崔龍洙(チェ・ヨンス)の移籍とともに、スポーツ界のもう一つの話題は‘日本のサッカー英雄・三浦が韓国進出を願っている’という報道であった.‘韓国選手
○○が
日本に進出する’という報道は何回もあり、実際にファン・ソンフン、ハ・ソクジュ、キム・ドフン等、日本で活躍している韓国選手たちは7名にもなるが、日本の,
それも三浦のような、日本を代表する選手が韓国進出の意向を持っていることが明るみになったことは例がないためだ.
国民の政府がスタートしながら、日本文化に対して堅く閉じていたかんぬきをはずすと、多様な分野の日本文化が入ってきたが、スポーツにおいて日本選手の国内進出というのは初めてだ.
果して、三浦が韓国のグラウンドで走るようになるだろうか.言論の報道はあったが、多くのサッカーファンたちは半信半疑だった.もちろん、現実になったら画期的な事件だ.
国内サッカーファンならば、誰でも‘打倒韓国サッカー’を叫んだ日本サッカー代表チーム尖兵の三浦
知良(32)に対して、妙な愛憎を持っているためだ.
韓国サッカーの壁を一度も越えられなかった日本が、韓国を少しずつ見返すようになったのは、92年以後、三浦が活躍したからではないか.
こういう三浦が韓国のプロリーグで走るようになれば、2002年ワールドカップを共同開催する日本と韓国の交流側面で大きな成果として記録されるだろう.
‘三浦が韓国に進出する’という報道は、日本サッカー界の大物中の一人である堀田氏(62)の提議から出てきた.堀田氏は、2月中旬、転地訓練のために日本を訪問した全羅北道現代球団に“わたしの懇意な友である三浦の父親が、息子がサッカーライバルの韓国で選手生活をしめくくりたいので、機会があったら推進してくれと要請した”と伝えたという.
“韓国の球団が望むのならば、三浦を韓国に進出できるようにする”ということが、彼の提案であった.
堀田氏は現在、日本プロサッカー 1部リーグ
清水エスパルスの顧問であり、数多くのJリーグ選手を育てた、日本サッカー界の元老だ.“現在Jリーグで走っている選手の30%が彼の手によって育まれた”という言葉がある程だ.
静岡県 清水市出身の三浦を早くから発掘,
彼の才能を育て、先見の明で三浦をブラジルに留学させることもした、三浦の大切なサッカー恩師だ.
“日本選手の三浦が韓国で走れば、韓国のファンたちの拒否感もあるだろうが、三浦が実力で認められて韓国のファン韓たちの愛を受ければ、どんなに意味深いことだろうか”というのが堀田氏の説明だ.
三浦は現在、クロアチアのザグレブクラブで走っている.Jリーグが構造調整に入っていて、所属球団のヴェルディ川崎が彼に提示した金額は、大幅減額された
5千万円.2億円(20億ウォン)だった年俸が大幅削減になった.
三浦は契約を拒否し、球団が彼を自由契約選手として、98年末、クロアチアのザグレブクラブに移籍した.
年俸は5千万円だが、日本で自尊心が傷ついた三浦は、98フランスワールドカップで突風を巻き起こしたクロアチアへ向かった.
三浦が韓国に進出するのに障害物があるとすれば2つ.まず,
韓国ファンたちの感情問題で、次は,
三浦の高額年俸を即引き受ける球団があるかということだ.
韓国ファンたちの感情問題については、初めのうち拒否感がある場合もあるが、スポーツは結局実力で評価されるので、三浦が名前に似合うプレーを見せれば問題にはならない.
その上、他の分野では日本文化の流入がもたらす弊害が論議されるが、スポーツはそのような心配がない.
高額年俸問題についても解決策はある.球団が耐えうるだけ用意して、残りの差額は個人スポンサーで充当することだ.
三浦はイタリアで走っている中田と共に日本最高のサッカースターで、“日本のスポーツ新聞は三浦と中田新聞”という言葉があるほど、三浦の一挙手一投足は日本メディアの注目を受けている.
このような三浦の知名度も利用,
韓国の大企業が三浦の個人スポンサーに乗り出せば、高額年俸も解決できる.
韓国でスポンサーを探すことができなかった場合、日本でスポンサーを求めることができる.
[ジョン・ガヨン スポーツ ソウル 体育チーム記者]
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