98年4月5日SPORTS SEOUL

宣銅烈-李ジョンボム "熱い出発"

 
コリアン シンフォニーが広島の夜空に鳴り響いた.中日 宣銅烈と李ジョンボムが、開幕二日目のゲーム広島戦で投打の中心で猛烈な活躍,チームに貴重な初勝利をもたらした.SPORTSSEOUL98_4_5_2.jpg (13911 バイト)

さる4日、広島との開幕 2次戦 2―1で先んじた9回裏、先発・野口を 救援しようと乗り出した宣銅烈は、この日最高球速147kmを誇りながら広島の3打者を凡打にうちとって守護神の役割を立派に遂行した.スイッチ打者の代打彰田をセカンドフライ,前田をショートフライ,苫篠をセカンドゴロで簡単に処理し、待望の初セーブを勝ち取った.

セーブには、李ジョンボムの好守備も一助した.前田の打球はショートとレフト間に落ちるテキサスヒットになりそうだと判断して20m後進,脚を最大限使ってグローブに収めた.宣銅烈は“ヒットだったのに、李ジョンボムがよく捉えてくれた”と、後輩のナイスプレーに感謝した.李ジョンボムは “ヘッテの時から宣先輩のピッチングを知っているので、打球を予測しやすかった”と、たいしたことでもなさそうに言って、先輩の快速投球を応援した.

14の投球中で変化球は、スライダーを一つだけ投げた宣銅烈は “球場が狭くて、前田には特に一発長打があるので直球を中心にした”と言いながら “ブルペンでもボールが生きていて良い予感があった.今後、スピードをより出すことが課題だ”と朗らかに笑った.

しかし、宣銅烈の登板には、李ジョンボムの日本舞台での初めてのヒット,初めての得点の打棒がおぜん立てをしたのだ.前日、開幕戦で4打席ノーヒットに終わったが、この日初めての打席で広島先発の身長203pの巨躯ミンチーを迎えてボールカウント2―0から3球目を左中間をぬく強打をし、2塁打にした.エンタイトル ツーベース.続いて、久滋の犠牲バント,立浪の犠牲フライでホームを踏んで、勝利の踏み台を作った.3,6,8回には、各々2塁手,ショート,3塁手の前に転がるゴロに終わったが、日本舞台での初めてのヒットで溜息の出た表情.

中日は、1―1で同点に追いついた9回表 2安打,1フォアボールで得た、2死満塁からミンチーの暴投で決勝点を奪った.



広島=カン・シンムン