98年8月7日
NEWS PEOPLE
[医学] "韓国版バイアグラ" が登場する |
世界は今‘バイアグラ’熱風が吹いている.どのようにすれば、性生活を改善できるかという原初的本能の発露とでも言おうか. したがって、各国ではバイアグラのような機能性 性治療剤開発に熱を上げている. それなら、国産バイアグラはないのか. 結論から言えば‘ある’. 米国のバイアグラの韓国侵入に対応, 国内研究陣たちが‘国産バイアグラ’開発に没頭していることが明らかにされた.米国産バイアグラに匹敵する新製品がまもなくお目見えするめどがたち、業界は非常な関心を寄せている. ![]() 国内研究陣が推進している国産バイアグラ開発プロジェクトは、現在、二つに分かれた方向で進められている.まず、早漏を画期的に治療できる新薬開発で、2番目は勃起不全治療剤の開発だ.共通的しているのは、どちらも漢方薬剤を原料にしている点で注目される.このため、世界の医学界も関心と期待 の視線で結果を見守っていると専門家たちは言う. まず、バイアグラに野心に充ちた挑戦状を突きつけた国内のある製薬会社の勃起不全精力服用剤をあげることができる.大邱にある京仁製薬研究チームは、最近、純粋漢方薬剤で作った‘ピリョンホボ液’を市中に出した.この製品は、いわゆる‘飲む精力補強 剤’で勃起促進を誘発させる役割をする.中国の科学研究所と共同で、2年余の研究の末に開発をやり遂げた. さる7月23日、1千800人分を限定市販した結果, 注文が殺到しているという. 林サンギュ 京仁製薬代表は、“東洋人の体質には漢方医学が最適だ.西洋にバイアグラがあるのならば、韓国には‘ピリョンホボ液’がある”としながら、世界的に人気を呼んでいるバイアグラを十分に圧倒できると自信 満々だった. ‘ピリョンホボ液’は、交尾を一度すれば24時間持続するセックスの王者 黒蚕をはじめ, 鹿茸 高麗人参 陰陽郭 等の珍しい天然薬剤 12種類を特殊製法で抽出, 濃縮処理した服用制だ.したがって、バイアグラの服用時に現れる、頭痛 消化不良 めまい などの副作用が全くないことが特徴だと京仁製薬側は明らかにしている. また 生理活性物質の ‘ピリョンホボ液’は、人体陰陽の平衡を維持して、各臓器と気血の機能を強化し、陽気不足 老化防止 前立腺肥大 早漏 等にも効果が大きく、男女とも服用してかまわないという長所をもっている.林サンギュ代表は、“薬材を求めるのが難しくて、毎月一定量の限定販売をするしかない”としながら、漢方薬の優秀性を広く評価を受けたいと話した. 国内泌尿器学会の一関係者は、これと関連,“国産バイアグラが出るという事実を、とりあえず肯定的に評価したい”としながら、“ピリョンホボ液は中国の権威ある漢方医学研究所との合弁品という点で注目する必要がある”と付け加えた.彼はまた、‘ピリョンホボ液’が漢方医学で伝統的に勃起誘発剤として使われる薬材を原料としたという点で、副作用が伴なう他の勃起誘発制よりは、はるかに安全性が保障されると付け加えた. 京仁製薬に続いて、第一製糖は、世界最初の、生薬成分を原料とした画期的な早漏症治療剤を開発, 学界の非常な関心を呼んでいる.これは16年もの研究期間を経て誕生した野心作という点で期待されている. 第一製糖と延世大男性医学研究所 崔ヒョンギ教授チームは、さる92年から20億ウォンの研究開発費を投入, 100%純粋生薬剤で作った早漏症治療剤‘SS-Cream’開発に成功した.臨床実験も経て、来月から国内で市販する予定だ. 第一製糖は、この製品が高麗人参 とうき 育種肉 等、9種類の生薬製剤で作られたし、臨床試験の結果、化学的に製造された既存の製品とは違い、副作用がほとんどなくて、薬効も卓越して現れたと説明した. クリーム状に作られたこの製品は、臨床試験で、男性の射精を、たとえ早漏症でなくても、使用前に比べて10分以上遅らせて、配偶者と共に性生活の満足度が90%以上であることが明らかになって、早漏症でない、一般的な男性にも人気を博すものと見られる. 最近、食品医薬品安全庁の許可を受けたこの製品は、太平洋製薬から販売をすることになり、勃起不全治療剤のバイアグラと相互補完的な性格を帯びていて、国内だけでなく世界市場も狙って来年から輸出する計画を立てている. この製品は、すでに国内はもちろん,米国 日本 豪州 等 5ケ国で特許登録を完了し、ヨーロッパ連合にも特許出願中であるという. この製品の特徴は、陰茎亀頭の過敏な感覚を鈍化させながら血流を増加させて勃起増進の効果を伴なうという点で、バイアグラを相手することだけのことはあると、国内研究陣は評価している. したがって、SS-Creamは早漏症治療だけでなく、正常な男性には快感を遅らせ, そして勃起促進の効果等、多目的に使われることが予想されて、市場蚕食率が大きいと業界では見通している. この他にも、いくつかの国内製薬業者で、早漏及び勃起不全治療剤開発を急いでいることが明らかになっている.S製薬会社は、以前‘エンデュロドム’という男性ホルモン誘発剤を開発したノウハウを生かし、最近は‘塗る勃起薬’開発に拍車をかけていると伝えられている. また違う、国内屈指のS製薬会社では、勃起不全治療のために、国内泌尿器学会の権威者と別の研究陣を構成, 注射剤と飲み薬を同時に開発していることが明らかにされた. ソウル 明洞の李允洙泌尿器科院長は、韓国の早漏治療剤開発は、世界水準を超えていて、特に手術による早漏症治療は韓国が先導的な役割をしていると話す.彼は来る8月末アムステルダムで開催される世界男性医学会で、早漏の原因として明るみになった陰茎背部神経遮断手術の論文を世界最初に発表する予定だ. 専門家は、早漏の定義ついて、配偶者と性関係時 1〜2分後に射精をすれば 早漏だといっていたが、最近では、本人の意思に関係なく射精する場合を早漏だと解釈をしている.最近、成人男性 300名を対象に調べた研究報告書によれば、応答者の41.4%が自身を早漏だと答えた. 製薬業界では、国内の早漏症治療剤市場は、現在、約100億ウォン台であると推定していて、今後は途方もない潜在力をもっているという観測だ.したがって、早漏と勃起不全治療剤の同時開発は、国内だけでなく世界市場を席捲できる‘秘策’として展望している. 国内製薬業界関係者らは、“副作用が多い米国のバイアグラよりは、この国産の方がはるかに良い”としながら、 21世紀の輸出主力商品として遜色が ないと期待している. <金ムンギ記者 km@seoul.co.kr> |