“死ぬまで史劇(註:時代劇)だけをしたいんです.” 
人気史劇 <太祖 王健>(韓国放送公社1TV 土・日 夜9時45分)の悲運の女主人公
‘ヨンファ’キム・ヘリ(30)さんは、明らかに‘死ぬまで’といった.
若い演技者の間では、史劇は事実上敬遠されている分野だ.
きっちりとした扮装をするだけで普通は1時間以上かかり,
かたい台詞と身振りも難しいうえに、演技者には最も割の良い収入の広告出演要請もよく入るわけでもないからだ.
また、史劇は挑戦したくても容易ではない.
演技者の演技力が克明に表れて,
発声と呼吸がよく訓練されていてこそ、正しく台詞を処理出来る.
それで、まだ若いキムさんが‘史劇専門演技者’を標ぼうして出たことは異例的だ.
キムさんが、最近引き受けた <太祖 王健>のヨンファ役は、元来彼女の役割ではなかった.
カン・スヨン、イ・ヨンエ、キム・ジスさんなどが‘固辞’した、難しい配役であったのに、最後に要請を受けたキムさんが、頑張ってやってみると、受けたという.
キムさんは、さる95年から<ジョクァンジョ> <ヨンの涙> <王と雨>
等、たて続けに史劇に出演しながら、若い女子演技者中で史劇をやり遂げることができる演技派として認められた.
ヨンファは、愛する王健をおいて宮廷の夫人として生きるが、息子たちと共に夫の手によって死ぬ悲劇的女性.
88年のミスコリア選から、91年演技にデビューしたキムさんが、演技生活10年目に投げる、勝負の賭とも言える配役だ.
<太祖 王健>は、他の史劇に比べて、とりわけ女子出演者が少なく、キムさんの比重は相当で、負担感も大きい.
最近は偏頭痛まで起きた程だ.
しかし、キムさんはそのような難しさを演技欲で埋めている.
“人気や富を願うなら、現代劇をするべきですよ.
だけど、史劇をしていれば、現代劇では得るのが難しい(演技の)発展のようなものができます.
これまで、明らかなイメージを立てることができなかったのに、今回のドラマはわたしの代表作というだけの役に出会ったと思います.
とにかく最善を尽くして、人々の脳裏に‘ヨンファ’の姿をいつまでも焼き付けなければならないでしょう.”
ファン・ジュンボム記者/ ハンギョレ 世論媒体部
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ハンギョレ21 2000年 07月 13日 第316号 .
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