2001年1月ハンギョレ21 343号

[ カバーストーリー ] 遺言残そうとインターネット接続

[ カバーストーリー ] 2001年01月16日 第343号


遺書をあらかじめ書き取っておくことに対する社会的関心をひろめる遺言サイト 相次いで登場 



愛する私の妻に 

君を置いて旅立たなければならないことを許してください. 許せないとしても、仕方がないのです. とても残念です. 私達が死んで、その次の人生でも一緒になりたいという言葉も, 貴方をとても愛したということも偽りになるというようです. 貴方一人を置いて行くことを許してください. 私が死んだら、私を焼いて、私たちの**と**が生まれた日, その記念に惜しまなく慈しまれる樹のように、善良で美しく、大きくなることを願ってふたりが一緒に植えたイチョウの樹の下に埋めてください. 

私が死んだら、私の財産を処分し、1/2は貴方に(私の財産は貴方と共に集めてきたので) 残り1/2 中の1/4は貴方と愛する子供達が共にできる家を購入するのに, 1/4は恵まれない人々に、残りは私が成し遂げることができなかった夢のために奨学事業に使うようにお願いします. 最後に、**と**には、愛していたと伝えてください.wha_mong@hanimail.net


“遺書書き取りで新年計画を始めてください” 

明け方1時35分! 私が今遺書を書くだなんて、想像も出来なかった.… パパ、なぜ私がそんなことをしているのか… 職場に通わずに? いや、言葉がすらすらとは出てきません. お義姉さん, 困っていた私のために助けてくれたことをとても感謝します… 兄さん. お金は集めることが重要なことではないのです. 使って儲ける取引ですよ…. パパ, ママ, お義姉さん, 兄さん, 皆本当にとても愛しています.racisess@hitel.net

どれくらい多くの瞬間、わたしたちは生に疲れているのか. こういう私たちを見て、死は明らかに嘲笑を送っている. 短かいといえば短く、長いといえば長かった私の23年, 私は果して他人に‘生は美しい’と話すことができるのだろうか. 死を控えて、私が自分自信に聞きたいことは、それのみだ. 生が美しいと言えるのだろうか.greenbelt-kk@hanmail.net

最近、あるインターネットサイトには、このように平凡な会社員たちの時ならぬ遺言状があふれている. 職場人サイトのサラリーマン(www.sman.co.kr)が、まさに問題の遺言状書き取りサイト. このサイトには短い断想から長文の懺悔録ともいえるような文に至るまで、遺言状がぞろぞろ載っている. 

このサイトに、このように人々が集まって遺言状を書いているのは、昨年12月27日から1月15日まで開かれた‘新年計画は遺書書き取りから’というタイトルの遺言状書き取り行事のため. (株)サラリーマンのパク・ヒョンジン代表は、“遺言状をあらかじめ書いてみるということが、自身の生を省みて、新しい心を確かめるのに良い方法になるはずだという考えで用意した”と話した. 

12日現在、1千余名がこの行事に参加した. しかし、概して断想に終わっていて、それさえも遺言状に似たものを選んでみれば150余件程度に終わる. さらに、このサイト利用者が主に20〜40代までの会社員であることを勘案すれば、韓国人がどれほど遺言状から程遠い生活をしているかをよく見せているというのが、このサイト代表 パク氏の分析だ. 

“11万8千名の会員中、少なくとも5千名は参加するだろうと予想したのですが, まだ1千件にしかなりません. しかし、今回の行事を契機に、今後、インターネットという空間を使って急速に 遺書書き取りブームが広がることが展望されます. 特に、西洋人に比べて、あらかじめ遺言をする風習がない韓国人に、インターネット遺言状書き取りサイトなどを通じて、生きている時に自身の遺言状をあらかじめ書いてみることによって、自身の生を反省する、新しい風俗図を創出することになるでしょう.” 

会社員サイトのような一回性行事ではない遺言専門サイトも、既に運用中である. 代表的な所がウィッシュバンク(www.wishbank.co.kr). このサイトは、遺言を残す専門サイトを自認して、"遺言残しかた""遺言公証""離散家族特別欄"などのコーナーを作っている. 

このサイトは、ホームページで,“若い人々も一度くらいは自身が残す遺言をあらかじめ書いておいて暮らしてみることを薦める”と書いている. 会員に限り、遺言を残して見ることができるようにされている. 遺言メッセージ電送サイトとしては、エンジェルレター(www.angelletter.co.kr)もある. このサイトは、遺言状を作成して、いくつかの手続きをふめば、事後に郵便で遺言状が発送される. 利用料は1万ウォンだ. 


