98フランスワールドカップで韓国と日本は、16強入りはおろか、初勝利さえ達成できなかったが、競技結果に対する評価は天と地程に大きく違う.
差は、両国所属選手の個々人に対する世界サッカー界の反応から最も明確に感じられる.
スカウト攻勢の強度がそれを示している.
韓国選手中からは、2名の蔚山現代所属のGK キム・ビョンジ(28)とミッドフィルダー
ユ・サンチョル(27)なんとか海外進出の火種を生かした場合といえる.キム・ビョンジは
3ゲームで弾力あふれるプレーで注目を受け、ユ・サンチョルもやはりベルギーとの最後の試合で同点ゴールを炸裂,ワールドカップを通じて魅力を発したケースに属する.
反面、世界の耳目が集中するワールドカップ舞台での活躍を海外進出への踏み石とみなしていたファン・ソンフン
チェ・ヨンス チェ・ソンヨン キム・ドグン
等は宿願から一歩遠ざかった感じだ.
サッカー人生をヨーロッパか日本でしめくくりたかったファン・ソンフンは膝の負傷で一ゲームも走れず、涙をのまなければならなかった.海外進出どころか、すぐにからだと心の健康を取り戻すことが急務になった.チェ・ヨンスはベルギー戦で3回の決定的チャンスを皆生かせず、イメージを大きく落とした.契約意思を打診したスペインのFCバルセロナとイタリアACミランなどの反応も微妙だ.スピードが売り物のチェ・ソンヨンは日本とヨーロッパから入団提議を受けたが、足首を負傷して3ゲームでそれぞれ期待を下回るプレーで点数が削られた.プレイメーカーをしていたキム・ドグンもやはり不振で、ヨーロッパ進出が霧散する公算が高い.
これに比べて、日本には熱い海外風が一度に寄せ付けている.
城彰二(22)は“Jリーグより機会が与えられるならば、海外の2部リーグチームでも走ることができる.Jリーグよりお金が少ないかも知れないけれど、付随的な問題は重要でない”と、強い意欲を見せている.
‘天才ミッドフィルダー’と、脚光を浴びた中田(21)は、イタリアまたは
スペインクラブなどから入団提議を受けたといううわさを一蹴しながらも、“日本でも外国でも条件がより良い所へ行く”と強気を見せている.現在年俸が4千万円(3億8千5百万ウォン).海外進出時には、2百万ドルに達することと展望されている.
ゴールキーパー 川口(23)も
“技量を向上させることができる外国でプレーする姿勢が出来ている”と積極的だ.この他にも何人かの選手が外国チームの注目を受けていて、日本選手の海外進出はラッシュを見せる展望だ.
<リュウ・ジェギュ記者・jklyu@seoul.co.kr>
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