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就職戦略“中小企業と外資系企業に狙いを合せる”

企業の採用パターンが変わった. 現在、特別採用は事実上一つもない. これからは大企業に対する未練を捨てて、中小企業や外資系企業に目を向けるべきだ. 狭き門だが、それでも希望が見える中小企業と外資系企業への就職戦略をたててみた.


PART.1中小企業

大企業より有望な中小企業が好まれる趨勢に

通信網と就職斡旋機関を積極的に利用

巨大な官僚組織のように硬直した大企業より有望な中小企業が、より一層強力な競争力をもつことができる. だが、いままで我国の中小企業は、資金難, 労働力不足, 販売力不足という劣悪な環境を抜け出していないまま無視されてきた. だが、これからは中小企業もひけをとらない.

中小企業庁の担当者は,“大卒以上の高学歴層もあふれ出ているのが現状です. これからは中小企業も有能な人材をいくらでも選ぶことができるのです. むしろ、IMFを体験することで、韓国中小企業のビジョンが見えることでしょう.”と話をする程.

中小企業採用博覧会では、3D(註:3Kのこと)業種を除いて 20:1の競争率を突破してやっと働き口を得ることができる状態. その反面、就職斡旋機関の担当者は、中小企業の求人依頼はたくさん入っているという. 一言で働き口がないというのは、選り好みしすぎだとも.

単に中小企業という理由だけで首を横に振って帰ってしまう就職希望者たちが多いというが、彼らに就職の道が遠いことはごく当然のことでないかと思われる.

中小企業庁では中小企業専門就職管理センターを運営している. 分期ごとに1回程度実施している採用博覧会は、8月末までに7回を既に終えた状態であり、求人企業がある程度集まった時に再び行われる計画だ.

少数の職員を採用している中小企業は、最近では、通信網を利用して求人広告を掲げたり, 就職斡旋機関を通じて依頼するところが大部分だ.

中小企業就職のために知っておくと良いいくつかのこと

1. ベンチャー先端企業を選択すると安全だ.

2. 自動車・家電製品などの、人材需要が多い企業は可能性も大きい.

3. 輸出なしでは生きられない中小企業, 英語は必須だ.

4. 国家公認の資格証明は必須条件だ.

5. コンピュータを色々な面でよく扱うべきだ.

6. 挑戦と成就欲が高くなければならない.

7. 責任感と誠実さはどこでも保証されるほどでなければならない. (人物性 重要視)

8. 交通が便利な住所が有利だ. (都心から離れた所が多いから)

9. むしろ、年齢は20台後半以上の既婚女性を好む傾向がある. (長期間信じて任せる指向)

10. 自ら仕事を探してやり遂げる積極性と勤勉さが必要とされる.

就職しました

“仕事に対する成就感が高いですよ”

ジョン・ミョンイム (WOO通商, 29)

玩具輸出業者のWOO通商に入社して、これで4ケ月が過ぎたジョン・ミョンイムさん.

彼女は職場生活をやめて4年ぶりに仕事をまた始めた. その前に大韓火災で勤めた経歴があるが、休職期間が長かったため、この頃のようなIMF時代には高い年齢で大企業にまた入ることは夢にも見れない.

それで、彼女は就職斡旋機関をつてに、今の中小企業に入社した.

職員が4人, 社長はカナダに永住権があって、時々立ち寄るだけだ.

“ここで私がすることは、バイヤーたちとの意見通信が大部分ですよ. だが、大企業の単純な業務とは違い、自分の仕事に対する決裁権が自分自身にあって、責任が重大です. 恐らく、これを通じて成就欲を高めていくにはちょっと劣悪な環境だが、中小企業がはるかに魅力的ですね.”

いつ整理解雇されるかという心配なしで毎月 百余万ウォンの月給も安心して受けとることができてジョン・ミョンイムさんは大満足だ. 中小企業は、むしろ大企業より勝っている.

“能力を思う存分発揮できます”

キム・ドンアン ((株)ASDK,22)

チョンググループで事務職をしている途中の4ケ月前、このASDKに入社したキム・ドンアンさん. ASDK社は米国からコンピュータチップを輸入して、国内5大企業に販売する優良中小企業だ.

現在、彼女がここでしていることは、経理, 貿易業務.

“個人の能力を最大限発揮できて、仕事が多くてもむしろ楽しいです. また、大企業の雰囲気と比較してみた時も、組織のために個人が犠牲になることもなく, 個々人の役割と比重を高く評価してくれることもまた優れています.”

そんなキム・ドンアンさんが感じる不便さといえば、福利厚生が大企業ほどにはできないこと程度. また、いくらか前からボーナスが4百%から 2百% に減ったという苦しさがあるが、それでも堅実な中小企業に在籍して良かったというキム・ドンアンさん.

“中小企業に対する偏見を捨てて、躊躇せずに挑戦してみてください. たぶん、失望はしませんよ. むしろ、自分を伸ばすことができる大きな舞台になることでしょう.”

PART.2 外資系企業

採用窓口へ直接履歴書を持って飛び込む

この頃では国内大企業等の新入社員採用広告は全く終わったが, 外資系企業の採用広告はたびたび目につく. もちろん、このような外資系企業の競争率は火を見るより明らかなことであり, 決して入っていきやすくはないこともまた、あまりにもよく知られるところだ. 外資系企業では、たくさん採用してもせいぜい百人で、大部分はわずか10人内外というので、選ばれるのはごくわずかな人々だということは自明だ.

だが、外資系企業に入っていく道とは、その凄じい競争率を突破していく他にないのだろうか?

