98年4月16日SPORTS SEOUL

進路問題 球団と慎重に交渉…イ・サンフン帰国インタビュー


“メジャーリーグ進出は、一旦あきらめた.これから残ったことは、日本進出に必要な項目を解決することだ.”

SPORTSSEOUL98_4_16_2.jpg (9910 バイト)‘たてがみ頭’イ・サンフン(27)が 帰ってきた.メジャーリーグ進出への膨らんだ夢を抱いて出国した、さる2月16日から正確に59日ぶりだ.メジャーリーグ進出を中断するのに紆余曲折が多かったように、この日の帰国も順調ではなかった.金浦空港周辺に広がった濃厚な霧によって済州空港に回航するというトラブルにあい、当初の到着予定時間から3時間程延着した午前9時30分頃にソウルの土を踏むことができた.

多少は失望した状況展開にもかかわらず、いつもそうであるようにイ・サンフンは、特有の凛とした男らしい姿で米国滞留期間中に感じた点と、中日行に帰結した経緯に対する心情を明らかにした.

―中日に賃貸するという韓国側球団の方針に対する本人の率直な心情は.

▲状況上、米国進出が困難だった点を私もよく知っている.今後は、中日入団に重点をおいて細部事項を慎重に交渉していく.

―賃貸形式は気に入っているのか.

▲完全トレードを願っている.賃貸形式は、あくまでもLGと中日間の問題として、私とは関係なくなされた.しかし、心を開いて球団と会えば、円満に仕事が解決することと信じている.

―トレードを願うというのは、LGと関係を完全に切るということか.

▲そのようなことはない.LGも、私の米国進出と関連してボストン側と交渉しながら、多くの困難を経験して、また私のために多くの助力をしてくれた.有難く思う.

―中日の待遇条件は満足か.

▲お金と関連した問題は、私に全く知らされなかった.やはり、LGと中日間の交渉にともなう問題であった.



コ・ジンヒョン