2001年2月ハンギョレ21 346号

[人の話] チョコレートがなくても愛を伝える

[ 人の話 ] 2001年02月13日 第346号

彼らに会いにいく、明洞の街の商店にはチョコレートが一杯だった. ハート模様のかごに入った四角い チョコレート, 金箔に包まれたタマゴ型チョコレート, シャンペンをまねたチョコレート…. 色とりどりのチョコレートがいっぱい積まれた棚の前に立ち止まった10代の少女たちが何人も目についた. 2月14日のバレンタインデーに、あと三日だという時だ. 

明洞 ユネスコ会館2階に位置した青少年文化空間 ミジィ(mizy)センターに入ると、にぎやかな笑い声が聞こえてきた. アンチバレンタインデー キャンペーンを準備する、21世紀青少年共同体‘希望’の学生達だ. 40余名の青少年たちは、はさみと糊, クレパスなどをならべて、袋ごとにピケメッセージを作るのに熱中していた. “広告をパロディしてはどうか?” “バレンタインデークイズで目を引こう!”という等、溌刺なアイデアが溢れ出るなかで、一方に置かれたピケメッセージのコピーが気にいってきた. 

‘愛をお金でするのか’, ‘私たちの心は、チョコレートよりもっと甘い’, ‘高いチョコレートよりも、心を込めたカードを送ろう’. 

‘希望’の、イ・ロミ幹事は、“本来の趣旨は褪色したまま商売だけが残ったバレンタインデーを、また考えてみようということ”と、キャンペーンの趣旨を説明する. “学校の希望になって, 社会の希望になろう”というモットーを掲げて、昨年結成された‘希望’は、これまで着実に、商業化された青少年文化に反対する活動を行ってきた. 今年初めて繰り広げるアンチバレンタインデー キャンペーンも、こういう活動の延長線上にある. ピケメッセージを作ろうと忙しいムンイル高校3学年 クォン・テヒョン君は、“はじめは、このキャンペーンのために嫌な顔をされないかと心配した”としながら、“周辺の友人たちにキャンペーンの趣旨を説明すると、皆、良いじゃないかって…”と笑う. そばにいたヨンサン高校2学年 キム・アリさんも、“心を伝えるための贈り物がすべて悪いというわけではないけれど, 競争的に高い贈り物ばかりをしようというのは問題”と言う. 

毎年この時期になれば、間違いなく言論の一方を飾る青少年の過消費風潮. 一部の青少年は10万ウォンを超えるチョコレートを用意するために、母親と喧嘩して, ひどいときには非行まで行う. こういう世相に、“バレンタインデー, 逆にまた見直そう!”と、足払いを掛ける‘希望’の声は、2月14日午後6時 ソウル 明洞のハンビ銀行前で会うことができる. 

シン・ユン・ドンウク記者 syuk@hani.co.kr