザのある支店では、1500万ウォンを超えるスカーフを展示していたという.

また、インターネット弁当注文販売業者のマイクックプラザ(www.mycookplaza.co.kr)では、100万ウォンの特別弁当も披露している. 銀で作った弁当容器に、最高級のおかずが盛りつけられた弁当であるのだが、注文が多量化しているという. 1000万ウォン台の北ヨーロッパクルーズと3百万ウォン台のヨーロッパツアー旅行券も出されている.


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