生食市場が盛り上がっている.
最近、健康に対する一般人の関心が高まりながら、生食を探す人々が増加している.
朝食を欠かしがちな忙しい会社員から、スマートになることを望む20〜30台の女性と主婦, 受験生に達するまで、多様だ.
生食は元来、穀類と野菜類などを火を通さないで直接食べることで、仏教では修行の一つの方法として利用された.
玄米と麦、鳩麦、ジャガイモ、さつまいも、桔梗、キャベツ、ゴボウ、きのこなどを毎日食べる
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しかし、何年も前から一部の企業が、一般人でも容易に食べることが出来るように、いろいろな材料を粉末に加工した製品を市場にだしながら需要が大きく膨らんでいる.
どこにでも持って行けて、牛乳やジュース等で食べることができ、穀類と野菜を毎日食べる負担感を減らした.
以前、健康上の問題があったり、慢性疾患を病んでいる人々の栄養食として利用されたのとは違い、最近は健康な人々も食事代用品とダイエット食品として利用している.
現在、国内生食製造業者は60余で、中小企業が大部分だ.
生食に対する関心が広まりながら、最近爆発的に増加している.
市場規模も大きく膨らんで、生食産業が本格的に始まった98年は340億ウォンに しかならなかった市場規模は、99年500億ウォン, 昨年は700億ウォンに増えた.業界では、今年の市場規模が1千億ウォンになって、2005年頃には3千億ウォンに達することと予想している.
生食の大量生産は88年に遡る.叶シ海食品(今の絵MF)が、大量生産設備を揃えて、生食の普及にたった.故郷でお母さんが作っていた雑穀粉からアイデアを得て、各種穀類と野菜類などを混ぜて、一般人の健康食と食事代用品として披露した.しかし、当時マーケティングがうまくできなくて、ブームを起こすのには失敗した.
国内に生食旋風が本格的に吹き始めたのは、98年.活、の健康村 から、‘ファンソンジュ生食’を市場に発表しながら、一般人の関心を集め始めた.
生食が健康に与える効果を科学的に説明して、長所を新しく浮上させながら、当時だけでも‘無主空山(註:所有権者のいない山)’格の生食市場を先行獲得した.‘生食は良いこと’という漠然とした考えだけを持っていた消費者に、科学的な根拠を提示したことで追い込んだのだ.
有機農産物と清浄海域で採取した海草類, 乳酸菌, ローヤルゼリー, 酵母 等、30余ものからだに良い原料を凍結乾燥させて、栄養を最大限保存したというのが、会社側の説明だ.
ファンソンジュ生食の登場は、国内に一度に生食突風を起こした.
健康に対する関心と口コミに助けられて、生食市場は毎年50%程度の成長を記録した.
去年からは大グループまでが加った.製造業者の大部分が零細な中小企業という点に食い込んだ
.製品開発と生産過程を信じることができる、知名度もある会社であることを前面に押し出して市場攻略にたった.
健康補助食品を販売してきたプルムウォンテックは、昨年9月‘プルムウォン シヌン生食’を披露して、ファンソンジュ生食に挑戦状を突きつけた.‘ 自然の生命力をプルムウォンの生命科学で実現させた活性生食’というモットーを掲げた.それまで積み重ねてきた、肯定的な会社イメージを最大限活用して、製品説明会と広告, ダイエットキャンペーンなどを繰広げて市場攻略にたった.
最近では、販促要員である‘健康レディ’を動員した訪問販売網を稼動する等、マーケティングに総力を傾けている.
伝統生食を基礎に、個別原料の栄養を保存できる科学的な製造工程を経て、ホワイトニュートリエントの活用度を画期的に高めた製品であることを強調している.
ホワイトニュートリエントとは、植物が種子保護のために、実の皮部分に作る天然の保護物質で、坑癌作用と疾病に対する抵抗力があると知らされた.
