2000年8月NEWS PEOPLE 433号

[文化] 大学路は、今一度の祝祭


newspeople00433.jpg (61502 バイト)新しい旅行 アイテムとして浮上したヨーロッパの祝祭ツアーにわざわざ出かける必要はない.
8月18日夕方から10月まで、ソウル 東崇洞 大学路は、毎日が祝祭舞台だ.演劇をはじめとする舞台芸術はもちろん、展示会と映画等、室内ではもちろん路上にまで、すべて祝祭が開かれる.誰でもただで楽しむことができる祭りが‘独立芸術祭 2000’と、第24回ソウル演劇祭の名前で、ひきつづき幕を上げる.

文化の道, 若さの道と称される大学路は、世界的に類例のない劇場密集地域.40余個の公演場がある所で、40席の超ミニ劇場があるかと思えば、501席の文芸会館大劇場まで、規模は違うけれど、一日も休まずに熱情の舞台が続く祝祭の道であるのだ.しかし、劇場よりもっと多い、100余の遊興業店舗が盛業中ということが玉に傷として取り沙汰されている.‘公演を見るために’大学路へ行くのではなく‘遊興業店を探して’大学路に向かう若い層がより多いだけに、大学路のイメージが色あせたということだ.

それで、大学路を愛する人々は、大学路の祝祭ムードを喜ぶ.誰でも参加できる、この大学路公演は、多様なことが自慢だ.伝統劇があるかと思えば、先端を走る奇想天外な実験舞台が同時に開かれる.まだ熟しないアマチュアでも、ここでは臆さなくても良いという、これこそが大学路の豊かで深い懐だ.

単に芸術祭と演劇祭が大学路を舞台に開くというのではない.さらに、独立芸術祭2000とソウル演劇祭の日は、偶然に重なったわけでもない.‘公式連係’を 宣言し、中心文化と周辺文化が相互循環補完的なネットワークと無形の文化インフラを構成しようということだという.制度圏の演劇祭と非主流文化として代表される独立芸術祭が、お互い異なる性格であるのに、同じ舞台で会うのは国内では初めての試みだ.

もちろん、海外有名芸術祝祭は例外なくメイン フェスティバルと共に、オフ フェスティバルが開かれ、二本の軸が相乗效果をおさめる.ブロードウェーの舞台に上がろうとするなら、オフブロードウエーで技量を磨く、ニューヨークの芸術人のように, オフ舞台を見れば、未来のブロードウェーを予測するのと同じ効果だということだ.また、アビニオン祝祭の場合は、主流舞台が20余団体で小規模なのに比べて、オフセクションには世界から何と400余の団体が自ら参加し、各自繰り広げる形式だ.それで、オフ舞台,プリンジ(plinge)舞台が、むしろもっと躍動的に中心文化の原動力になることもある.

“演劇作りは、いつも最も基本的な質問から出発する.そして、限りない自己質問を通じてだけ、演劇は演劇でありうる”というソン・ウルヨン ソウル演劇祭 芸術監督の指摘通り、より根源的なことに接近しようという努力は、大学路で開かれる2ヶ月間の祝祭の性格を凝縮しているように見える.

一方、“中心を占めてはいないけれど、独立芸術の実験性は、変化の契機になることであることは明らかだ”と明らかな声をあげる独立芸術祭のソン・ギワン 芸術監督は、スターだけが生き残る私たちの大衆文化の消費態度と純粋芸術の厳肅主義を抜け出し、実験と対案で韓国文化芸術の新しい滋養分になるという自信を見せる.

8月26日土曜日には、独立芸術祭はもちろん、最後の土曜日に大学路で開かれる
‘マト演劇の日’行事も共に開かれ、マロニエカーニバルの祝祭の雰囲気を一度に味わうことができる.


Copyright (c)1995-2000, 大韓毎日新報社 All rights reserved.
E-Mail: webmaster@seoul.co.kr

LiveSpot Information

Scrapbook from
Korea

InternetCafe

Words on the road

LinkCollection

front page

massage board 風窓
掲示板

mail to