2000年3月ハンギョレ21 301号

文化: 火種がついた‘歌謡著作権’


作家の権利に顔を背けた協会に憤怒爆発… 収益・配分 不正を主張して、法的対応に出る


(写真/著作権侵害紛争の導火線になったチョ・ソンモのリメイクアルバム<クラシック>) hangyore00301_2.jpg (13705 バイト)


国内大衆音楽の不法複製問題をめぐって永らく葛藤を抱えていた作家たちと韓国音楽著作権協会(以下 協会)が、全面戦争に入っていく態勢だ. 韓国大衆音楽作家連帯(以下 作家連帯)は、3月22日、協会会議室で‘著作権協会不正清算と改革推進のための記者会見’を開いて座り込みに入った. これと共に、協会を業務上背任嫌疑で告訴し、本格的な法廷闘争を繰り広げるという方針だ.

作家連帯は、作家の著作権保護を率先しなければならない協会が、作家の被害を正しく救済できないばかりか, むしろ、収入・分配をめぐる疑惑で、運営上の 乱脈を見せているため、作家たち自らが権益を保護するために結成した団体だ. ジョン・テチョン, ジョ・ドンジン, キム・チャンファン, ユン・イルサン, ジュ・ヨンフン等、現役で活動中の230余名の作家たちが加入しているこの集まりは、昨年12月17日結成以後、協会側に永らく積まれてきた問題の解決を促してきた. しかし、協会側からは、彼らが提起した問題に具体的な答弁がなく, 協会会長及び執行部に送る質疑書を2度も送る等、無責任な反応を見せたため、集団行動に入ることになったのである.


協会の無責任な反応に集団行動に出る

hangyore00301_1.jpg (15733 バイト)(写真/"誰のための著作権協会か." 大衆音楽作家連帯のキム・ミョンゴン共同代表)

著作権侵害に対する作家たちの凝縮された憤怒が爆発することになった契機は、さる1月末に発売されたチョ・ソンモのリメイクアルバム <クラシック>. このアルバム収録曲14曲中の11曲が、既に発表された曲のリメイクだ. この曲の作詞家と作曲家たちは、“リメイク曲の製作過程に必要とされる手続上の問題を協会側が公正に処理せず、大きな被害を受けた”と主張している.

レコード販売量によって著作権料を支払う西欧や日本とは違い、韓国音楽著作権協会は大衆音楽 作詞・作曲料に定額制度を実施してきた. これは、正確なレコード販売集計が不可能な国内レコード市場の構造の中で固まった著作権料支払方式だ. しかし、さる96年には、レコード市場を活性化するという趣旨で, 既存の曲を再使用する2次著作物に対して部分的に印税制度を導入した. 協会側は印税制を導入しながら、“あらゆる会員に2次著作物に関する会員の個人承認と定額制を認めないので, 絶対に定額制契約に個人的に同意してはならず, 仮に、協会の決定に反して個人承認をした場合には、その金額の倍額を罰金として払わせる”と会員らに 通報したことがある. ところが 今回の チョ・ソンモ レコード製作の場合、協会が定額制を認めて、物議をかもしている. 関連作家たちは、“製作社が作家たちの個人承認を受けることもせず、レコード製作に入っていって, 出庫直前になって協会側に‘著作権者から直接承認を受けた’と偽って連絡し, 協会は原則を曲げて定額制の特別承認を出した”と糾弾した.

このアルバムの収録曲の<歳月が経てば>を作詞した チェ・ミョンソプ氏は“協会側から何も話を聞いていないまま、新聞を通じてぼくの曲がそのアルバムに載っていたことを知った”と話す. 彼は“総会時、被害作家たちが協会執行部に強く問題提起をしたが、‘作家たちの権益を保護する次元で問題を解決する’という返事を聞いただけで、具体的な解決方法を聞くことができなかった”としながら“より慌てたのは、何も連絡が無いまま、一週間後、口座に200万ウォンが振り込まれたことを知った時でした”と話した.

最近、レコード販売量5位圏内に上がっているこのレコードは、現在までに120万枚以上の販売高を記録している. 販売額の7%を協会に支払う現行印税制を適用する場合、作家たちが各々受けとる持分は、3千万ウォンを超える. 200万〜300万ウォンずつ、一方的に著作権料の‘配当’を受けた作家たちは、これを返却するために、協会に銀行口座番号を教えるように言ったが、協会はこれを知らせてくれず, 直接お金を持って行った作家たちも返却を拒否されたという.

作家たちの強力な反発に、協会側は‘現実的な与件の未成熟で、漸進的に印税制を施行すること’を提案した97年1月31日付けの文化観光部 公文内容を取り上げた. しかし、作家たちは “今まで 印税制を強行してきて、突然、4年前に降ろされた公文を初めて公開するのは説得力がない”と反駁する.


