97年9月20日 SPORTS SEOUL

UAE-日 '0-0'…韓国 B組1位 有力

UAEと日本が得点なし引分けで、韓国の98フランスワールドカップ本戦進出により一層有利になった. 2チームは19日午後U A Eのアブダビで行われた98フランスワールドカップアジア地域最終予選B組競技で0-0引分けとなり1勝1分け(勝ち点4)を記録, 2連勝で勝ち点6を確保した韓国が組1位を占める可能性がより一層深まった.

A組では中東の双壁イランとサウジアラビアが1-1で引分けて全く同じく1勝1分け(勝ち点4)をマークしたが、ゴール得失点で先んじたイランが先頭を守り、クウェートはカタールを2-0で破って1敗後に初勝利をおさめた.

ウズベキスタンを6-3で大破した日本とカザフスタンを4-0で完破したU A Eは一様に恐るべき攻撃力を揃えたが、やはり力の均衡が理由なのか、終始拮抗した緊張感だけが漂ったままゴールはなかなかさく烈しなかった. さらに日本は遠征試合の難しさに加え、摂氏40度を上回る暑さに湿度まで80%に達し、特有の機動力を喪失したまま難しい試合になっていった.

前半序盤ミッドフィールドの戦いで遅れをとり、シュートの機会さえつかめなかった日本は、14分三浦が左足シュートで攻撃ムードを造成して、39,43分中田と城が連続して鋭いシュートを飛ばしてUAEのゴールを威嚇した.特に39分、楢橋の右側センタリングに続く中田のからだを飛ばすヘディングシュートは、UAEのゴールキーパームシンが 動物的な瞬発力で阻止しなかったならば、そのままゴールにつながる明らかに決定的なシュートだった.

個人技と瞬間的なスルーパスが良いUAEは日本の守備システムをすり抜けて、前半5分ハサン・サエドのヘディングパスを受けてジャシムが左足シュートを飛ばしたが、日本のゴールキーパー川口の手に引き付けられて、ゴールを奪うことができなかった.

▲アジア最終予選 B組
U A E 0-0 日本

▲ A組
イラン 1(1-1)1 サウジ
クウェート 2(1-0)0 カタール



イ・ウォンハン

 

韓国,正面突破…28日 東京攻略 V戦略 完了

【アブダビ(U A E)=国際電話】"正面突破で勝負をかける"
韓国代表チーム チャ・ボムグン監督が19日夜UAEアブダビで行われた98ワールドカップ最終予選B組UAE-日本戦を現地で直接観戦した後、来る28日東京で正面対決を繰広げる日本に対する強い自信を満たした. ウズベキスタンに6-3で楽勝,良い出発を見せた日本が、守備中心のUAEを容易に攻略できないまま0-0で引分けることによってチャ監督は日本攻略策に`正攻法’を選んだ.

チャ監督は"UAEは日本よりは戦力が落ちると見る”としながら "したがって、日本戦は勝負処であるが、日本の上昇の勢いに覇気がなくなった隙を逆利用し、強い正面攻勢で追い詰める”と明らかにした.

チャ監督は、まず日本がオマーンをたどってUAEに入っていく等10日間の中東遠征で体力消耗が大きく、時差問題で調子回復に時間がかかることという点で韓国が有利だと見る.また、日本は勝つことができたUAE戦で相手の密集守備をまともに攻略できなくて、心理的に萎縮している点を逆利用する心算だ.

戦術的な面でも中田 山口等、攻撃第2線に布陣したミッドフィルダーの動きが顕著に鈍化し、強く圧力を加えれば主導権を捉えられるという計算だ.

チャ監督は"ストライカー 三浦の攻撃力が威力的だが、UAE戦のようにミッドフィルダーが空回りする時、攻撃が無気力になる弱点を最大限攻略するミッドフィールド封鎖策を用意する”とし、"日本は強く揺さぶれば倒れる"と力説した.

以前、"日本の攻撃は韓国より決定力が落ちる”と強い自信を見せたチャ監督としては、変則的な攻略よりは正面攻撃がむしろ有利だという判断を固めたわけだ. また、チャ・ボムグン監督は"だが、スイーパー井原とストッパー大村の攻撃加担が脅迫的なので、マークを避けて攻撃陣に奇襲侵入する彼らの力攻への対策も講する”と付け加えた.



キム・ハンソク