2001年7月ハンギョレ21 368号

平和キャンプで会う台湾と韓国

[ 人の話 ] 2001年07月18日 第368号

“平和には国境がない. 国境を越えた平和に向かって!”

昨年の夏に続いて、2度目に開かれる‘平和キャンプ2001’の今年の特徴は“国境のない平和”として要約される. 韓国の若者達のみでなく、台湾の平和運動団体‘Peacetime Foundation’で活動する18名の台湾の若者(写真)たちまでが参加し、東アジアの平和を共に準備し, 夢を語るためだ.

‘平和’というテーマを抱いて生きていく台湾と韓国の若者達は、さる3月に京畿道・坡州で開かれた徴兵制関連ワークショップで初めて縁を結んだ. 韓国の平和教育現況について話を交わすうちに、自然に‘平和キャンプ2001’の話が出てきて, 台湾代表として来たにきたベツィ・ラン(Betsy Lan・写真 最前列右側から2人目)が参加意思を表明した. 数ケ月間 e-mailを通じて、参加日程, プログラム等に関しての意見を交わし, 結局18名の‘大規模’参加団が来ることになったのである.

平和を準備する代案村, ‘平和キャンプ2001’では、取りあえず、自分の決定にともなう‘自律’だけが唯一の生の原理として作動する. 教える講師も, 指示する責任者も, 必ず従わなければならない日程表もない. 組別討論の代わりにピースバー(Peace bar)で、気が向くまま対話をして, お互い同意すれば、年齢を問わず‘タメ口’できる. ‘徴兵制と良心的兵役拒否権’,‘代案的な平和習慣の作りかた’等、参加者たちが自ら準備したワークショップも、気に入った主題を選んで聞いて, 話して, 感じれば、それでいい. 平和文化の広場では、自然の中の平和を全身で感じるために、草笛の作りかた, 鳳仙花で染色のしかた、のようなプログラムを進行する. 京畿道 ドンタン シンリ分校で、8月3日から6日まで開かれる‘平和キャンプ’が終われば, 6日から7日までの二日間は‘平和行進’が待っている. バスに乗ってソンタン基地村, メヒャンリ射撃場, 龍山戦争記念館等、韓半島のあちらこちらの反平和地域を廻って、理想的な平和キャンプと対照的な現実の反平和を体験する.

4泊5日間の行事で、何よりも意味のあるプログラムは、韓国と台湾の若者達が共に準備し, 共に進行する共同ワークショップだ. このプログラムを通じて、台湾と韓国の若者達は、分断で醸し出された二国の軍事主義文化の近似と違いを討論し, 統一問題を置いて頭をあわせる. 平和キャンプ2001は、平和を望む人ならば、誰でも参加できる. 参加申請は、行事主催団体の平和人権連帯(02-851-9086,peace@jinbo.net)へ. もう少し詳細な行事内容は‘平和キャンプ2001 ホームページ’(peace.jinbo.net/peacecamp)に入ればわかる.


シン・ユン・ドンウク記者 syuk@hani.co.kr