99年12月 女性東亜

2000年1月1日、新しい未来を準備する人々&ミレニアムイベント

PART 2 

私たちの家族は2000年をこのように迎えます
□ 企画・イ・ヘリョン 記者 □ 文・イム・ヒョンジュ, パク・サンフィ(フリーライター) 

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事例 1
家族全員で年迎え旅行に行く、キム・ドンソン、アン・ヨンギ家族 

"白頭山頂上で新千年の初めての陽差しを迎えます" 

“2千年になると、すぐさま大きな変化があるわけではありません. しかし、新千年の開始にはなにか新しい覚悟が必要だという気がしました. それで、家族と共に白頭山に行くことに決定しました.”

新千年の1月1日を、家族と共に白頭山頂上で迎える計画のアン・ヨンギさん(39). 彼は、近頃、新千年に対する期待と白頭山で迎える元旦に対する期待で膨らんでいる. ヨンギさん一家は、ユニテル探険同好会 会員たちと共に、12月27日、白頭山に向けて出発し、1月3日、ソウルに帰ってくる予定だ. 探険同好会と共に動くために、一般人に対しては規制されている白頭山頂上に行けることになって、家族の期待はより一層大きい.

白頭山行を決定するには難しさも多かった. 夫人であるキム・ドンソンさん(39)の反対もあり、何よりも1人当り90万ウォンにも達する経費も安くはなかったためだ. しかし、彼が無理を押しても白頭山に登りたかったのには、理由がある. 印刷所を経営する彼は、さるIMF危機時に多くの困難を経験した. 幸い、不渡り危機はやり過ごしたが、その余波はいまだに残っている. しかし、そのためにも、より一層新しい転換が必要とされるという結論を下した.

探険同好会 白頭山 登攀チーム中、唯一家族単位で参加するヨンギさんの家族は、周囲から4人で1つと呼ばれる程に家族間の団結がつよくなっている. 家族全員で一緒にサムルノリを学んでから1年を過ぎ, 国内マラソン行事の時ごとに一緒に参加し、完走をしたことも何度もある. また、スケート, サイクリング等、家族が集まってする遊びは、激しくはない程度のものだ. ヨンギさんが白頭山頂上で祈りたいのは、やはり家族の和睦.

“最もありふれた願いだけど、成し遂げるには難しいのが、家庭の和睦です. しかも、迫る2000年は、私たち夫婦が40代に踏み入って、結婚15周年になる年なんです. また、上の子供がいよいよ中学生になりますよ. 新千年の開始を起点として、これまで難しかった峠を追憶にして大事に保管し、新しく始めたいです.”


事例 2
1月 1日 赤ん坊誕生を待つイム・ウンスク、オ・チソク夫婦 


"新千年には、私たちもママ, パパになりそうです" 

オ・チソク(34), イム・ウンシク(29)夫婦は、新千年を指折リ数えて待っている. 新千年にふたりの2世が生まれるためだ. 結婚して3年を越えても、子供がなかった彼らに子供の誕生は最高の贈り物だ. ここに、子供が生まれる日に対する期待で、喜びは2倍になった. 予定日は1月3日. しかし、担当医師から1月1日に生まれる可能性があるという話を聞いて密かな期待感を持っている.

“はじめからミレニアムベビーを産むという考えがあったわけではありません. でも、その可能性があるという話を聞くと、すこし期待してしまいますね.”

予備ママ ウンシクさんだけがそうなのではなく、予備パパ チソクさんもやはり新しく生まれる子供の人生が新千年の開始と共に出発することを願っている. ここに、周りの人々までが“1月1日に日を丁度合せなさい”という話を頻繁にするので、二人は子供の名前を‘ミレ’にしようかという冗談を交わす程だ.

しかし、二人とも 1月1日を期待する気持ちより、健康な子供が生まれることを願う気持ちの方がはるかに切実だ. 3年間待った末に得た子供であるために、こういう気持ちはより一層大きいのだ. チソクさんは、こういう気持ちを込めて、ホームページに子供の姿を掲げている. 妊娠初期から始まり、日々変化する子供の超音波写真の姿をいきいきと見せて、顔も知らないネチズンたちから多くの祝福を受けている.

二人は、子供の誕生を控えて、多くの確認をした. 何より二人は、子供に、熱心に勉強する父母の姿を見せる計画だ. 昨年、大学に編入して、また勉強を始めたウンスクさんは一生懸命に勉強し、奨学金を受けるママになる計画を持っている. 永東セブランス病院 放射線課で仕事をしているチソクさんもやはり職業と関係なく、ウェブマスターになるために勉強中だ. こういうしっかりとした夢を見て、二人の子供が生まれる新千年を待つ気持ちは一度に膨らんでいる.



事例 3
新千年からライフスタイルを変えることにした イム・フィヨン、キム・シク夫婦 


"私たちの娘は、ホームスクーリングで直接教えることにしました" 

通信を通じて出会い、結婚に達したキム・シク(33), イム・フィヨン氏 (30)夫婦は、新千年を準備する心から人生設計をやり直した. 設計の基本土台は、現在の一般的な家庭の姿のように、夫は出勤して夫人は家事をして子供は学校に行って勉強するという姿から脱皮すること. こういう決定を下したのには、迫る2千年代には、社会的に多くの変化があるはずだという予想からだ. キム・シクさんは、20年後には人に対する評価基準が変わるはずだと見通す.

“新千年には、何の職業を持っているのかというよりは、何に関心を持っているのかが、人を評価する基準になるだろうと予想されます.”

