2001年1月16日中央日報 music

韓国インディの巨大な 力 'インディパワー 2001'


Joins キム・グンサム記者

'インディパワー2001'. 2年前の夏、ハードコアでに置き換えた'アッパ(註:パパ)の青春’を前面に出して歌謡ファン達に新鮮な衝撃を与えたインディバンドたちのリメイクアルバム 'インディパワー'が、2001年バージョンにアップグレードされた. 結論から言えば、今回のアルバムもやはり、賛辞を惜しむのが難しいとても素晴らしい作品だ.

インディパワー2001には、ユニークな'弾む個性'と'身近さ'が共存する. 容易に親しむのが難しい'剛性'ロックバンドの咆哮は、私達が知っているよくなじんだメロディと共に純化されてしまう. 'インディ'という言葉に驚かされた歌謡ファン達には、久しぶりに彼らの音楽を物静かに楽しむことができる良い機会だ. 異なる12バンドが、休むも間なく繰広げる斬新な演奏も、アルバムを聞く面白味を倍加させる. 

アルバムの全体的な音楽性も前作に比べて一段と熟している. マスコミの関心でさあっと燃え上がった'インディブーム’が沈静化してしまったが, 彼らの音楽は歳月と共に深さを増した. ジャンルの特性, 劣悪な環境ゆえに、多少粗い感じを消せないのも事実. だが、12チームが流した汗の雫は、ぴりっとした興奮, 巨大な感動の波として、ファンの傍らに迫る. 

出発は今年で結成10年目を迎えた中堅バンド クラッシュが預かった. 名実共に国内最高の演奏力を誇る彼らが選んだ歌は、シン・ヘチョルの 'わたしが本当に願うのは'. 昨年、ハードコアとヒップホップ, テクノ、インダストリアルが共存するサウンドを出したクラッシュにはとてもよく似合う曲だ. 手硬い演奏と共にアン・フンチャンの強力なボーカルが、聴く者を戦慄させる. 

続いて登場する曲は、ドクターコア911の 'ヒョン・ジニョン GO ジニョン GO'. 当時は一つもなかったヒップホップグループを初めて歌謡界に紹介したヒョン・ジニョンの歌を、変化無双で攻撃的なサウンドで聞かせてくれる. 多少なじみがうすいエックスマン クラブ(X-MAN CLUB)が歌った'ぼろぼろの日'も おもしろい. 

1977年、ポップグループ J・ガイルズ バンド(J Geils Band)のナンバーワンヒット曲 'センターフォード(Centerford)'に接した国内ファンは首をかしげざるをえなかった. 'センターフォード'の導入部が、ソン・テグァンの'ぼろぼろの日' リフレインと正確に一致したのだ. 80年代ポップと70年代歌謡を接続した独自のサウンドを追求するというエックスマン クラブは、いっそのこと二つの歌を合わせて、軽快なロックとしてまた歌った. 

ブルドッグマンションが歌った六番目の曲 '春川行きの汽車’は、アルバムの空気を入れ替える. 簡潔なボーカルと演奏の調和が、キム・ヒョンチョルの元曲よりも暖かくて魅力的だ. 青い色のパンク虫を意味するプピョンチョンのパンクロック '毎日 毎日 待っている', 釜山大出身のセイントの'わたしに再び' なども聞きやすい. ヒップポケットの円熟したラップが逸品の 'シャンプーの女帝'も 聴きのがせない曲だ. 

収録曲 
わたしが本当に願うのは (クラッシュ)
ヒョン・ジニョン GO ジニョン GO (ドクターコア911)
言ってくれ (ピア)
彼女の笑い声だけ (ロッテンアップル)
ぼろぼろの日 (X-MAN CLUB)
春川行きの汽車 (ブルドッグ マンション)
ちょっと待つ (SOUL AGE)
ピエロは泣くより笑う (SOUL TRAIN)
毎日 毎日 待っている (プピョンチョン)
わたしに再び (セイント)
シャンプーの女帝 (HIP POCKET)
ソヤンガン処女 (?:QUESTION MARK)


2001年 01月 16日