‘江山制’というものがある. 朝鮮末期
高宗時の名唱で、西便制の創始者でもあった朴ユジョンで始まったパンソリの一流派だ.
この流派は、後にチョン・ジェグンを経てチョン・ウンミンに達すると新しい
名前を得ることになる. いわゆる‘ポソンソリ’だ.
故郷にひっそりと
埋められて住みながら弟子を育てた鄭ウンミンの門下からは、現代パンソリを代表する名唱たちがたくさん出てきた.
ジョン・クォンジン, ソン・ウヒョン, ソン・チャンスン,
ジョ・サンヒョン などだ.
60〜70年代
に全盛期を謳歌して名唱の序列に加わったソン・ウヒャン(65)さんが、さる12月22日、インターネットに国内最初のパンソリサイトを開いた.
韓国人だけでなく、全人類にパンソリを知らせるために、韓国語と英語で構成した.
既にファンクラブにだけでも350人が加入した. 大きく6項目のメニューで作られたこの
サイトの最も大きな特徴は‘パンソリ 教室’だ.
インターネットを通じて<春香歌><沈清歌>などの基礎過程と鼓法を実際に見聞きしてできるように作ったのである.
“私は何も知らないです.
有難い弟子を置いたおかげで、こういう贅沢ができることになりました.
見知らぬ世の中の人々にパンソリを唄い聞かすことができるので微笑ましいですよ.
接待してでもパンソリをより広く知らせてみたいのです.”
しかし、パンソリサイトを作ったのは、若い弟子たちの手柄だけでないのは明らかだ.
彼女のソリ(註:"ソリ"声のこと.転じて歌の意)人生60年の大部分がパンソリを勉強して教えることに捧げたためだ.
元来からパンソリを教えるのに熱心だった彼女が、より一層この仕事に没頭することになったのは、さる80年代中盤からだ.
それまでの人生のあまりの波瀾万丈さのため、喉を傷めた時だった.
彼女にとって声を失うことは、命を失うことと違わなかった.
その時、弟子たちは彼女の生きる力であったし、唯一の希望だった.
今まで500余名の弟子を輩出したという彼女の門下は、それで"ソリ屋の産室"という評価を聞く.
現在も、ソウル新林5洞の伝授所と7大学の講壇で100余名の弟子を教えている.
今回のインターネットパンソリサイトの開設も、彼女のこういう‘教え’に対する欲望と関係がなくはない.
彼女が弟子たちに伝える教えの核心は、磊落(らいらく)ではるが厳正だ.
“歌の道はあまりにも遠いですよ. 遠い、あまりに遠いですよ.
そう、楽して大家にはなれません.”
インターネット アドレス http://www.pansori.co.kr
問い合わせ: 02-877-7559.
金ギュウォン 記者
gim@mail.hani.co.kr
一つの民族21 1999年 01月 07日 第240号 .
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