98年4月
Lady 京郷
ユーモア欄を揺るがす通信 ID ‘ウッカッカッカ’の主人公 ミン・グムウォン |
パソコン通信 ナウヌリ ユーモア欄で通信人のヘソを抜かす人がいる. 新世代 主婦 通信の ミン・グムウォン(26)さんがその人. 彼女が掲げた文章は直ちに‘ベストユーモア欄’に直行し, 何と1万回を超えるアクセス数を誇る‘ウッカッカッカ’の主人公ミン・グムウォンさんに会ってみた. ミン・グムウォンさんのパソコン通信イメージファイルには、実家で育てている子犬‘パグ’の写真が保存されている. その写真を開いてみた多くの通信人は、彼女にメールを送るのに, その中に‘ケッセッキ(註:韓国語で子犬のこと.人を罵るときにも使う)の写真がとても可愛いですね’ というメールがあった. これが悪口なのか誉め言葉なのかを悩んだミン・グムウォンさんはこういう返信を送った. ‘犬(註:"ケッ")の縄(註:"セッキ")の写真がとても可愛いですって?’ ‘通信版 アン・ムンヒョン 主婦’とも呼ばれてヒットを連発するミン・グムウォンさんが笑わせる話を吐き出すことができるのは、彼女の生活自体がおもしろいので可能なのだ. ミン・グムウォンさんは、一時自分のポケットベルの応答の言葉をこのように録音したことがある. ![]() 何度か電話のベルが響いた後 カチャッ! “(普段電話を受ける声で)もしもし? 今、ポケットベルを携帯電話につなぎました. 誰ですか?… はい? よく聞こえません. 申し訳ないけれど、またポケットベルが調子悪いみたい?” この言葉にだまされて、繰り越し電話をする友人たちを見て、強い勝利感を感じたという…. 3次試験のカメラテストでワカメのスープを食べるコメディアンコンテストへの出場、 一生で最大の失敗 ミン・グムウォンさんは幼い時から格別だったという. どれほど手におえない大それた行動を 多くしたことか, 彼女のお姉さんはミン・グムウォンさんが自分の妹だという事実がかなり‘恥ずかしかった’程. このような性質(?)は、大学3学年(ソンシン女子大)の時、彼女をコメディアンコンテストに出場させるように働いた. 大学生活で記憶に残ることを作るための試み, だが、合格する自信がなかったので、誰にも話さなかった. 1次が合格して, 一編のギャグを披露する2次試験の練習をする時には、家族にばれないように小声で静かに練習した. いよいよ試験日,ギャグ試験の最中、彼女は最も受けるだろうと見える人にヤクルトまでわいろに差し出して演技をして、反応はだいぶ良かった. そうして2次も合格. だが、カメラテストの3次で落ちた. 外貌が劣っているのが理由だろうか? とにかく、TVからコメディアン ミン・グムウォンでデビューする機会は、このように挫折した. しかし、本物の問題は、その次だった. 落ちた後、その事実を墓まで持って行く自分だけの秘密にしておこうにとしたのに, 学校に行ったところ、後輩たちが押し寄せながら、“お姉さん, コメディアン試験見た?”と言うではないですか? “瞬間、天が崩れましたよ. 北朝鮮が、今すぐに韓国を持っていってくれることを望みました. 友人たち, 先輩たち… 全員が知っていました. 舌を噛んで自殺したかったです.” コメディアン コンテストの現場が雑誌に載って, ミン・グムウォンさんの写真が一枚出ていたのを友人たちが見たのである. その上、雑誌に載った写真は郵便配達員のまねをした、中腰のポーズ, 一言でこっけいな自分の姿だった. その後、“コメディアンコンテストに行ったんだって?”という声がしばらく彼女にまとわりついて困らせた. 大学に通っていた時、勉強との間に石垣を積んだ彼女だったが、大学院に進学してからは、自分が選択しただけあって、熱心に勉強し奨学金まで受けた. “犬や牛などが受ける奨学金を、鶏の私までが受けた時は、皆驚きを隠せませんでしたね. 皆‘あの子は、いつのまにか精神をただしていたのね’という表情でしたよ. だが、その奨学金を受ける前、突然に結婚して, 休学をしました.” お姉さんの代わりに行ったお見合いで‘ひとをカモにする才能’を発揮して結婚にゴールイン ミン・グムウォンさんが夫に会ったのも、そんなに平凡なことではない. 夫に初めて会ったのは、お姉さんのお見合いに代わりに行った席. 父の学校の後輩である夫(註:現在の)がお姉さんのお見合いをおぜん立てしたのに, お見合いというものをひどく嫌っていたお姉さんは、その日姿を消してしまい、やむを得ずミン・グムウォンさんがその席に行ったのである. お見合いに出てきた男性, お見合いをおぜん立てした夫, そして、代わりに出てきたミン・グムウォンさん, この3人は、お金を賭けてポケットボールを打った. 一切手加減無しで‘殺伐として’進行した賭けポケットボールで、初めのうちはミン・グムウォンさんの勝利が続いた. だが、後半部になるにつれ、夫の勝利が頻繁になって, 結局お見合いに出てきた人のお金を山分けする格好になった. そして、まさにお見合いに出てきた人を仲立ちとして, 二人が‘お互い,ひとをカモにする才能’に惹かれて結びつき、結婚するまでに至った. 毎晩‘ゲーム器よ潰れろ’ゲームを楽しむ彼ら夫婦は、何日おきかに会う新しい仲間に対する期待感に膨らんでいる. 発表するユーモアごとにヒットを放って最高のアクセス数を誇る彼女は、いつの間にか一日に 40〜50通程のファンレターをもらう. この頃では、ファンレターを読むことが一つの楽しみになっている. 実生活の体験で感じたこと, 学生時代の記憶を率直に書く、彼女の話は来月(註:98年5月)には、本という別の媒体で人々に会う. 本の名前は、彼女のID‘ウッカッカッカ’. 自分のユーモアの力で笑いを与えることが幸せだと話す. 彼女の家には、実際に子犬の大きさと全く同じ人形の犬がいる. 犬を好きなミン・グムウォンさんは、今でも飼いたいとは思っているけれど、妊娠中で保留している. 赤ん坊を産んだ後, そしてある程度育って、赤ん坊が犬に勝てるようになった時、イメージ写真の‘パグ’と同じような犬を飼う計画だ. 赤ん坊が世の中に出たら、彼女のイメージ写真には、子犬‘パグ’ではない、ミン・グムウォンさんに似た、可愛い赤ん坊の写真が載らないかと期待している. すると、彼女のメールにこういう文が送られないだろうか? “エッセッキ(註:子供の俗称)の顔がすごく可愛いですね.” ミン・グムウォンさんのベストユーモア 4 処女 & アジュマ(註:おばさん). |