2007年11月ハンギョレ21 687号

廻りまわって また煉炭に

2007年11月29日 第687号

廻りまわって また煉炭に

原油価格上昇で注文が集中 一日35万個製造するソウルイモン洞の煉炭工場


□ 写真・文 ユン・ウンシク記者 yws@hani.co.kr




“グーン、ゴン!, グーン、ゴン!” 騒がしい機械音が黒いホコリと絡まって工場内部に轟く.
型枠で菓子パンを製造するように、無煙炭を飲み込んだ輪転機が休む暇もなく真黒な煉炭を吐き出す.
80年代末に政府の石炭産業合理化政策でソウル市東大門区イモン洞の煉炭工場8ヶ所が閉鎖した後, 今ここが唯一残ったイモン洞の煉炭工場だ.
今は、10台の輪転機が休む暇もなく稼動して煉炭を製造する.
最近の天井知らずに上がる原油価格と寒くなった天候のおかげで需要が大きく膨らんだためだ.
この機械が一日に作りだす煉炭の量は約35万個.
それでも、押し寄せる注文量をこなすのは難しい.
煉炭一個で12時間部屋を暖かくできるので、寒い冬を勝ち抜く有難い同伴者だ.
斜陽産業とみなされて除け者にされていた煉炭が、廻りまわってまた私たちの傍らにきた.


△ 早朝から煉炭をクルマに積んでいる小売り商たち.


△ 職員が防毒マスクを着けたままつかの間の休息をとっている.


△ 黒いホコリの間で機械を注意深く見る職員.


△ 休む暇もなく廻る輪転機を点検している.


△ 煉炭が積まれている貯炭場上に冬の陽光が照らす.


△ 唯一残ったこの煉炭工場の後ろに以前の煉炭工場敷地に立てられたアパートが見える.