市場に最も遅れて飛び込んだテサン鰍ヘ、業界のダークホースとして登場した.
今年1月、初製品である‘真の生食’を市場に発表して1ケ月にもならないうちに5億ウォンの売上げをあげて業界を緊張させている.
他の製品より安い価格を前面に出して、価格バブルをなくす差別化戦略で市場を攻略している.ウァングァン大 漢方飲食品開発チームの諮問を受けて、生食の基本に最も忠実だったというのが、開発チームの説明だ.
今年の目標は、50億ウォン.2〜3年中に300億ウォンの売上げを達成する計画だ.このために、今年中に200名の健康設計士を募集, 消費者を直接攻略するマーケティングを強化する方針だ.
生食市場を企業がもの欲しげに見るのには、理由がある.一般加工食品よりも利潤が多いためだ.
生食の原材料のsあたり単価は2千〜5千ウォン. ここに、人件費と開発費, マーケティング費用を合わせても、1ケ月分の消費者価格の7万〜12万ウォンの30%を超えないというのが、食品専門家たちの分析だ.
他の加工食品に比べて、製造過程が比較的単純なのも、魅力として作用している.
また、生食を生産する核心技術だということができる凍結乾燥方式と混合技術を除外すれば、特別な技術がなくても大量生産が可能だ.
事情がこのようなため、大部分の生食製造業者の施設は零細にならざるをえない.業界のある関係者は、“大部分の製造業者の設備水準が‘米搗き場’水準を抜け出すことができないことが現実”そして、“衛生に正しく神経を使うことができない場合が多い”とさらけ出した.
市場が過熱しながら、業者ごとに売上げを上げるために虚偽・誇大広告で消費者を幻惑することもある.
食品医薬品安全庁 不正・不良食品 中央機動取り締まり班は、今年2月27日、市中に流通・販売されている生食製品製造・販売業者中の29箇所を調べて、食品衛生法に違反したJ,O,M社 等、19業者を摘発し、所轄地方自治団体に通報した.
摘発された企業は、無農薬農産物だけを使用したように欺いたり、万病通治歯磨き粉のように誇大広告する等、生食熱風を追って売上げを上げるのために及々としたものと発表された.
問題は、最近、生食市場規模は大きくなったが、これを統制する基準がないということだ.
食品公定上、生食は一般加工食品中のその他加工品に属する.
一般加工食品は、個別食品として分類されない加工食品群として、また穀類加工品と澱粉加工品 等、8つに分れる.生食の成分は、穀類が大部分だが、豆類と海草類なども原料として使われるために、その他加工品として分類される.
各成分別に詳細な基準を要求する個別食品とは違い、生食は微生物と残留農薬,異質物基準 等、食品全般に関する共通 基準だけが満たされれば一般加工食品として区分されているために、消費者の健康に及ぼす影響に比べて、管理がなされていないことが実情だ.
誇大広告や虚偽広告がいちばんひどいのも、このためだ.
性格上、健康補助食品や特殊栄養食品に近いが、区分があいまいで、これらの食品が受ける事前広告審議さえ、生食は受けないでいる.
専門家は、‘癌を治療する’とか‘特定疾患に効き目がある’等、医学的効能があったかの様に広告をする業者の製品は、まず疑ってみろと忠告する.
実際、業者の言葉だけを信じて、無計画に生食だけを食べている途中で病院に行くことになる事例も少なくない.ソウル B内科院長 ペク某氏(37)は、“用法を無視して無分別に生食だけを食べている途中で、胃や肝臓を痛めて病院を訪ねる人は少なくない”としながら、“治療薬だと信じて生食にあまり依存してはだめだ”と話した.
健康に関心を持つことは当然だ.しかし、生食関連制度が整備されていない状態で、業界の算術に消費者の健康が脅威を受ける可能性が高まっていて、対策用意が急務だ.
キム・ジェチャン記者〈patrick@kdaily.com〉
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