2000年10月1日中央日報 music

人 物: ソ・テジ "熱情があるから、若い音楽をするんだ"


イ・ウンジュ 記者

"遅れましたか?" ソ・テジは、約束したインタビューの席に現れて、明るい顔でこのようにあいさつした.

"11月中旬から計画している全国巡演のために、毎日午後3時から明け方3時まで、12時間ずつリハーサルしている”という彼は、"米国で疲れたからだと心を充電できたおかげなのか、激烈なリハーサルでも、元気が出るだけ"だと話した.

録音機を取り出すと、彼は "それがなければ、もっと自由に話すことができるのに…"と言い、直前にバッテリーを外して録音機をしまうように誘導した.
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長い期間、徹底的に自身を隠した理由等、多少とげのある質問をたくさん投げかけた.

- 新しいレコードに対する評価が交錯していますね. 'そんなに新しくない' '実験的でもない’という指摘もあります.

"反応にみな接せませんでした. (ちょっといぶかしいという表情を浮かべて)自分では新しいことを見せようとしたのだけど…ぼくの音楽がコーン(Korn)と似ているなどと言うけれど、こういう系列の音楽をするミュージシャンがコーンの影響を受けないのは難しいことですよ. むしろ、外国人は、皆、新しいサウンドだと評価してくれました. "

- それほど自信があるということですね.

"そうです. いままでぼくがしてきたことのうちで、一番だと思います. 韓国で生まれて、自分自身がこういう音楽をすることが自分でも信じられない時もありますよ." (ソ・テジ氏は、この言葉が誤解されて伝わるのが心配だという感じで、"ぼくが優秀だったということではなく、進んだ音楽に対して国内環境が劣るという意味" だと説明した)

- 歌詞がわかりにくいという指摘も多いですね.

"非常にサウンドが強烈なためです. 歌詞が埋もれる傾向がなくもない. でも、音楽的にボリュームの限界があるため、歌詞をよく聴こえるようにすることも容易なことではないんです. ぼくが聴かせたいのは、音楽それ自体であって歌詞ではありません."

- 'タンク'という曲が、歌詞のために放送不可判定を受けましたね.

"はがゆいですね. 歌詞に罵詈雑言を入れることを、ぼく自身もそれほど好きではありません. 放送局主体の基準も認めるけど、現実性のある基準が必要だと思います."

- ハードコア的な音楽を選んだのには、特別な理由があるのですか. joongan001001_2.jpg (24945 バイト)

"この音楽の核心は、エネルギーです. ぼくがもっと歳をとる前に、こういう音楽を通じてエネルギーを発散できて有難いとよく思います. ぼくは良い意味で、この音楽が '変態'だと考えています. この音楽を通じて、他の人たちが考えないこと, 異なる感情を捜し出し、伝達できるから."

- しかし、新しいレコードの大衆性に関しては意見が交錯しています. 大衆性はある程度考慮するのですか.

"ぼくにとって重要なことは、ぼくがしたい音楽をすることで, それはまさに新しい音楽, 淵(彼は 'エッジ'(edge)という表現を使った)に立っている音楽だ. 熱情なしではできない作業です. 誰でも聴きやすい音楽を、敢えてぼくが作らなければならないとは思いません. 意図しなくても音楽を作ると、自然に大衆にアピールできる音楽が作られているようです. 大衆性に関しては、特別に悩まないけれど、名曲とは大衆性も揃えているものだといつも考えています."

- 一部では20代後半であるのに10代の音楽をするということ, そして、収入も良いのに不満と抵抗精神を込めた音楽をするということがなじまないと囁かれていますが.

"(理解することができないというように)ぼくは、若い音楽が好きです. だから、するんです. 年齢は問題ではなく、熱情が問題ですよ. お金と音楽をそのような方法で連結しなければならないけど. '腹を満たすために音楽をする’というような考えは幼稚だと思います. RATM(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のように、抵抗するために音楽をするグループもあるけど、あらゆるミュージシャンが社会活動家にならなければならないとは考えません."

- 既に韓国でも、こういう音楽をしたグループがありました. ある人たちは以前から'ハードコア' の雰囲気に対して苦々しく思っていました.

"ぼくが最もくやしいのは、その部分です. ぼくが引退する前に比べて、国内のアンダーグラウンドグループが途方もない発展をしました. まだ開始段階だから、正しく注目されることができないけど、彼らは充分に潜在力を揃えています. 'ぼくはアンダーにいて貧しくて, 君は 金持ち…', こういう考えかたはちょっと間違っていたと思いますよ. ぼくはあくまでも '一緒に行こう’という立場です. 重要なことは、大衆に伝達すること. 放送も問題です. こういう音楽を全く流さないから、人々がよく知らないのではないでしょうか."

- ハードコアが主流になることができると思いますか.

"大きく浮上することはできるけれど、主流になるのは難しいでしょう. 販売量に主眼を置くと、このような音楽はできないので."

- 過度にマーケティングに神経を使うという非難もありますね.

"今度は、マーケティングの次元からよりは、ぼくがしたかったことをやりました. そう見えようと、そうは見えなくても. 斜に構えた視線で眺めれば誤解することもありうるけれど."

- 熱誠的なファンたちが多いのですが、ちょっと批判的な記事を書いても抗議のメールや電話に苦しめられます. インターネットの暴力性については考えてみたことはありますか.

"危険水位にあると思います. 他の意見も十分に尊重しなければ、という点を認識できれば良いのですが…"

- ファンたちがあなたの公演を見るために授業を抜け出したり、生活に支障をきたすようになることを見たら、どんな気がしますか. ファンたちがあなたの音楽自体を好きだというよりは、あなたがするから好んでいるようです.

"ねえ、個人に執着しないで音楽を楽しめよと、言ってあげます. 好きな人や公演のために待って, 狂ったように公演を楽しんでストレスを解放するのは、時々なら、おもしろい経験になりうるでしょう. でも、あまり頻繁にするのは良くありません. ぼくを通じて、色々な音楽にもっと関心を持たれることを願っています."

多少女性じみた外貌とは違い、彼はとてもよどみない言弁でインタビューに応じた. "日本・米国 進出が目の前にきている”という彼には、自信があふれていた. 彼には、先入観・偏見・固定観念に対する拒否感が明らかにあった.
2000年 10月 01日

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