2007年9月ハンギョレ21 676号

‘セックストーク’ イン・ザ・ケーブル

2007年09月06日 第676号

‘セックストーク’ イン・ザ・ケーブル
パク・チョル イ・ギョンシル キム・グラ などがケーブル放送で繰り広げる‘一夜のTV恋愛’プログラム

□ シン・ユン・ドンウク記者 syuk@hani.co.kr

いまやケーブル放送でセックス相談をする時代になった.
まず、<パク・チョルショー>で‘ほっかほかの’性教育をしてくれる.
それでも夫婦関係が解決しないときは? <イ・ギョンシルのストーリーショー この人を告発します!>にとりあえず一度告発してみる.
告発も効果がないならば? <キム・グラの慰謝料請求訴訟>で慰謝料を請求する.

1450万の視聴世帯を率いるケーブルは、200万視聴世帯の衛星放送まで加えると国民の80%以上が見る国民の放送になった.
こんにち、ケーブル放送は夜ごとに国民の苦情を解決しようといそがしい.
パク・チョル, イ・ギョンシル, キム・グラのショーは、各々異なる曜日の同じ時間(夜11時)に隠密な話で長い夜を明かす.
視聴者を教育し, 問題の人物を告発し, 慰謝料を請求し, ケーブル放送は性問題に関する‘フルサービス’を提供する.

遠慮ない主婦を前に、パク・チョルも口ごもる

時限爆弾主婦たちが, いつ爆弾発言を炸裂させるかわからない.
どこまで行けば天下のパク・チョルも口ごもって, 顔が赤くなるだろうか.

毎週金曜日11時のケーブルチャンネル‘ストーリーオン’で放送される<パク・チョルショー>の真の主人公は ‘チョル’ズ ファミリー’と呼ばれる30代主婦たちだ.
<パク・チョルショー>のパネルとして出てくる20人の主婦は‘エッチな話’をズケズケと吐き出す.
笑いながら吐き出される彼女たちの話は辛辣だが浅はかではない. むしろ、真摯で率直だと言える.
“私が良くなる前に夫は終わりますよ. 悲しくなります” “女性上位の体位が好きなのは, その時だけ私がオルガスムを感じるためです”などなど.
だが、<パク・チョルショー>では、主婦たちが‘自慰’‘オルガスム’を口にしてもおかしくない.
もちろん、彼女たちは顔を隠すことも声を変調することもない. 単に、率直に性関係をしながら体験した事柄、問題を話す.
‘チョル’ズ ファミリー’の率直対談トークにつながる‘実験カメラ’もいたずらではない.
実際の夫婦が登場する‘実験カメラ’では、妻が夫を実験する.
公共の場所で夫にキスを要求し, スタジオでは妻の性感帯を言えというクイズを出す.
妻たちの堂々としたあるいは厚かましい姿と夫たちのうろたえたあるいは気分を害する姿が交錯しながら、夫婦関係の肌を見せる場面が自然に出てくる.

<パク・チョルショー>は、1部‘スタートークショー’, 2部‘愛の技術’で構成される.
主婦たちの率直なトークが出てくる愛の技術の前にスタートークショーを配置して、地上波の朝のトークショーのような形式をお目見えしたのである.
カン・ミョンソク大衆文化評論家は“スタートークショーが前に配置されて、愛の技術で出た卑猥な話を中和させる”としながら“無条件に‘エッチに, エッチに’という方式ではなく、夫婦生活の中には性生活もあるので率直に話してみようという雰囲気が卑猥ながらもおもしろい結果として出てきた”と分析した.

20回以上進行した愛の技術は、タイトルから率直で堂々としている.
‘わたしのからだの黄金ポイント, 性感帯’ ‘からだで行う熱い対話, 体位’などなどだ.
“性には正常もなく, 非正常もない”と話すク・ソンエの講義も放送を通して見るのが難しかったセックス相談の進化だった.
このような結果として、<パク・チョルショー>はケーブル放送で視聴率1%を越える人気を博した.
視聴者掲示板には、性知識を得るのに大きな助けになったという主婦のコメント, セックスレス夫婦の哀訴が上がってくる.
だが20余回を経た‘愛の技術’は、ネタの枯渇で8月24日の放送から‘幸福の技術’に変わった.
性知識専門家 ク・ソンエの代りに幸福伝導師と呼ばれるチェ・ユンヒが相談者として出演し、幸福の技術を伝播する.


