2001年7月ハンギョレ21 369号

韓国的ロックで日本に行く
[ 人の話 ] 2001年07月25日 第369号

去る4月に誕生した5人組ロックバンド ジェイド(JADE)が‘日本攻略’を夢見ている.

写真/ ジェイド.(イ・ジョンヨン記者)

ジェイドは6年ほど‘トミーギター’という名前で、国内外のライブステージに立ってきた在米同胞 ユン・ジンホ(写真前側に座っている)氏が、既存メンバーのジョ・ソンチョン(ギター), イム・チョン(ドラム)氏をはじめ、チェ・ミンス(ベース), ヨプ・ジョンフン(キーボード)氏と共に結成したバンドで, 出発から尋常ではない実力で目を引いてきた. 主に弘大前ライブステージで活動してきたが、外国のマネジメント社にも知られるようになった.

ジェイドは、今夏を新しい跳躍の契機にしている. 97年以来、今年で五回目を迎える世界3大ロックフェスティバルのひとつの富士ロックフェスティバル(7月27〜29日)に招請されたのである. ジェイドの公演を偶然に観た、あるロックファン一名が日本の企画社に積極的に推薦した結果だ. ニール・ヤング, アラニス・モリセット等、有名ポップスター達と共にステージに立つようになったジェイドは猛練習に余念がない.

ジェイドのリーダー ユン氏は、“最近、日本の教科書歪曲問題で両国間の感情が悪化した状態と、事実上今回の公演がかなり負担になっていて、緊張する”としながら、“だが、日本をはじめとする全世界のロックファン達に韓国人の底力を見せたい”と話す.

今回の公演で歌う代表曲は<キムチ>を選び, テグム(大琴)演奏が結びついた<メアリ>等、韓国的色合いが含まれた曲を最大限たくさん聞かせる予定だ. 富士ロックフェスティバルが終わった後は、横浜ワールドカップ球場で開かれる韓・日ワールドカップ共同開催祝賀公演(8月30日〜9月2日)にも参加する予定だ. “政治家が外交的交渉を通じて歴史を正すのならば, わたしたちは音楽を通じて民間外交をするという使命感を持っています. 日本のファン達に見事な公演を見せることが、その一方法です.”


イ・ジョンヨン記者 lee312@hani.co.kr