カン・チャンホ 記者
先月23日、ソウル 汝矣島 KBSホールにセットされた'開かれた音楽会' 録画会場. 人気ロッカー キム・ギョンホが長い髪を翻して 'ロック・アンド・ロール' 'シャウト' などを熱唱した. 修学能力試験を終えて録画場を訪ねた学生達は、席をけってからだを揺さぶって、その間積まれていたストレスを吐き出した.
しかし、最高潮に盛り上がった頃, 突然、演奏が中断されて歌手が消えた. 7分を超えるわびしい沈 黙の末に、再び現れたキム・ギョンホは、髪を馬の尻尾のように縛った見苦しい姿でバラードを1曲歌って舞台をおりて行った. "歌手が疲れて、少しの間休息した" という案内放送を聴衆は信じなかった. "長い髪はだめだということなのだろう. " その推測は的中した. この日の録画分が放送された28日、ブラウン管には元気のないバラード曲部分だけが5分ほど出てきただけだった.
男性歌手の長髪を問題視して、かぶりものを使わせたり、髪を縛って出演させる喜劇は、地球上に韓国の放送しかないだろう.
歌手, 特にロッカーたちの長髪は、60年代から普遍化された象徴で、全世界共通だ. 長い髪はもちろんのこと、染色、化粧などを自由にするのは、隣国の歌手と競う国内歌手の立場から、軍事独裁の時期を連想させる頭髪規制は理解が出来ない.
青少年が摸倣するという憂慮のためだろうが、"鳥の尾頭"キム・ビョンジのような長髪染色スポーツ選手や外国芸能人の長い髪はそのまま放送しながら、歌手だけが規制されるのは設得力がない.
しかも、キム・ギョンホが出演した'開かれた音楽会' には、髪を首の下まで伸ばしたクラシックの声楽家が何も制裁なしで歌を歌って対照を為した. 国民情緒に合わない、行き過ぎた退廃的扮装を防止するのは、放送社の当然の姿勢だ. しかし、一般の若者達も自然にしている長髪を、唯一歌手にだけ禁止する処置は、大衆音楽に対する歪んだ権威意識の発露ではないか.
1999年 12月 01日
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