2000年6月NEWS PEOPLE 422号

[集中解剖] 駐車大乱 江南ターミナル


newspeople00422_2.jpg (28383 バイト)ソウル 江南高速バスターミナル附近を通りすぎる自家用車運転手や高速バスを利用した人ならば、その辺りの交通環境がどれくらい劣悪か、理解できるはずだ.
特に、地方から上がってくる高速バス運転手たちは、高速道路を走った時間よりも、むしろ、ターミナル駐車場に進入するのに時間がもっとかかっているようだ、と泣き顔だ.

3日午後4時、ソウル瑞草区 バンポ洞 湖南・嶺東線 江南高速バスターミナル周辺道路.光州・全州をはじめ、比較的近い利川・原州等から上がってくる高速バスと直行バスが、乗客を乗せて駐車場へ入っていくために数珠繋ぎになっている.長く並んだバスの行列は300mを超えて、運転手たちクルマが動かないので、運転台を降りて体操をする姿も見える.

江南高速バスターミナル交通混雑は、昨日今日の話ではないけれど、周辺で繰り広げられている各種工事によって、動く時間よりも停止している時間の方が多い地域になってしまった.地方から到着した高速バス達は駐車場入口の後方道路にどんどん溜まって、前のクルマが動くことだけを待つ.

韓進高速運転手 ホ・ミョンチョン(45)さんは“全州からソウルまで上がってくるのに3時間かかったが、目の前に駐車場が見えるのに、入口まで1時間近く消費した”としながら、“何よりも、バスの中に閉じ込められて、どうにかしろと騒ぐ乗客たちと口論になる事が茶飯事”と、話した.

全南光州から上がってきたキム・ジョンスン(53)さんは、“ソウルに着いたので忘れ物がないように注意してください、という案内放送が流れてから40分以上かかった”としながら、“結婚式に参加するためにやってきたのに、時間通りに式場に行くこともできなくなってしまった”と、愚痴をこぼした.

このように乗客たちが長い間バスのなかで待ち疲れて、途中で降ろしてくれと運転手にせがむ.だが、運転手は勝手に下車をさせることも出来ない.交通取り締まりが厳しい最中に、事故でも起きれば、運転手が責任をとらされるためだ.運転手たちはこういう不利益にあうことを知っていながらも、乗客の不満に耐えることができなくて、危険をかえりみずに道路上で無断下車させる場合も多いと告白する.

結局、劣悪な周辺環境に怒った高速バス運転手労組が、先月22日、朝から4時間もの間、江南高速バスターミナルでデモを繰り広げた.労組員たちは車両でターミナル入口を封鎖してしまった.これによって、バス運行が中断されたため、ソウル近隣地域通勤者と地方乗客等に足止めをくわせて、この一帯の交通が全面マヒしてしまった.

労組員は、江南ターミナルが94年から建物を建てている (株)セントラルシティ
のためだと主張している.セントラルシティは、敷地3万5千坪にホテルとデパートまで付いた、33階複合ビルを建設しながらも、ターミナル駐車空間はやっと法的要件を充足させる170台というもの.しかし、こういった駐車空間は、車両を移動するのに必要な空間を除外すれば、実質的に駐車可能台数は、120台にすぎないということが労組側の主張だ.こういった劣悪な駐車場を15社の高速バスと貨物車両が利用している.

セントラルシティ工事が始まる前には、270台の駐車空間があったが、非常に空間が減ったわけだ.したがって、地方からソウル料金所まで気分良く走ってきた高速バスが、江南ターミナル附近に入れば、ほとんど動かないで、待つのに時間を浪費している.

これに対して、湖南・嶺東線ターミナルを運営する潟Zントラルシティ側は“工事が終わる今月末までは、今のような交通不便を甘受するしかない”と、一貫して主張してきた.

セントラルシティは、湖南・嶺東線ターミナルに、地上33階, 地下5階規模の高層ビル竣工を目前に控えて、各種工事が大々的に進行中だ.江南高速ターミナルの建物及び附帯施設は、京釜線の場合、(株)ソウル高速ターミナルで, 嶺東・湖南線は、(株)セントラルシティで管理・運営する.したがって、問題は、セントラルシティの建物が入る嶺東・湖南線附近だ.

中央高速労働組合 イ・チェシク(李採植 45)組合長は、高速バス運転手たちのデモは、“ターミナル内部の進入路と下車場工事で車両の駐車空間が非常に不足するのに、一方的に閉鎖を強行してしまい、問題が発生した”と話した.合わせて彼は、“セントラルシティ建物竣工に先立ち、高速バス夜間発車はもちろん、乗客の乗・下車に不便が無いようにするというなどの合意があったが、運転手たちの要求は全く無視されているのが実情”という.

