2009年1月ハンギョレ21 743号

500ウォンの小銭は困っている人へ

[2009.01.09 第743号]
[人の話]

□ チョン・ヒョクジュン “どのように鐘を衝いたのか憶えていません.
いまだにぼんやりしています.”

‘フナパン(註:小型のタイヤキ)’おばさんは1月1日0時、ソウル 普信閣の鐘衝きで新年初日を迎えた.
忠北 永同郡 永同邑 ケサン里 中央市場前で9年目フナパンとかまぼこを売っているイ・ムニ(48・永同郡 ヨンガン面 モクジョン里)さん.
彼女は‘除夜の鐘’鐘衝き行事に参加した市民推薦要人11人中の一名だった.
イさんは去る12月26日、鐘衝き行事参加の招請を受けたという.
初めは“私がどうして行くのか”と、行くことができないと言った.
だが、ソウルで会社に通う娘が‘家門の栄光’と、参席を勧め、それに応じた.


≫ イ・ムニ(48・一番 左側)さん.ソウル市 提供

イさんは毎年歳末になると、永同邑事務所を訪ねて“私より難しい境遇の人々のために使ってください”と、重い豚型貯金箱を出す.
永同邑事務所は今年も彼女が持ってきた豚型貯金箱に収まれていた54万500ウォンで20kgのコメ14包を買って一人暮らしの老人たちに分けた.

10代の時にイさんも援助を受けた. 彼女が‘美しい寄付’にたった理由だ.
“少女家長でしたよ. 周りから貰ったのはラーメンがいくつか, うどん一杯も普通に食べることがなかった私と弟妹にとって大きな助けになりました. 状態がよくなったら困難な人々を助けるべきだと心に決めました.”

息子一人, 娘二人の学費を作らなければいけないという心から商売を始めた.
“幼い時に決心したようにお隣同士の助け合いをしたかったのです. でも、子供たちを教えて、食べて、生きるのが大変でした. 大金で誰かを助けるのは難しいでしょう?. それで基準を決めました. 500ウォンの小銭を受けとったら、無条件に貯金箱に入れますよ. 欲をほんの少しだけ小さくすれば寄付できます.”

彼女の顧客は主に町を訪れるおばあさんとおじいさんたちだ.
月曜日と金曜日がよく売れる日だ.
病気がちな老人たちが病院が閉まる週末やあるいは週末を控えて町の病院を訪れるのだ.
“そのような老人たちがフナパンを買って召し上がるのですよ.” イさんの営業秘密なのであるが, その度に500ウォン玉もたくさん積まれるという.

チョン・ヒョクジュン記者 june@hani.co.kr