97年10月27日SPORTS SEOUL

[ゴールデンシリーズ特集] アジアを越えて世界へのびる


スポーツソウル主催韓日親善プロ野球大会が、国内開催2回目を迎える.
さる93年、初めて大会を釜山と蚕室で連続して3連戦を行ったのが一昨日のことのようなのに、すでに4年が流れた.

プロ野球は6ケ月にわたる長期ペナントレースを行うという特性上、国際的なイベントを推進するのが大変難しいことは事実だ.しかし、中日新聞社がさる91年、韓日スーパーゲームという名前で史上始めて韓日オールスター戦形式で成功裏に大会を開催し、プロ野球にも国際化の流れが押し寄せ始めた.

4年ごとに開かれるスーパーゲームの合間に国内で開催されるソウル新聞社主催
韓日親善大会も、やはりそうした国際化の一環であり、今はスーパーゲームやゴールデンシリーズが選手たちに一つの刺戟剤として作用している程だ.

韓国プロ野球の国家代表という個人的名誉,そして、より大きい市場から注目を受けることによって、将来あるかもしれない新しい人生の開拓等等、少なくないメリットが付加されるためだ.

91,95年スーパーゲームで日本打者を相手に見事なピッチングを披露した宣銅烈が、日本の中日に進出,国宝としての存在価値を一度に輝かせてくれたのも、そうした流れにまともに乗ったためだ.

中日新聞社とソウル新聞社がプロ野球を通した交流を続けてきたことが始発点となり、いつのまにか韓日両国を越えて台湾を含んだアジア選手権大会に発展するようになる時期と噛み合っている.

親善を確かめたファンの目と観戦水準が高まり、今は親善大会より"真の勝負を見たい"という熱望が順次高まっている点も選手権大会推進に旋風を吹き込んでいる.

韓・日・台の3ケ国総裁やコミッショナーもこのような動きに積極的に呼応するようになったため、第3回スーパーゲームは3ケ国によるアジア選手権に発展的 転向を成し遂げることになる. 将来に中国という巨大な市場を抱き込んで、真のアジア大会として位置を占める日もそんなに遠いことではない.

そして、このような夢は、より一層膨らんで、20世紀末と新しい百年,21世紀冒頭に真の夢のワールドシリーズと野球ワールドカップに大転換,世界化の頂点に達するようになる.

200年の歴史の野球の本場である米国を相手に、アジアのプロ野球代表が集まり、世界の耳目を集める大会戦を描いてみる,これは想像にとどまらず、近い将来に実現が可能な絵だ. 同時に、世界各国の野球代表チームが参戦,新しいワールドカップ大会を創出,巨大な第一歩を踏み出す日も来ないとは言えない.

パク・チャンホ,野茂などと共にアジアの黄色人が米国の象徴であるプロ野球を捉えるために、いまや世紀末に前哨戦を固めて、新世紀の新しい流れを作っていくのだ.



名古屋=カン・シンムン