結局、バス運送組合労組員のデモが行われることになり, 5月22日に続いて26日にも対策会議が開かれた.26日、建設交通部会議室で開かれた会議には 、建設交通部運輸政策課長, ソウル市交通管理室長, 瑞草区副区庁長, ソウル高速バス運送組合, ソウル高速ターミナルとセントラルシティ社長などが参加した.

対策会議で関係者たちは交通影響評価をする一方、問題になっている嶺東・湖南線を管理しているセントラルシティに対しては、10日までに駐車場確保ができない場合、嶺東線を京釜線側に譲り渡せと
通報したという.

だが、こういった措置に対して、一部の高速バス運送組合員たちは“セントラルシティ側で駐車空間も正しくとれていない状況で、こういった是正要求が受入れられるのかは疑問だ”と話す.ある運送業者組合長は、“江南ターミナルの事態は、車両何台かを移すからといって解決になるようなものではない.根本的な駐車空間さえ作られていない状況で、建物を建てることを許諾して、その後に事を収拾しようという、責任者たちの安易な態度に憂憤が収まらない”と興奮した.また、“ソウル総合ターミナルで、建物の一部を用途変更し、花市場を作ったこともあるが、セントラルシティ仮設の建物を建てながら、何回も用途変更をしたのは、すべて、公務員たちの黙認なしではできなかったことではないのか”と非難した.

建物が完工すればよくなるはずだと業者側は言うが、地下鉄7号線開通と大型ホテルとデパート等、周辺環境変化で交通環境がより劣悪になるというのが、彼らの主張だ.運送業関係者は、“客室が500余個にもなって、新世界デパートをはじめ、大型書店などが入るようになるため、オープンしたときのこちらを訪れる車両通行量を勘案してみる時、交通大戦争は火を見るより明らかな状況”と憂慮する.

ソウル市調査資料によれば、現在、ターミナル前の新バンポ路には36バス路線が走り、ターミナル一帯の流動人口は一日5万余名になる.また、瑞草区 交通量調査によれば、ターミナル前新バンポ路の時間当り交通量は、8千320台で、瑞草区にある道路中で車両渋滞が最も激しい水準だった.また、ターミナル後方の江南聖母病院前交差点は、時間当り交通量が1万1千824台にもなった.
だが、セントラルシティが竣工すれば、状況はより一層悪化するものと見られる.

このビルディングに対する交通影響評価をした交友エンジニアリングによれば、このビルディングがオープンした場合、一日の利用人口は32万, 出入車両は2万3千台になると予想する.セントラルシティ側も、インターネットホームページを通じてビルディングを出入する人を含む周辺流動人口が一日100万人にも達するはずだと予測している.

嶺東・湖南線ターミナル附近の流動人口が今の5倍にもなって、現在一日1万余台の出入車両も倍以上に増えるようになるわけだ.

ここに、さらに、ソウル地下鉄7号線が7月に開通し、高速ターミナル駅ができ、数年中に低密度地区再建築までなされれば、この一帯の流動人口は急増するはずだと専門家たちは予測する.

こういった見解に対して、セントラルシティ側は、根拠がない主張だと反駁する.

セントラルシティ企画室 ハン・ジョングン(韓鍾根)部長は、“大型デパートとホテルが入れば、交通の流れが悪くなるはずだという主張は推測でしかない”とし 、“出入口が4か所出ていて、自主的に4千余台を駐車できる駐車場もあるために、何も問題がない”と主張する.むしろ、“漠然とした予想だけを持って報道する一部言論や、完工時まで耐えることができずに問題を提起するバス運送業者の立場が分からない”と話した.

彼は“用途変更を云々することは、話にもならない.あくまでも合法的な手順によって許諾になったのである.また、附帯施設を通じて収入を上げてこそ、バスを利用する乗客たちやバス運送業者に恩恵を与えることができるのではないか”と反論する.合わせて、建物が完工すれば、一部の高速バス路線の再配置などを通じて快適な
環境になるはずだと大言壮語した.

バス運送組合組合員の多くは、‘見守る’方向でしばらくの間、感情を押さえ込んでいるが、いつまた再びふくらむかもしれない状況だ.バス運送業者たちと附帯施設管理業者のセントラルシティ側との綱引きは当分継続する展望だ.

ユ・ジンサン記者[jsr@kdaily.com]
E-Mail: webmaster@seoul.co.

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