2010年4月ハンギョレ21 805号

友人は一人

 [2010.04.09 第805号]

ひとりでご飯を食べて、ひとりで勉強する …就職のために‘族譜’厳守, 学生会活動さえスペック(註:工業製品の性能を表す数値)

≫ 去る2月18日、大田のある大学の中央図書館で学生が勉強に邁進している.10大学共同アンケート調査の結果, 卒業後の最も望む進路として、10名中2人(19.5%)が勉強を選択した.最多であった.ハンギョレ シン・ソヨン記者


競争が進むほど学生達は破片化される.

各々の窮極目標は就職だ.
全羅北道 全州のある工科大学に在学中であるイ・ジュンヒョク(21)氏は、入学後直ちに‘ラップ室’(研究室)に入った.
先輩たちはひとつの家族のように接してくれた.
しかし、ある企業が教授に学生2人を推薦してくれと依頼した翌日から研究室の雰囲気は変わった.
先輩たちが互いの顔色をうかがい始めたのだ.
距離が置かれた.
結局、教授は3人を推薦したが、2人だけが就職した. 一名は研究室に戻ってきた.
就職した先輩たちは以後学校にこなかった.

慶北大 工科大に在学中であるキム・スヨン(23・仮名)さんは、一日の8割を就職準備に使う.
4学年1学期, 華やかなスペックがないことが恥ずかしくて、勉強も一人, 学院も一人で通う.
朝6時、図書館に落ち着く.
授業と授業の合間の時間にも図書館へ行く.
夜10時になって終バスに乗って帰宅する.
去る学期には一週間中の五日間一人で昼食・夕食を食べた.
静かに確かめた. 一日平均9時間が一人であった.

就職は彼にとって至上課題だ.
試験期間に重要な‘族譜’は別に入れる. 友人にも報せない.
友人が公募展で賞をもらったり、外国にも行くようになればやっかみが起こる.
皆スペックであるためだ.
キム氏は“友人に会おうと連絡すれば‘剰余人間’扱いをする”としながら“成功しようとするならこのような感情消費も贅沢”と話す.
彼は“血を吐くような競争が私達をこうさせた”と付け加えた.

だが、‘常に 一人’であるキム氏は一人ではない.
慶北大100人中33人が去る学期に主にひとりで時間を送った.
10大学共同アンケート調査結果を見ると, 有効回答者903人中241人が同じ答えを返した.
去る学期、一週に5日間昼食・夕食を一人で食べた回数を問う質問に、有効応答982人中117人(12%)が5回以上だと答えた.
設問に応じた慶北大生はこのように理由を書いた.
“夕食は下宿屋で済ます.”“時間を效率的に使用するため”.
このような回答もある. “誰も食べないから.”“友人がいないから.”


“本心をさらけ出せる友人は1人”

≫ 去る学期、講義がない空き時間に主になにをしたのか

亜洲大2学年であるイ・スンヒョン(22)さんは学生会副会長だ.
学生会に一年10余名入れば、3〜4人が中途で放棄して行く.
総学生会主催で行事を行えば、学校全体人員の中の10分の1だけが参加する.
学生会友人の中には、薬学専門大学院・歯医学専門大学院を準備している人もいる.
先輩たちは隔世の感を感じる.
イさんは“学生会活動さえスペックの一種になりました”としながら侘しがった.
10大学共同アンケート調査の全体回答者978人中308人(31.5%)は成績点と関係がない寄付・奉仕活動を一度もしなかったと答えた.
10人中に3名ずつだ.
安養大に在学中であるキム・ヨンホ(21・仮名)さんも一人で勉強する.
これからやっと2学年だ.
“組別課題と個人課題を選択できるならば、無条件に個人課題を選ぶ”と話す.
大学で本心をさらけ出せる友人は何名なのか訊ねた.
“1人”とキムさんは話した.

イ・スンビン<慶北大新聞>編集局長 キム・テソン<安養大新聞>編集局長