
来る11日、98プロ野球が504試合の長期戦に突入する.
IMF
救済金融時代に、果して例年と同じ野球熱気が引き続くかという憂慮と、プロ野球が新しい跳躍の踏み台を用意することができるという期待の声が共存している.
景気不況と失業者の増加で観客数が減少するはずだという予測が最も一般的だ.また、李ジョンボムと李サンフン,宣銅烈などの大スターたちが海外に行き、競技力が低下してファン達から無視されるはずだという否定的な見解もある.競技外での面では、2年周期で現れる国際スポーツイベントの影響も無視できない.6月に行われるフランス
ワールドカップ サッカー大会での16強進出を念願する国民と言論の視線を、プロ野球に呼び寄せことができるかという疑問もある.
反面、試験ゲームを通じて現れた傭兵(註:98年度から外国人選手の起用が可能になった)の実力がそのまま発揮されたならば、李ジョンボムと李サンフンの商品性に次ぐことができる.また石油価格上昇と旅行費用の高さとで、長距離旅行者が減少して、高費用の参加スポーツよりはプロ野球のような観覧スポーツに余暇時間を活用するようになるはずだ.また、景気不況によって家族単位の余暇文化がより一層広がって、プロ野球場は家族が共に低水準な価格で楽しむことができる都心の楽しい場にすることができる.また、一昨年とは違い、米国メジャーリーグの試合が衛星中継放送できないかもしれないという点も、プロ野球ファン達を野球場に引き込むことができる肯定的要因だと見ることができる.
このような対内外環境を認識する球団の態度は両極化をしている.プロ野球スタート以後、最悪の経済状態におかれて、どんなに新しい事業を繰広げても大きな効果をおさめることができないと認識する球団は投資をないがしろにして、縮少指向的な球団運営を試みている.プロ野球元年から施行してきた子供会員募集を縮少または廃止したり、マーケティングと広報に対する投資よりは選手団運営にだけ全力投球している.
しかし、現在の雰囲気がこれ以上悪くなれない底辺に来ているために、今回の危機を新しい機会と捉えようという球団もある.韓化の場合,親企業の財政的な困難にもかかわらず、マーケティング部署を補強して、観客増大とファンサービス強化のための努力を
している.スポーツの勝負世界では永遠の勝者も敗者もない.しかし、スポーツ
ビジネスでは、一度勝てば永遠な勝者になることができる.危機を機会に作りかえることができる未来指向的な姿勢と努力が必要だ.
[水原大教授 スポーツマーケティング]
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