軍装備導入関連 不法ロビー実体糾明 不良…
文民政府 核心人物の介入可否注目
(写真/白頭事業は、北朝鮮地域の音声通信と信号情報を探知・分析するための武器導入が核心だった.
リンダ・キムは、米国レーション社の偵察機ホーク800XPに搭載する装備業者のロビーストとして活動した)
長官と国会議員等、われこそはと思う政・官 実力者たち,
夜のステージ歌手から武器仲介商に変身した美貌の女性ロビースト,
彼らの間に行き来したラブレター.
そして、数千億ウォン台の武器取引をめぐる疑惑….
あたかも、よくできたハリウッド映画を連想させる
‘リンダ・キム(47・韓国名 キム・キオク)ロビー事件’は
イ・ヨンホ(63・前 国防部 長官)氏が5月7日、一部言論に‘不適切な関係’を‘是認’したのに伴い、事件の本質と関係がなく、セックススキャンダル様相に駆け上がっている.
武器導入と関連した金品授受等、闇取引疑惑は全く明るみにならないまま,
前職長官・議員などとロビーストの間の‘不適切な関係’に関心の焦点が移動している.
闇取引を隠したままセックススキャンダルに駆け上がって
イ・ヨンホ氏は、一部言論との会見で、“リンダ・キムと2回にわたり関係を持った”とさらけ出した.
“一度は96年3月、リンダ・キムが投宿していたソウルのRホテルで,
もう一度は4ケ月後の7月ソウルOホテルで会い、関係を結んだ”という告白であった.
イ氏はまた、“多くの人々が彼女(リンダ・キム)のホテルの部屋に出入りしていて,
私と関係を結んだ当時にも、ある議員と深い関係だったことを一歩遅れて知って憤慨した”と付け加えた.
しかし、この長官は、いわゆる‘白頭事業’等の軍装備導入と関連したロビー疑惑に対しては、“(お金を)絶対受け取ったことがない.
リンダ・キムは、お金ではなく、他の方式でロビーをするという事実を後ほど悟った”と話した.
イ氏のこのような陳述に対してリンダ・キムは、即刻“私は正当なロビー活動をしてきたのであり、関係者にわいろを提供したり、性関係を結んだことは決してない”と、イ氏の主張を全面否認した.
かえって、“私が受け取った手紙は、この長官たちが一方的に送ったものであって、誘惑を受けたが拒んだ”と主張した.
一方は不適切な関係があったことを認めて,
他の一方は、関係自体がなかったと主張している.
このように、交錯した主張をする二人だが、妙にこの事件の核心的本質の白頭事業等、軍装備導入と関連した金品授受等の闇取引や軍事機密流出疑惑等に関しては、“全くなかった”と声を揃えている.
だが、リンダ・キムがイ氏とやりとりした手紙,
国軍機武司令部の捜査記録等、あちらこちらでは、ふたりの主張をだいぶ疑わせるだけの内容が相当確認され、‘リンダ・キム
ロビー事件’が、高位級人と女性ロビースト間の単純なスキャンダルだけでは決してないという点を明らかに見せている.
何故、イ長官は文書を出したりしたのか
(写真/さる96年10月、わいろ授受及び公務上秘密漏洩嫌疑で拘束されるイ・ヨンホ
前国防長官.
彼の軍装備導入に関連した‘不適切な関係’が、ニュースの焦点として浮かび上がった)
まず,
いままで公開されていない軍捜査のスパイ資料と捜査記録部分.
これに対する国防部と軍検察関係者の証言を総合すれば,
軍捜査機関は98年、キム氏に対して内偵と口座追跡などを通じて捜査を繰り広げた結果,
キム氏が軍と政界の高位関係者たちを相手に全方向的ロビーを繰り広げていたことを確認した.
当時、軍捜査機関は、キム氏の部下職員と競争業者の関係者に対する捜査を通じて、“キム氏が海外で高位人に巨額のロビー資金を渡した”という陳述をつかみ出したことが知らされた.
特に軍検察部は、当時、このような事実を確認するために、99年2月頃、コ・ソク
前検察部長と法制処 法務官等2人が米国に行き、キム氏を直接調べたことが伝えられた.
しかし、検察部はその後、キム氏に対する捜査を中断した.
もうひとつの大きな疑問は、やはり手紙の部分.
