マルセ太郎, 韓国名 キム・ギョンボン(65). 10余年前から 'スクリーンのない映画再現'という一人劇を試みて、日本演劇界に話題をふり撒いた在日僑胞
2世俳優だ. 95年、肝臓ガン宣告を受けて、数回の手術を繰り返しながらも巡演を強行して話題になった.

彼がソウル国際演劇祭の招請を受けて舞台に立つ. "ぼくの血が流れる土地の上に立ちたい”と決行した、故国での初めての舞台だ.
10月 1日から 4日まで、ソウル文芸会館小劇場でには '泥の河'.
小栗康平監督の映画'泥の河’を85年、一人芝居で公演し、絶賛を受けた作品だ.
56年、日本の経済成長が突出し始めた時,
庶民の生を背景に少年たちの友情を写実的に描く.
この日の舞台では '泥の河'に先立ち、医師から肝臓ガンの診断を告知された感慨と、死と戦う意志を込めた40分のパントマイムも披露する.
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彼は95年 1月
肝臓を半分以上切りとる大手術を受けても、すぐに舞台に立った. '岩’を主題にした芝居で、彼は特有のギャグで観客たちの笑いをさく烈させて再起した.
肝臓ガン手術から5年後、生存率は4人に一人の姿.
今回の故国公演は、初めてで最後の帰郷舞台になるかもしれない.
大阪で生まれた彼は、高等学校を卒業した後、フランスの俳優マルセル・マルソーの舞台を見てパントマイムにほれこんだ.
芸名までマルセ太郎とつけたほどだ. 56年
日劇ミュージックホールでパントマイムでデビューした.
特に、東京・浅草演芸場での猿の描写は、"猿を通した人間の内面世界の描写が劇的で、本物の猿より猿であり,痛烈である”という評価を受けた.
年間収入が百万円にもならない貧困と戦った彼が、大衆にひろく知られるようになったのは、80年代に入って映画を圧縮し、舞台で再現する一人芝居であった.
'ライムライト' 'アマデウス' 'デーブ' '息子' 'などの映画 20編あまりをレパートリーとした.
彼の演技には '音声壮大'という言葉が丁度合う.
笑いの中に隠した鋭い風刺で、映画では感じられない、もう一つの味を創造した.
映画を摸倣するので終わるのではなく、映画批評を舞台化したという話をうわさされる程だ.
NHK 衛星第1放送は、以前 'マルセ太郎の芸人魂'という番組で、肝臓ガンと戦って最後の花火を舞台で燃やす彼の闘魂を紹介した.
(02)745-0408.
(キム・ギチョル記者 : kichul@chosun.com)
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