フランシスコの家を輝かせる存在の中には、ここで奉仕活動をする日本人修道女たちもいる.
ガブリエラ(66), テテオ(58), ローサ(60), ジョアン(57)修道女.
彼女たちは、皆、日本天主教修道会フランシスコ会所属修道女だ.
彼女たちの、韓・日の高い国境を越えた奉仕活動で療養院のなかで話題になっている.
彼女たちの韓国フランシスコの家と縁が結ばれた理由は各々違う.
ローサ修道女は、97年に2度目の訪韓をし、朴
院長修士の招請でこちらにきて、現在は医務室で看護婦活動をしている.
テテオ修道女は、96年管区長の命で韓国に来た時、正しく活動できるか気にかかったという.
しかし、いまは大変安らからしい.
主に療養室で老人たちの生活を助けている.
ガブリエラ修道女は、97年に韓国にきたが、こちらの開院式を見て勤務を自ら要望した.
幼いときに仲良しだった在日韓国人の友人の記憶が自身を韓国に導いたという.
彼女は日本で婦長をしていたが,
在宅老人訪問では台所仕事にいたるまで多様な仕事をする.
ジョアン修道女は、98年にこちらへきて, 最近 6月間ソウルで韓国語を勉強して帰ってきた.
彼女は日本では社会福祉の仕事をしていて、こちらでは裁縫仕事をする.
彼女たちは、概してこちらにくる前、看護婦や社会福祉者として、各種福祉施設で
30〜40年ずつ働いた経験を持っている.
いわば、この分野の専門家たちというわけだ.
彼女たちは韓国老人療養院の現実には意外に肯定的だ.
“主に後援金で運営されながらも、無料利用だという点がたいしたものです.”
“日本よりボランティア活動が自発的で活発ですね.”
“老人に対する職員やボランティアメンバーたちが暖かい気持ちを持っています.”
もちろん、韓国の老人問題の現実は、皆良いことだけではない.
まず指摘されることは、システムだ.
“仕事を処理するのに体系がない場合が多い.
詳細な部分にはそれほど神経を使わない.”
“老人のための便宜施設でも、生活器具がほとんどない.
例えば、日本には老人のための生活用品が特別に作られるのに,
韓国ではこういう製品を求められません.”
“各種福祉施設に対する政府の支援が少ない.
日本は大部分国家が全額を負担します.”
彼女たちが初めて韓国にくる時に、“日本にも奉仕する仕事が多いのに、韓国に行く必要があるのか”という周囲の引止める声も少なくなかったという.
しかし、いままではよく知らなかった韓国を知るようになってうれしいということだ.
日本でほとんど学ぶことができなかった韓国・日本の関係を知ったことも大切な経験だ.
彼女たちは、既に日本では遠い以前になくした純粋さと温みを、韓国では味わうことができると皆が話す.
“どこに行っても韓国人たちは食事していきなさいという挨拶を忘れません.
日本では、ひとの家で食事をしようとするなら、あらかじめ約束をしなければならないのです.
経済的なことに没頭する日本に比べて、韓国ははるかに人間的な社会です.
こういうことを失わなければ良いのです.”
ハンギョレ21 1999年 03月 18日 第249号 .
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