火葬文化普及… 追慕・葬儀サイトも登場 

株式会社 ヒョソンフンソンが運営する空の国(hanulnara.okcashbag.com) サイトも欠かせない. このサイトは、特に、オンライン火葬遺言誓約と臓器寄贈誓約コーナーをおいている. こちらで火葬遺言誓約書を残せば、社団法人 韓国墳墓文化汎国民協議会 中央登録所に登録されると同時に、登録書が支給される. 韓国埋葬文化を改善する最善の対案の火葬普及のために、このようなコーナーを用意したと、このサイトは明らかにしている. 

この他にも、サイバー墓碑を建てて、献花と焼香をして、追慕の言葉で亡者の魂を慰める追慕及び葬儀専門サイトも、インターネットの新しい風俗図として徐々に位置を占めている. これらのサイトでも、概して遺言状書き取りコーナーを用意して置いている. 追慕(www.chumo.co.kr), 訃報(www.booum.co.kr), シルバーカプセル(www.silvercapsule.com), サイバー墓地(www.ecemetry.co.kr) などがまさにそれだ. 

特に追慕サイトには‘特別な家族 パパ, ママの公開遺言状’が目を引く. ジョン・ウンシル, ソン・ヨンギュ夫婦は、遺言状で‘遺体に関して-正常な遺体であるならば、必要とする人に寄贈または医学用に寄贈する. 財産に関して-あらゆる財産は社会に還元されなければならず、特に世の中で苦労なさった老人のために使われることができるように寄贈しなさい. あなたのママに関して-あなたのママは、パパのような方法で事後整理しなさい. 最後の要請-この土に愛の種の他には何も貴方のために残してはならない’という4項目を公開遺言している. いまや韓国も“遺言もインターネットで” する時代が迫って、米国等西欧のように随時遺言を書いておく時代が開くかもしれない. 

イ・チャンゴン記者goni@hani.co.kr 

遺言で相続しようとするなら…

民法に規定した5種類の方式に沿ってこそ、法的効力が認められる 


法的意味の遺言とは、‘家族問題, 特に財産相続関係に関する法律関係を定める生前の最終的意志表示’を言う. 簡単に言えば、自身の財産をだれにどのように与えるかに関する意志表示なのであるが, 民法に規定されている. だが、国内では実際に大部分の財産分配は法定相続, すなわち相続法によってなされる. 遺言という方法を通じて相続をする人が それほど多くないためだ. 

このため、国内では米国などとは違い、遺言状作成に関する専門弁護士が特にいない. ベク・スンホ弁護士は、“特別に専門家が必要な程需要が多くないため, また、相続人と被相続人, そして財産目録だけを正確に決定される場合, 公証だけしておけばいいことであるために専門性が要求されることもない”と話した. 

それなら、民法(第1060条)は、遺言の方法に関してどのように規定しているだろうか? 遺言は遺言者が死んだ後に問題になるので、本人の真意を確認する機会が なく, 与えられた効力に異義を提起することも出来ない. したがって、民法は遺言の方式を厳格に定めて, それにしたがわない遺言は無効としている. 民法条項と規定された遺言方式は大きく5種類だ. 

1.自筆証書による遺言: 
遺言者がその全文と年月日・氏名を自ら書いて捺印しなければならない. 文字を挿入・変更・削除するには、遺言者がこれを自書と捺印しなければならない. 

2.録音による遺言: 
遺言者が遺言の趣旨及び氏名と年月日を口述し, これに参加した証人が遺言の正確さとその氏名を口述しなければならない. 未成年者・禁治産者・限定治産者・遺言で利益を受ける者及びその配偶者と直系血族等は遺言に参加する証人になることができない. 

3.公正証書による遺言: 
遺言者が証人2人が参加した公証人の面前で遺言の趣旨を口授し, 公証人がこれを筆記・朗読して、遺言者と証人がその正確さを承認した後、各自署名または記名捺印しなければならない. 

4.秘密証書による遺言: 
遺言者が筆者の氏名を記入した証書を厳封・捺印して, これを2人以上の証人に提出して、自らの遺言叙任を表示した後, その封書表面に提出年月日を記載して、遺言者と証人が各自署名または記名捺印しなければならない. この遺言封書は、その表面に記載された日付から5日以内に公証人または法院書記に提出して, その封印上に確定日時の印章を受けなければならない. この遺言の方法に間違いと欠陥がある場合に, その証書が自筆証書の方式に適合した時には、自筆証書による遺言とみなされる. 

5.口授証書による遺言: 
疾病, その他急迫した事由で上の4種類方式によれない場合に, 遺言者が2人以上の証人の参加で、その1人に遺言の趣旨を伝えて, その口授を受けた者がこれを筆記・朗読して、遺言者と証人がその正確さを承認した後, 各自署名または記名捺印しなければならない. この遺言は、証人または利害関係人が急迫した事由の終了日から7日以内に法院にその検認を申請するべきだ. 

キム・チャンソク記者kimcs@hani.co.kr