そうではない. 外資系企業へは、新聞広告はもちろん、人脈を通じて, また、就職斡旋機関を通じて, 各大学就職指導課や英語学院, コンピュータ学院の推薦によっても入っていくことができる. もう少し積極性を発揮して、会社に直接履歴書を持って訪ね歩く方法もあるのだが、意外にこのような方法により就職に成功する事が多い. このように、外資系企業に入るルートはいろいろあることを肝に銘じて、就職を切実に願うならば、こまめに足を運びたい.

外資系企業就職のために知っておくと良いいくつかのこと

1. 関心のある外資系企業に、普段から頻繁に問い合わせする. (外資系企業は随時採用が多い)

2. 英字新聞と経済新聞を購読しなさい. (これらの新聞に採用広告がしばしば載る)

3. 専門的な経歴はできるかぎりたくさん積みなさい. (経歴重視)

4. 外資系企業に通じる人脈を形成しなさい. (社内推薦が多い)

5. 英語は必須.

6. どの国の外国企業かによって、第2外国語の実力を育てる.

7. いつも、正しい人間性を育てるようにしなさい.

8. 履歴書を持って、関心のある外資系企業を訪問しなさい.

9. パソコン通信とインターネットを頻繁に使いなさい.

10. 自分だけの専門分野を開拓しなさい.

就職しました

“用意しておけば、機会は来る”

キム・フンシン(韓国 AVL, 26)

貿易パートの経歴 7年のベテラン キム・フンシンさん. 彼女は、自動車エンジンをテストする機械装備を扱う韓国AVLに入社して、現在 1年たった. 現在、彼女がすることは、多様な輸出入業務. サービスコーディネート, チーム内の秘書等、ひとつの業務ではなく、色々なことを受け持っている.

“わたしだけではなく、外資系企業では普通ひとりで多様な数種類の仕事を引き受けます. それで、ひとりでも抜ければ、空席を誰かが埋めるのがむずかしいのです. 自らの能力を100%以上発揮しなければなりませんね.”

だが、このような業務スタイルは、はるかに合理的で効率的だというキム・フンシンさん. 外資系企業にしかない魅力ではないかと思うと. 給与も年俸制で提供されていていて、大抵の国内大企業よりも先んじている感じがする.

“長く外資系企業の経歴を積み重ねていくと、よりよい仕事の機会も作られているようで, 成就感もより大きくなるようです. 外資系企業に関心のある方達, 今すぐには仕事が与えられなくても、いつかその時に備えて、経歴を積んで, 英語とコンピュータ程度はマスターしておこう.”

準備すれば、明らかに時はくるというのが彼女の持論だ.

女性就職斡旋機関 エリート女性能力開発院

“仕事をしたい女性たちは ここにきてください”

就職情報にさえ接することができず、就職の機会を持てないのが、大部分の未就職者たちの現実だ. 特に就職難を前にして、より一層弱者になったのが私たち女性だ. 嬉しいことに、適性と能力に合う働き口を責任を持って斡旋してくれる所がある. まさにエリート女性能力開発院.

女性の就職難はより一層深刻

女性は、IMFによる就職難の苦痛を男性より一層体験させられている. 解雇をされる時にも、女性が第1順位だと言うところに、就職の門前でも、やはり能力と適性に関係なく、女性だという理由だけで不利なことは共通している. だが、学歴が良く、生産性も高い年齢で、ひたすら優雅な白鳥のように部屋を守っていることも出来ない.

実は、未就職者たちが一様に話す“働き口がない”という言葉が色褪せる程に、周辺をさがせば仕事も多くて、私を呼ぶ所も多い. 問題は、自分の視点での基準や定規に合わせて、見た目も良く容易に儲けることができる仕事を探す人があること. 自分自身をもうちょっと客観的に判断する必要がある.

今年の下半期の状況がこの程度なのを見れば、夢から現実に帰ってきてほしい. 史上最悪の就職難は、既に予見されていたことながら、現在大学を卒業した未就職者だけでも20万名. ここに今年の下半期卒業予定者は16万名. これで、概略36万名以上の高学歴者たちが職場を探している.

だが、50大グループを含む企業の採用規模はどうなのかといえば、1万名を下回る予定. 主要企業の大部分が新入社員採用計画がまったくないという.

それで、最近ではこっそりと採用, 影採用という言葉に変身している常時採用 -小規模 随時採用-が流行していて, このような非公開採用は、大部分を外部専門団体にまかせている趨勢だ. その中で女性未就職者だけを万 対象としている代表的な就職斡旋機関が(株)ヒューマンリンクのエリート女性能力開発院.

92年に開設されたここは、人材派遣及び斡旋とヘッドハンターの2種類を機能した活動をしている, 年会費は3万ウォンだけ.

ここでは、最近、主に中小企業と外資系企業を中心に就職を斡旋している.

もちろん、時間と費用を節減してくれるという長所で、大企業が常時採用を依頼する場合も多いけれど, むしろ女性の場合、安定した中小企業か外資系企業に進出することを積極的に薦めているのが実情. 長期的な職場生活を望む女性であるなら、自身の能力を遺憾なく発揮して発展させるのには, 看板だけ立派な大企業よりはこれら中小企業や外資系企業が有利だという指摘だ.

エリート女性能力開発院のユン・ヒョンジュ チーム長は,“相談を受けてみると、とても就職が出来ないような人がたびたびあります. 慢心や驕慢に溺れて, 自信があり過ぎてうぬぼれていないのかと考えてみてほしい. 私達の社会は、まだ謙遜の美徳を重要視しています. 中小企業、外資系企業では、特に人間性を重視します.”と、人間性を強調した.

問い合わせ 786-3515