支払方式も一進一退…被害額 7億ウォン以上

hangyore00301_3.jpg (20920 バイト)(写真/作家連帯は、昨年12月17日の創立大会で、著作権協会の根本的な改革を促した)

協会は承認手順に関連した職員3人を業務停止させて真相調査にたつとしていたが、その途中で一週間で彼らを復職させたばかりでなく、今回の事態に何らの具体的な措置を行なわないでいる. 作家連帯側の一関係者は“今回のアルバム製作の関係者が何年か前、協会の幹部であったことが突然の定額制導入に関係があるのではないか”としながら強い疑惑を提起している. 最近、協会は‘作家の要請によって定額制方式で使用を許諾してきた慣例があった’という内容の説得文書を関連作家たちに送ったが, 曲の収録を承認しなかった作家中のチェ・ミョンソプ, イ・ジヨン, キム・ミョンゴン等の7人は作家連帯に訴訟権を委任し、共同で法的対応にたつ方針だ.

チョ・ソンモ アルバムで火がついた著作権侵害論争は、協会が数年間著作権侵害事例摘発と解決に微温的に対処してきたのに対する根本的な問題提起として広がっている. 新しい執行部が入った昨年5月, 協会は作家たちの主張を け入れて、侵害調査チームを稼動した. 作家連帯側は“調査チームの全面的な調査で表れた、侵害事例の被害金額は7億〜8億ウォン規模に該当するのだが、この内の2億余ウォンにも達する侵害事例に前・現職役員陣6人が関連している”と主張している. 調査チームは、該当レコード製作社と関係者に侵害ではないという事実を証明することを要求したが、当事者たちは誠意ある答弁を回避し、執行部はこれに対する何らの措置も行わなかったという. それだけでなく、この過程で キム・ジョンソン侵害調査チーム長の解雇が行われた. キム チーム長は、地方労働委員会に提訴して復職判定を受けたが、執行部はこれに不服, 再審を申請して、‘業務上背任’嫌疑でキム氏を刑事告訴した状態だ. 協会側は“昨年、新しい執行部の業務引受過程が円滑ではなく、調査が遅くなったが、今年に入って正常に侵害調査がなされている”としながら, “前・現職 役員陣の侵害事例の場合、会員たちのあいだの関係を考えて、漸進的に解決していく”と、明らかにした.

侵害調査チームは、また、これまで論議沸騰が多かったカラオケ収録曲侵害に関し、昨年8月承認可否調査に着手したが、突然調査作業を中断した. カラオケ機械製作企業等は、カラオケ機械に登録される曲ごとにそれぞれ28万ウォンずつ‘複製使用料’を作詞家と作曲家に支給しなければならない. ところが、この複製使用料が正しく支給出来ない事が頻繁だった. 作家連帯側によれば、期間中に調査が完了したT社とO社, 2業者の場合、数千の収録曲中に60〜70%の侵害嫌疑を確認したが、突然の調査中断で、これに対する制裁を出来ずにいる状態だ. 作家たちの中には、カラオケ複製使用料を正しく受けることができないことはもちろん, 自身の作品中何曲がカラオケに使われているかさえ知らない場合が多い. <情> <他人> 等、多くのヒット曲を持っている作曲家 ユン・イルサン氏の著作権を管理・代行しているFM音楽出版社側は、“ユン氏の曲中212編がカラオケ機械に収録されているが, 72編分の複製権料を受けただけ”とし,“ユン氏のように被害を受けた所属作家たちが100余名を超えて、被害額は数十億ウォンに達する”と話した. FM側は協会に侵害調査を行うように要請したが、いつも黙殺されて協会を‘業務上背任’嫌疑で告訴する方針だ.


航空会社複製権料増発等、乱脈像が表れる


最近、作家連帯側は航空会社機内放送の著作権料増発事態に関しても、強い疑惑を提起した. “前協会長のS氏が運営するS社は、さる9年の間、大韓航空等の5〜6航空会社に機内放送用編集レコードを製作, 納品して受け取った複製権料を協会に出さなかった”という主張だ. これに対して、航空会社側は“包括的に複製権料を支払った精算資料がある”と話したが、製作社側は“航空会社から受け取ったことも請求したこともない”と、否認した. 協会はこれに対して、“業者と航空会社間の問題で、協会が関与することではない”とし、傍観している途中で, 明白な著作権侵害という会員たちの批判が強まると“調査に着手する”と発表した.

現在、2800余会員の著作権を委託管理している韓国音楽著作権協会は、1年に250余億ウォンの収入を上げている大規模社団法人だ. しかし、これまで、収入と分配をめぐった雑音が絶えなかったし, 著作権侵害に関する作家たちの被害を救済できないという、一部会員の非難を受けてきた. 昨年初め、新しい執行部構成後、会員たちの要求によって‘改革委員会’を発足したが、改革作業がうやむやな状態だ. 協会の活動に不満を感じてきた若い作家たちが主軸になった作家連帯は、現執行部の辞退を主張して、協会の根本的な改革を促してきたが、改善の兆しが見えないために、正面対決を辞さなくなったのである. 作家連帯のキム・ミョンゴン共同代表は“支部不正や運営上の問題等、これまで協会側が行った不正と専横も暴露して、問題が解決するまでは終わりにしない”と明らかにした.

キム・ウンヒョン 記者
dmsgud@hani.co.kr


ハンギョレ21 2000年 03月 30日 第301号 .


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