イ氏は、リンダ・キムに会って一ケ月経った96年4月5日,
リンダ・キムに手紙を送った.
“愛するリンダに”で始まる、この手紙の相当部分は桃色光の連続だ.
だが、イ氏はこの手紙で“私達が要求した文書はずっとholdしているので,
可能なだけ早く推進する方が良いため、計画通り推進するはずなので、会社側で自信を持って話して、リンダの役割を浮上させます”と、書いて、キム氏のロビーのために積極的に助けていることを示唆した.
そして、イ氏は“今晩、イスラエル大使招請晩餐があって、ソーバに会います.(昨日、ぼくの事務室に来ていました)ソーバにリンダを信じることができるからと、長官と私との関係等を説明)
Lindaがhandlingすれば、ソーバには答を与えないでリンダを通じてするから.
それでこそ、リンダの役割が重要だということを彼らが認識するから.
ソーバも、今後は全てのことをリンダを通じてすると約束するさ”と書いている.
高位公職者の不当な介入、徹底的に捜査すべき
これと関連し、イ長官は<中央日報>とのインタビューで、“リンダ・キムが私の助けを受けようと、数回頼んできたことは、白頭事業よりも東部戦線電磁場秘事業であったし,
私は手助けしようとした”と、明らかにした.
リンダ・キムのロビーを手助けした点を事実上認めたわけだ.
もちろん、“金品授受などがなかった”という但し書きを付けているけれど.
まさに、こういう大きな疑惑のために、武器購買事業を透明にするためにも、リンダ・キム事件を再捜査しなければならないという世論が高い.
検察再捜査を通じて、対北朝鮮情報戦の最も重要な事業中のひとつの白頭事業の軍装備選定過程で、当時の国防長官等の高位公職者たちが不当な影響力を行使したのかの可否を明確に明るみにするべきだという指摘だ.
機武司等、軍当局は、これと関連して、そのどんな証拠も見つけ出すことができなかったと明らかにしている.
しかし、検察は5月8日、リンダ・キムの
軍・政・関係の人々を相手にしたロビー疑惑に対して再捜査しないように暫定結論を下ろした.
ソウル地検は、この日、“白頭事業などをめぐってリンダ・キムの広範囲なロビー疑惑が提起されたが、監査院監査等でいくつか目こぼしされた懸案には、疑惑自体が再捜査に着手することだけのことのある犯罪嫌疑やその端緒だとは思わない”としながら、“現在としては、再捜査するつもりがない”と、明らかにした.
ソウル地検はまた、イ・ヨンホ氏とリンダ・キム間の不適切な関係と関連し、“これを(検察が)捜査することは適切でないと考える”と付け加えた.
“イ長官以前に決定”…
陸軍・空軍のパワーゲーム?
一方、白頭事業に関連した、リンダ・キムのロビー対象として、イ・ヨンホ氏の他に、他の核心人物があったという分析も提起されていて注目される.
96年6月、白頭事業が確定になること3ケ月前に、イ氏とリンダ・キムが会ったとするなら、時間的に差迫っていたためだ.
既に96年3月に方向が決定されていたということだ.
これと関連し、軍事情に精通しているある人物は、“リンダ・キムを調べた軍検察官が内偵資料をリンダ・キムに提示すると、何故、私が最もたくさん通話した人の記録はないのか”と、当時、権力の相当な核心人物を指摘する話をした”と伝えた.
96年、リンダ・キムと関連したうわさでも、この人物の名前が挙げられた.
空軍出身のイ長官が、軍内部で完壁な核心人物として認められることができなかった当時の現実と結びつき、こういううわさはだいぶ説得力があるように見える.
実際、イ長官も、“リンダ・キムが私に接近してきた当時、白頭事業の場合,
既に実務次元で彼女がロビーを担当していた米国企業(Eシステム)を選定することが決定されていた状態であった”としながら、“今、考えてみれば、接近の目的は、私が決裁を先送りしたり、異議を提起できないようにするためのようだった”と話した.
もちろん、リンダ・キムが自身を過大包装するために、この人物の名前を取り上げて論じたという一部の見解もある.
イ・チャンゴン記者
goni@hani.co.kr
ホン・ジャンキ/ メイイル新聞 記者
ハンギョレ21 2000年 05月 18日 第308号 .
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