98年7月22日SPORTS SEOUL

"車範根爆弾"に韓国サッカー七転八倒…

 
山越えまた山―.

IMF寒波をかろうじて解決した国内プロサッカーが、また最大の悪材にぶつかった.車範根 前ワールドカップ代表チーム 監督の‘勝負操作発言’はプロサッカーの存立基盤そのものを揺るがす悪材中の悪材.生き残りへの道を模索している途中で
‘冷水’をぶちまけられたプロサッカー界は、車前監督の‘突出発言’で‘第2のプロレス’になってしまわないかと憂慮している.

60,70年代に隆盛を極め、人気を謳歌したプロレスが急激に斜陽への道に陥った決定的契機がまさしく‘示し合わせて行う’という勝負操作説.‘脚本のないドラマ’の魅力で競技場を訪れるサッカーファンに “みな茶番だ”という車 前監督の発言は真偽を離れて、そのことだけでも途方もない影響を及ぼすと展望される.

しかも、車 前監督はプロサッカーの監督を経てワールドカップ代表チームの監督を務めたため、彼のサッカー関連発言は無視することができない爆発力をもっている点がより一層大きな問題だ.

国内プロサッカー界の一関係者は “車 前監督の発言を額面通りにそのまま信じるファンたちはないが、ともあれ、生き残りを図るプロサッカー界には悪材に違いない.いったい、口を開けば韓国サッカーの将来を心配するという人が、どうしてそのような無責任な発言ができるのか信じられない”としながら影響を憂慮した.

車 前監督は、某時事月刊誌とのインタビューで、現代チームの監督だった時期(91〜94年)に優勝できなかった理由を国内サッカー界の勝負操作風土に依るとして波紋を起こしている.サッカー界の事情をよく知らない人が問題の記事を見たら、衝撃と混乱を起こす素地が多分にある.

“これも弁明になるが、わたしたちは優勝できなくされていました.プロリーグが終る頃には、順位がだいたい決まっている. 優勝を争うチームには重要だが、 6〜7位のチームにはなんということのないゲームがあるものだ.それで、やるのです.親しい監督に敗けてあげる….後で見ると、故意にしているようですよ….”

国内プロサッカーのある監督は “事実、シーズン終盤の下位チームが次シーズンを狙い、新人有望株を大挙起用することはプロスポーツ界の常識だ.そのようなことを勝負操作だと過大表現することは明らかな誤ち”と、正確な真相調査が必要だと話した.

プロサッカー連盟賞罰委員会は、当時の現代チーム選手を相手に勝負操作関連に対する調査を繰り広げている.



<パク・スンギュ記者・skp2002@seoul.co.kr>