2000年4月ハンギョレ21 305号

文化:女性性をあらわした‘ピンク都市’


男性中心の強迫から抜け出して女性主義表出… 人工的色調にマーケティング戦略を含む

hangyore00305_21.jpg (19242 バイト)(写真/東大門商店街とデパートの女性服売り場は、正装からカジュアルまでピンクが大人気を集めている)

今春、路上は花祭りが華麗だ. 花がつぼみを開いたのは、レンギョウとつつじだけではない. 女性たちの服装でもつつじのように花のつぼみが開いている. デパートと東大門市場の女性服売り場には、目もさめるようなピンクの波があふれている. 服だけでなく、かばんや靴のようなものも、やはり同じで、パーティに行く時に似合うようなピンクが大流行だ. インディアン ピンク, パステル ピンク, ジェリーピンク等、その種類も10余はあるだろう. 灰色を中心にした無彩色が主調を成し遂げた昨年とは明確に区分される現象だ. 慎ましい少女たちが、皆道に溢れ出したかのような, ピンクの病気は、ひとり韓国だけの特徴でない. パリとニューヨーク等、世界的なファッションの道が、各種ピンクの饗宴を繰り広げている.

新しい千年の新春, 世界のデザイナーたちが注目したファッションの流れは‘フェミニズム’. 代表的な女性ブランドの‘シャネル’を筆頭に、去年の冬開いたパリの2000年春/夏コレクションは、ピンクの花模様プリントとラッフル装飾で塗り固められ、花のように華やかな今春を予告した. ベージュとカーキ等、無彩色と中性的な単純なデザインで都会的なスタイルを代表してきた‘ジョルジオ アルマーニ’まで、ピンクと空色等の多様な色調にラッフル装飾までお目見えしながら、観客を驚かせた程だ.

フェミニズムが掲げた、ありったけの素材, 道に春の花が咲く


hangyore00305_22.jpg (31998 バイト)ピンクと花模様の渡来と共に、今春、女性たちの姿には、女性性をあらわすことができる各種素材が総動員されている. 以前なら、タンスの中にしまい込まれているお母さんのハンドバッグまで登場することになったビーズ(ガラスや陶器で作られた小さな玉)と、夜の舞台衣装に使われるスパングル(金属やプラスチックで作られた薄い彫刻)が、学生達のスカートと会社員のかばんに堂々と進出した. 最近人気のあるインターネットの女性情報サイトで助言している今春ベストアイテムを見よう. ‘スパングル ミニハンドバッグ, フラワープリントスカート, ピンク色ブラウス, 花刺繍, バラ花コルサージュ, ビーズヘアーバンド…’. 幼い少女たちのファンタジーを含んでいるバービー人形の衣装リストを連想させる.

今春、女性性の風が最も劇的に表れた様相は、男女の区分なしの実用的な服の代表格のジーンズの変化だ. ブランドと市場製品の大部分が‘女性服’であることを誇示するように、すそと腰の部分, ポケットにまでピンクの花模様の刺繍, きらめくスパングルとビーズの装飾を付けて出てきた. 東大門の卸売商‘ミリオレ’で衣類を販売している商人は、“昨年までは、色が褪せて裂けたジーンズが販売の主流をなしていたが、今年は求める人がほとんどなくて、刺繍とスパングルで飾った女性的なデザインのものが、一日に40〜50着ずつ売れている”と、販売傾向を伝えた.

ファッション専門家は、今春流行している極度の女性性を、昨年まで流行していたアバンギャルドやテクノ等、極度の人工性や世紀末的な不安に対する反作用とみている. コーロン ファッション産業研究員のキム・ヘジャ学科長は、“新しい世紀を迎えて、昨年まで流行していた、厭世的で退廃的な雰囲気を肯定的な事項に代えようという試みが、女性の服装でも適用されている”としながら、“色調では、むかしから健康を象徴するピンクが, デザインではフリルと花模様などを動員した溌刺としたラインが、世界的にまた大人気を得ている”と分析した.

ファッションもやはり変化する社会の文化的徴候だという側面で見るならば, デジタルで縮約される先端文明に対する社会全般の圧迫感が産んだ、アナログに対する郷愁をあらわすことだという解析も可能だ. 文化評論家オム・グァンヒョン氏は、“最近、テレビや歴史劇でも60〜70年代のドラマが大人気を得て、製作数もぐんぐん増えた様に, サイバーやデジタルの旋風に対する反作用で、女性の服装でも過去に対する郷愁が、60年代に世界的な旋風を起こしたピンクに対する選好で表れた”と、説明する. 昨年、爆発的な人気を呼びながら、冷たい金属性の服装まで流行させたテクノ音楽が今年に入って突然消えたのも、同じ脈絡の変化だ.


アナログに対する郷愁… 軽さ追求の流れを反映


hangyore00305_23.jpg (21099 バイト)‘女性性をとりもどそう’という動きの中心には、‘女性性という何か’に対する変化した認識が置かれている. ファッション評論家イ・ジョンウ氏は、“20世紀以後、女性の近代化は‘Girls will be boys’というモットーで発展してきた. 社会的に認められる女性が着る正装は男性のように肩が強調されて、女性的な線を極度に節制したデザインの、いわゆるミリタリールックが数十年間支配的だった”としながら、“世代が代わって、女性に対する社会的認識が高まりながら, 女性主義が‘男性より力強い女性’という、男性性の下位概念から抜け出し、タブーのように感じていた自らの姿を探そうという自然な動き”と、女性性の流行を診断する. ジーンズにTシャツ, 無彩色ズボン正装という、70〜80年代女性主義の‘制服’が、世代が代わりながら男性性に対する強迫観念から抜け出すことによって、奔放な‘私服’体制に変貌しているということだ.

最後に, 笑い話の対象だった ‘公主(註:王女様)ファッション’が、自身の声を出すようになったのは、笑い話を探して楽しむ社会全般的な軽さとも離すことはできない. オム・グァンヒョン氏は、“芸術作品でも覗くように、自然主義を仮装したピンクは、実際には最も人工的な色”と、分析する. オム氏は、“ピンクの流行は、大衆文化の核心要素のキッチュな感性を刺激する商品美学の戦略的成果”と表現しながら、“ファッションが身分誇示の欲求や、社会的発言の道具からエンターテイメント的要素が強くなることは、面白味と軽さを追求する社会の全般的な流れを反映すること”だと説明した.

キム・ウンヒョン 記者
dmsgud@hani.co.kr




ハンギョレ21 2000年 04月 27日 第305号 .



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