2001年10月ハンギョレ21 382号

独立映画監督たちの‘ませてちゃっかりしている反乱’
[ 人の話 ] 2001年10月30日 第382号


写真/ (シネ21 イ・ヘジョン記者)

独立映画の監督たちがメガホンの代わりに楽器を摘んだ. 韓国独立映画の長兄, キム・ドンウォン監督から20代序盤のミン・ドンヒョン監督まで、6名の映画人が集まって準備しているこのプロジェクトの名前は ‘黒いゴム長’(仮称). 12月1日に開かれる韓国独立短編映画祭の開幕式の祝賀公演を準備する彼らは、最近、永登浦区のあるみずぼらしいリハーサル室で玉の汗を流している.

このませてちゃっかりしている反乱は 映画祭執行委員長である映画評論家 イ・ヒョイン氏のアイデアだ.
バンドのマネジャーを自任するイ・ヒョイン氏は、“映画界の最精鋭メンバーが結集した”としながら、“ワイキキブラザーズを凌駕する実力を披露する”という自信(?)を表明した.
高校バンド出身のセカンドギター キム・ドンウォン(46) 監督と、70年代末に明洞にまで進出した実力を誇るキーボードのファン・ギュドク(42)監督は、後輩達よりずっとときめいている表情. 映画<お母さんの愛は終わりがない>の音楽を作った後輩 キム・イラン(32・ギター)の指導鞭撻に幼い生徒のようによくしたがっている.

ドラムを演奏するカン・マンジン監督は、中央大バンド‘ブルードラゴン’出身. ボーカルは“カラオケオーディションの結果、独立映画界最高実力だとで判明した”イ・ギュマン監督が担当した. そこに、楽器を持ってきた末っ子 ミン・ドンヒョン監督(25)がベースで合流し、<ワイキキブラザーズ>に出演した ‘オー!ブラザーズ’から毎日個人指導まで受けている.

“選曲で勝負する”というマネジャーが明らかにした、このバンドのレパートリーは極秘事項だという.
しかし、秘密の雰囲気が全くなかったバンドの会議で、クライング・ナットの<マルダリジャ>, キム・イラン氏の創作曲<放っておいて>, 70〜80年代大学街で飛び交った <ヨンジャソング> などが入っているという事実を容易に知った.

“全世界のあらゆる映画祭に、祝賀公演ゲストとして招待を受けるのが、私たちのバンドの目標です。”とんでもない抱負を明らかにする黒いゴム長. 今回の映画祭は、上映作よりもずっとときめかせる開幕公演で、観客の‘接線’を準備している.


キム・ウンヒョン記者 dmsgud@hani.co.kr