こういう考えの下に、彼らが下した結論は、8ケ月になった娘、ジウの教育に関する長期的な計画だ. 成績中心の現行教育制度に疑問を感じている二人は、ジウが学校に行く年齢になった時には学校に送るべきだという考えを心の中で消した. もちろん、娘の意見も尊重されなければならないけれど、まずふたりの合意が必要だという考えの末に得た結論だ. 二人は、具体的な計画まで立ててある. その計画とは、父母が教師になる、ホームスクーリング形態の教育をさせるということ. これへの対応として、キム・シクさんはコンピュータ関連分野の資格証明を, イム・フィヨンさんは数学関連の資格証明を取るための準備に入っていった.

このような準備は、子供のためのことであるばかりではなく、キム・シクさん個人の未来のための準備でもある. 観光公社に勤めている彼は、新千年を迎えて長く心に思っていたことを繰広げる計画だ. そのうちのひとつは、来年下半期に、自身の観光に関する見解を収めた本を発表することだ.

“観光公社で仕事をしていると、とてもせつない時が多いです. まだ韓国には、これだといえる観光文化がないためでしょう. 観光というのは、旅行とは別の、もう一つの分野ですよ. 仕事をしてきて感じた点を基礎に、生を豊饒にする観光になるための365種類のテーマをわたし自身が整理しています.”

それ以外にも、彼は観光に関するもう少し深い勉強をするために、留学を準備中だ. 30代中盤の年齢、ちょっと遅かったとも思わないこともないが、新千年に対応した、彼のまた一味違う挑戦だ.


事例 4
ハネムーンをヒマラヤで送る コ・ガンスク、イ・ギヒョン 予備夫婦 


"愛する人とヒマラヤで迎える新千年は忘れられないでしょう" 

12月26日に華燭の典をあげる予備 新郎新婦 イ・ギヒョンさん(26)と コ・ガンスクさん(28). 二人が夢見る‘ニューミレニアム ハネムーン’は、なんと、7泊8日間のヒマラヤ トレッキング. 12月28日の出発を控えて、彼らの心は最近、とみにときめく.

“はじめは、そんなに特別な考えもなく、東南アジアへ行こうとしました. ところが、静かに考えてみれば、終生でただ一回だけの新婚旅行が、新しいミレニアムが始まる時点ではないですか. どうせなら、特別な新婚旅行に行きたいものだと考えていたときに、偶然、トレッキング パッケージを見つけました. 費用も他のハネムーンパッケージより高くなくて、これだ、と思いました. また、トレッキングも楽しみながら、多様な人々と接することができる良い機会ですから. 私が冬に生まれたせいか、雪がものすごく好きなことも動機になりました.”

イ・ギヒョンさんは、期待を込めた表情で“ヒマラヤの真っ白い雪の中で愛する人と一緒に新千年を迎えるなんて、たぶん終生忘れられないでしょう”と話す. 

予備新婦 コ・ガンスクさんとは貴金属学院で、姉, 弟のような仲として出会い、恋人に発展した. 自然を好む二人は会って4ケ月くらいになった時、江原道に旅行に出かけ, その時、焚き火を前にして一晩中いろいろな話を交わしてお互いに惹かれたという.

ソウルでデートをする時も、彼らは四方が狭苦しくふさがっているカフェや映画館をさけて、漢江の水辺や昌徳宮, 昌慶宮, 景福宮などを散策して、自然を友として愛を育てた. 枠にはめられたことより、なにか風変わりなことを好む、ふたりの趣向が今回のヒマラヤトレッキング ハネムーンを決定することになった.

“今回の旅行は、私がまず提案して、彼女も快く同意してくれました. ところが、親たちの反対がちょっとありましたね. 何で、新婚旅行をそんな遠い所まで苦労して行くのか、と. それと無く心配ではありましたが. 私は男だからかまわないけれど、彼女にはトレッキングも楽ではないし、また、もしかすると寝床まで不便するかもしれないと思いますからね.”

ふたりは、2000年を控えて、2つの望みを抱いている. 新しい世紀とともに始まる新婚生活が幸福なことを, またイ・ギヒョンさんが準備中のアクセサリー専門雑誌が順調に進行することを….


事例 5
さいはての村に年迎え旅行に出発するキム・ジョンヒ・ムン・ソンチョル 家族 


"海に昇り上がる新千年の太陽を見て、家族和睦を願うでしょう" 

新千年の年迎え旅行を計画中の家族が少なくない. ポラメ病院 主看護士として勤めるキム・ジョンヒ氏(40)の家族も、さいはての海南で年迎えをする期待に舞い上がらんばかりに膨らんでいる. 夫 ムン・ソンチョルさん(40)との間に小学校4学年の双子の兄弟のあるキムさんは“家族での日の出旅行は、初めてではないけど、今度は新しい千年が始まる時点で、より一層意味が大きいと思います”と話す. 

“これまで、新年の日の出を見るためにあちこちに行きましたが、天気が曇りでいつも失敗しました. ところが、今年トハム山で、初めて日の出を見ることができたのです. 景色があまりにも美しくて、子供達がものすごく喜びました. それで、今回は山でなく、海での年迎えに出発することにしたんです. 何より、子供達が日の出を見にいこうとなんどもせがみましたからね.” 

子供たちと共に昇り来る太陽を眺めて、自然の美しさを鑑賞し, また、寒さに耐えて日の出を待つ忍耐心を育てる良い機会になるようだという、キムさんの考えだ. それで、他の家族にも一緒に旅行することを薦めたが、惜しいことに、まだ賛同者を求めることができない. 

家族皆が健康で仲良くすることを希望する気持ちの他に、他の欲はないというキムさん. キムさんは、新千年の陽差しを抱きながら太陽を待って、願いを祈る考えだ.








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