△ 30代主婦中心で構成された‘チョル'ズ ファミリー’の率直大胆な話は、時々<パク・チョルショー>の進行者パク・チョルを当惑させる程‘強力’.

イ・ギョンシルの家庭内暴力経験を加えた相談

<パク・チョルショー>のようなチャンネルである‘ストーリーオン’で放送される<イ・ギョンシルのストーリーショー この人を告発します!>は、土曜日夜の熱気をさらに熱する.
コメディアン イ・ギョンシルが進行し、タレント ユ・ヘジョン, コメディアン ピョ・インボン, ポップコラムニスト キム・テフンなどがパネルとして出てくる<この人を告発します!>は、性問題も扱うが、性の問題だけを扱っているわけではない.
サムギョプサル(註:豚三枚肉の焼肉)の脂にご飯を混ぜ, ふぐ鍋には食用油とマヨネーズを混ぜて食べる‘食性が変な夫’のように、独特の行動をする人も告発の対象だ.
もちろん、性関係ごとに夫のからだに傷跡をつける夫人の話のように性問題も欠かせない.
はなはだしきは、性関係を持つ度に夫から金を受け取るという18禁以上(註:原文通り)の告白もあった.
このように視聴者掲示板を通して‘告発された’人々の話を映像で再演して、100名の市民陪審員が反則金を決めるという方式で<この人を告発します!>は進行される.
家庭内暴力にあったイ・ギョンシルの経験が加わり、<この人を告発します!>には相談プログラムの相当な説得力が生まれる.
パネルたちが自身と周辺の経験を通して伝える‘トーク’も、率直このうえない.

毎週水曜日の夜11時,‘tvN’で放送される<キム・グラの慰謝料請求訴訟>は、告発から一歩進んで“慰謝料を堂々と話そう”と主張する.
離婚した夫婦のなりゆきを再演し, パネルたちが慰謝料を決めるという方式で進行されるプログラムだ.
雨が降ると性欲を抑えられなくなる夫人など、赤裸々な寝室でのことが中心だ.
もしくは、イ・イジョン, イ・グァンギ, ビッキーなど、パネルがキム・グラの進行で赤裸々な‘セックストーク’をやりとりする方式だ.
“これは獣じゃないの”のような率直さを越えて時々‘荒い’発言も出てくる.
このように、子供達が寝入った時間に‘一夜のTV恋愛’は始まる.
地上波では到底不可能な率直対談トークショーは、ケーブル放送の新しい聖地になった.
カン・ミョンソク評論家は“いずれにせよ、ケーブルは視聴率1%の戦い”とし“地上波では扱われない隙間市場に食い込みながらエッチなトークショーが生まれた”と分析した.
しかも、トークショーはドラマに比べて予算が少なく、ケーブルシステムには適当だ.
このような媒体環境で始まったケーブルの‘セックストーク’は、いつのまにか韓国式下位文化を形成している.
しかも、地域と階層で分割された媒体がまれな韓国で、ケーブル放送は下位文化を形成するほとんど唯一の媒体だ.


適当に率直だったり、苛酷に扇情的だったり

また、ケーブル放送が自体製作するプログラムが左衝右突の摸索期をすぎながらいくつかの傾向に方向を定めている.
<パク・チョルショー>のように主婦に焦点を合わせて率直だけれど扇情的ではない道を行く方向があれば, 終わりのない真偽論議沸騰を起こしながら‘苛酷に’扇情的な道を行く<ドッコヨンジェの現場ルポスキャンダル>のようなプログラムもある.
その上、ケーブルのトークショーは‘悪くない’芸能人を進行者として招聘しながら悪くない外見も揃えた.
もちろん、まだここに出てきた素材が別のところにまた出てきて性差別的視線と発言が続く限界があるけれど, ケーブルトークショーは韓国式下位文化に向かって今日も進化する.
ひょっとすると、今日のケーブル放送は、80年代のスポーツ新聞がした役割をするかもしれない.