99年11月281号ハンギョレ21

ギャグ界の戦争?
帰ってきた老将コメディアン, 後輩たちとは別の笑いをプレゼントするか 


さる日曜日の夜, 日本語学研修を終えたコメディアン イ・ギョンギュ(註:関連記事はこちら)が <ファイティング コリア>にまた帰ってきた. ‘良心の冷蔵庫’の代わりに彼が今回選んだ贈り物は、‘韓国を輝かせている海外同胞たち’. アフリカ ガボーン国防部長官 警護室長のパク・サンチョル氏と、カメルーンで仁術の花を咲かせているキム・シウォン博士に会い、その話術が国際的にアップグレードしたことを見せた. 

“2000年代を迎えて、地球村のあちこちでその韓国名を轟かせている彼らを紹介しようという意図で始めました. IMFを経ながら、人々があまりにも‘お金 お金’としているようで、それに笑いを添えてちょっと破ってあげました. お金に苦しめられたけど、お金がすべてではない, などというような話ですよ. 笑わせるのは、本当の話の中の冗談ですが、韓国人のプライドがその素材になるとは、他のプロと差別化になることでないでしょうか.” 

‘イ・ギョンギュが行く’で、大衆と篤実な交感を積んだ彼は“コーナー中心のコントよりも、個人パーソナリティが重視されるギャグが最近の視聴者に受けているようだ”と診断した. 自身が離れていた間にのし上がってきた若い後輩コメディアンたちの軽い笑いが理解はできるけれど気に入らないという表情だ. 

“最近の人々は頭を使うのを嫌うでしょう. 私が離れた時よりも、フォーマットや進行方式をより日本に近づけてみせます. ありふれた日常をたくさんたくさんならべ, それを笑いに変える軽薄な才知が若者達の間に人気ですね. 先輩として、打破して行く方式として‘ドキュメンタリーコメデイ’を考えている最中です. 私たちの生活の中にあることを忠実に捜し出して共感を引出す, それが今後私が指向するギャグです.” 

彼はシベリアに住むという虎を訪ねに行くという. 自分が行けば、虎たちまで笑わせて、彼らがよく生きていているかどうか、はっきりと見せることができると豪語した. 




もう一名, 日本に続いて今度は米国語学研修を終えた イ・ホンリョルも‘トークショーの国際化’を掲げて <イ・ホンリョルショー>を新しくお目見えした. 料理を中心に置いた‘料理トーク’を前面に押し出した、イ・ホンリョル式ギャグは言葉を重ねた、格別な栄養価を誇る. 

彼ら二老将コメディアンに比較すれば、最近浮上してきた新進コメディアンたちの話はやはり速いとはいうものの、軽い. 瞬発力ある即興せりふで若年層の間で人気があるナム・フィソクは“ぼくの住む世界がまさにコメデイと放送であるために、いつでも言葉そのままにすれば、それがコメデイの公式になる. ティーンエージャーとよく通じるのは、彼らとぼくの生が比較的近いためでしょう”と言う. コメデイが軽くて怒る人々に、彼は“コメディアンたちにも責任があるけれど、そうさせる放送局も反省しなければならない”ときつい言葉を吐いた. 

チョン・ジェスク 記者 


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