仁川
松都公園で開かれた 99トライポート ロック フェスティバル.
今年、トライポートの舞台は、結局、開幕まで十余日を控えて霧散した.
イ・ウンジュ 記者
ロックバンド アーティストたちは虚しく,
ファンたちは残念さを隠すことができなかった.
企画社もせつなさを振り切れないことでは同じであった.
憤怒と挫折感, 失望とせつなさ,
といえども、ひょっとして、という期待感….
せっかく国内に吹き始めた大型ロックフェスティバルの熱気は、このように冷めてしまうのか.
来る12〜14日、束草で開かれる予定だった第1回大韓民国ロックフェスティバルと12〜13日に予定されいていた第2回トライポート
ロックフェスティバル(京畿道 ハナム市 ミサ里)が取り消された.
今年企画された5つのロックフェスティバル中、最も期待を集めた二ロックフェスティバルの取消は、出演を準備してきたアーティストとロックファンたち,
そして、音楽関係者全てに少なくない衝撃を与えている.
何故、取消したか
第1回大韓民国ロックフェスティバルは、さる26日、公式ホームページ(http://www.live.co.kr)に、'公演取消案内'
の文を上げたのに続き、27日 '公演取消に対する謝罪文' を掲載した.
大韓民国ロックフェスティバルは '公演文化復興' 'ロック音楽発展’という趣旨とは異なり、共同主管社間の約定不履行で葛藤をもたらし、行事取消という劇薬処方で事態を決着させた.
一方、トライポートロックフェスティバルは、極度に低調な前売り率のために行事を取消した.
企画社であるクァン・ヨンジェPR側は、さる1日、ホームページ(http://rock-festival.com)に掲げた謝罪文を通じて、"前売りを始めて以来、10日間で売れたチケットは62枚だった”としながら、"ある程度は打撃を覚悟した状態で進行したが、こういう状況で行事を強行することは、多くの人々に傷だけを残すことになり、結局、行事を取消すことになった”と明らかにした.
アーティストとファンたちの反応
ロックフェスティバルを待ち望んでいた一部ファンたちの反応は、"企画社が無責任だ"
という非難から、"やるせない" という同情型, "なにか、他の代案を提示してくれ"
あるいは、"力を出しなさい" という激励型等に分れた.
フェスティバルを控えて、公演を準備してきた某バンドの関係者は、"あまりにも虚しくて言葉が出てこない.
韓国では、ロックは死んでしまったのではないだろうか.
マイクをいくつも設置しなければならないという理由等で、放送局でも冷遇を受ける私たちには、この上ない舞台だったのに…”とし、話をつなぐことができなかった.
一部ロックマニアたちは、通信ネットカフェに'クァン・ヨンジェ
ファイティング’というタイトルで,
それでも困難な条件でロックフェスティバルを企画しようとした企画社
クァン・ヨンジェを支持する集いの部屋を作ることもした.
なにが問題か
音楽界関係者たちは、国内でロック音楽のすそ野を広げることがあまりできていない状況で、無理に大きな行事を推進したことが決定的な原因だと見ている.
ロック市場規模に関する正確な把握が優先しなかったのだ.
出演陣も、強い吸引力を発揮できなかった.
国内バンドを網羅した大韓民国ロックフェスティバルは、良い趣旨にもかかわらず、束草までロック人口を大挙引き込むという場合には力不足であったという指摘だ.
トライポートも、やはり、昨年に比べて出演陣の知名度がだいぶ落ちた.
フェスティバルの前に、RATMとスマッシングパンプキンズ等、有数バンドが来韓公演を持ったことも、ロックファンの参加意欲を落としたという分析だ.
また、国内では、入場料4万〜9万ウォンを払ってフェスティバルを楽しむ程熱狂的なロックファンたちは稀だという指摘もある.
ロックフェスティバルは、コンサートという行為を超えて、アーティストにとっては自分の存在の意味を目で確認する場であり、
ファンたちにはロックとよりなじむことができる大切な機会だ.
また、企画社は大規模行事を通じて、公演ノウハウを向上することになる.
大衆音楽評論家 ソン・ギチョルは、"期待だけを担保に、公演規模を拡大するよりは、音楽市場を正確に把握して、適切な規模に効果的なマーケティングを併行することが何よりも必要とされる”と強調した.
現在、フェスティバルを取消した企画社側は、どんな形態であれ、ロックコンサートをまた推進するという意志を見せている.
2000年 08月 06日
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